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上映中 おすすめ新作映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(2022/デビッド・クローネンバーグ監督)感想‣クローネンバーグ、8年ぶりの新作、待望のSFボディ・ホラー

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(C)2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A.
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『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』のあらすじと概要

「クラッシュ」「ビデオドローム」などを手がけた鬼才デビッド・クローネンバーグがビゴ・モーテンセン、レア・セドゥら豪華キャストを迎え、「人類の進化についての黙想」をテーマに描いた異色ドラマ。

そう遠くない未来。人工的な環境に適応するため進化し続けた人類は、その結果として生物学的構造が変容し、医療技術が進化し痛みの感覚が消え去りました。体内で新たな臓器が生み出される加速進化症候群という病気を抱えたアーティストのソール(ビゴ)は、パートナーのカプリース(レア)とともに、臓器にタトゥーを施して摘出するというショーを披露し、大きな注目と人気を集めていました。しかし、人類の誤った進化と暴走を監視する政府は、臓器登録所を設立し、ソールは政府から強い関心を持たれる存在となっていました。そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという少年の遺体が持ち込まれ、解剖して欲しいとの要請を受けます…

モーテンセンが自身の体内から臓器を生み出すアーティストのソール、セドゥがパートナーのカプリースをそれぞれ演じ、2人を監視する政府機関のティムリン役でクリステン・スチュワートが共演しています。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。2022年カンヌ国際映画祭に出品された本作は、退場者が続出するなど賛否両論を巻き起こしたことでも有名。

2022年製作/108分/カナダ・ギリシャ合作
原題:Crimes of the Future

ロッテントマト批評家支持率:80%

『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』のスタッフとキャストについて

デビッド・クローネンバーグ監督:子供の頃から科学に興味を持つが、トロント大学では理系から文学部に転向した。「デビッド・クローネンバーグのシーバース」(75・日本劇場未公開)で映画監督デビューしています。

製作に20年以上を費やした最新作のテーマは「⼈類の進化についての黙想」とあります…

ビゴ・モーテンセン(カリスマアーティスト/ソール・テンサー):セントローレンス大学を卒業後、デンマークで職を転々としながら、詩や短編小説を執筆。1980年代前半にニューヨークの舞台で俳優として活動を始め、「刑事ジョン・ブック 目撃者」(85)の端役で映画デビューしています。ファンタジー大作「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(01~03)のアラゴルン役で一躍有名になっています。本作でクローネンバーグ監督と4度目のタッグを組んでいます。

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レア・セドゥ―(ソールのパートナーで外科医のカプリ―ス):「007 スペクター」でボンドガールに抜てきされ、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(20)にも出演しています。

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クリステン・スチュワート(ティムリン):デビッド・フィンチャー監督「パニック・ルーム」(02)でジョディ・フォスター演じる主人公の娘役を務め、注目を集めています。

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『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』のネタバレ感想・見どころ

本作は大好きな超売れっ子女優、レア・セドゥ―、クリステン・スチュワートのふたりの共演が楽しみで見ました(本作おすすめの理由の唯一最大のポイント)内容はかなり難解であり、「映画を楽しむ」というには正直ほど遠い視聴後の感想です。クローネンバーグ監督の作品は初見だったので、刺激的な映像は驚きの連続でした。カンヌ映画祭でも上映途中で席を立つ人が続出したというニュースにも納得しました。臓器にタトゥーを彫るという発想が一体全体どうやって思い浮かぶのか…全く分かりませんでした。

それ以外にも上げればキリがありません。”体内で新たな臓器が生み出される加速進化症候群という病気”に罹ったアーティスト! 自分の身体に新たに育った”臓器”を一般公開された”外科手術”で取り出して、”観客”に見せるというおぞましい”パーフォーマンス・ショー”が開催されています…

プラスチックのゴミ箱を貪り食べて消化してしまう世にも奇妙な少年、実の母親に”怪物”と思われ、殺されてしまいます。

明るい”未来”を期待したいところですが、本編の様な世界になったらとても明るい将来は期待できないという不安ばかりが残ってしまいます。本作はお気に入りの女優が必ずしも、お気に入りとなる作品に出演してくれるとは限らない例かも知れません。クローネンバーグ監督ファンの皆さま大変申し訳ありません!

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