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おすすめ映画『みんな元気』(2009/カーク・ジョーンズ監督)感想‣家族の絆とその関係をリアルに描いている作品…問題は仕事一筋だった父親のせい!?

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『みんな元気』のあらすじと概要

マルチェロ・マストロヤンニ主演、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」(90)をロバート・デ・ニーロ主演でリメイクしたファミリードラマ。毎年、感謝祭シーズンには家族全員が実家に集まるグード家でしたが、今年は誰も帰省しないため、妻に先立たれやもめ暮らしの父親フランク(デ・ニーロ)は、全米各地でバラバラに暮らす子供たちに自ら会いに行くことにしますが…この行動によって、それまで秘密にされてきた子供たちの真の現状が明らかになって行きます…

日本では劇場未公開。

2009年製作/95分/アメリカ

原題:Everybody’s Fine

『みんな元気』のスタッフとキャストについて

カーク・ジョーンズ監督・脚本「ウェイクアップ!ネッド」「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」などの作品があります。

ロバート・デ・ニーロ(父親フランク):子育てはすべて母親任せで仕事一筋の昔気質の男。子供達への期待が大き過ぎて、子供たちを苦しめていたことにも気が付いていなかったのが欠点。

ドリュー・バリモア(ロージー):スティーブン・スピルバーグ監督作「E.T.」(82)で一躍有名に。

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ケイト・ベッキンセール(エイミー):名門オックスフォード大学に入学し、ケネス・ブラナー監督・主演のシェイクスピア劇「から騒ぎ」(93)で映画デビューを果たし、2年後、「月下の恋」(95)でエイダン・クインとともに主演を務めるまでになる。

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サム・ロックウェル(ロバート):マーティン・マクドナー監督とは「セブン・サイコパス」(12)に続き「スリー・ビルボード」(17)でもタッグを組み、後者でアカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞や全米俳優組合賞などの助演男優賞を受賞しています。

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『みんな元気』のネタバレ感想・見どころ

本作はロバート・デ・ニーロを初めドリュー・バリモア他豪華キャストが出演している感動作品ですが、何故か日本では劇場未公開の為、作品名『みんな元気』はあまり知られていない様で非常に残念です。ロバート・デ・ニーロ出演作品であることをユーネクストで見つけ観賞してみました。

父親フランク役のデ・ニーロは妻に先立たれ一人寡暮らしをしていました。いつもなら感謝祭に4人の子供ら全員家に集まり楽しく祝っていましたが、今回は違っていました。せっかく準備万端で待ち受けていましたが、子供たち全員から「都合が悪く今回は実家には帰れない」との返事がありがっかりしてしまいす…フランクは直ぐに気持ちを切り替え、子供達が帰省しないなら自分の方から全米に散らばって住む子供たちに会いに行くことを決心します。また、持病を持つ為航空機に乗れず、長距離バス・電車・深夜トラックのヒッチハイクなどを繰り返し大変な苦労を重ね住所を頼りに目的地に到着します。

楽しみにしていた家族との再会でしたが、一人一人表面的には父親を心配させまいと取り繕い幸福な生活を送っている様に”演出”していましたが、そんな嘘をフランクは一発で見抜いていたのです。しかし、彼はその場では何も言わず見過ごし、黙って立ち去って行きます…子供たちがそれぞれ問題を抱えながらも生きている事に満足して帰る事にします。しかし、ただ一人出会う事が叶わなかったデイヴィッドだけは不慮の事故でこの世を去っている事実を知り驚愕を隠せません…

今回の旅で、息子・娘は何でも包み隠すことなく亡き母親(妻)には正直に話してくれたのに、家族を養う為仕事一筋で生き、子育てを母親任せにし関わってこなかった父親に、子供たちは今でも心を開いて打ち明ける事が出来なかった事に漸く気付きフランクは愕然とします…更にフランクは子供の才能を信じるあまり、それぞれの道で”超一流”になる事を期待し過ぎていたことにも気付かされます…

何となく昭和の頑固おやじの様な生き様を彷彿とさせられます。アメリカにもこんなオヤジがいたのかと知りちょっと驚きました。やはり「仕事一途のオヤジ」というのは全世界共通でどこにも存在するという事が良く分かりました。同じような家族関係に悩む人も多いのではないかと思いました。

孤独を味わう父親役、子供がちっとも本当の事を言ってくれないので感じる寂寥感、たまたまバス・電車の臨席の旅人・ヒッチハイクで出会った女性ドライバーとのちょっとした会話に溢れる人間味などはやはりデニーロならではの味がありました。さらに、子供達の見え透いた嘘を見抜きながらも、事情を察して心に秘めたまま、何事も言わずに立ち去る姿も涙を誘いました…

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