『アンダー・ザ・シルバーレイク』のあらすじと概要
映画「イット・フォローズ」で世界的に注目を集めたデビッド・ロバート・ミッチェル監督が、「ハクソー・リッジ」「沈黙 サイレンス」のアンドリュー・ガーフィールド主演で描いたサスペンススリラー。セレブやアーティストたちが暮らすロサンゼルスの街シルバーレイクが舞台。ゲームや都市伝説を愛するオタク青年サムは、隣に住む美女サラに恋をしますが、彼女は翌日突然失踪してしまいます。サラの行方を捜すうちに、いつしかサムは街の裏側に潜む陰謀に巻き込まれていきます。「私たちは誰かに操られているのではないか」という現代人の恐れや好奇心を、幻想的な映像と斬新なアイデアで描き出す。サラ役に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のライリー・キーオ。
2018年製作／140分／アメリカ
原題：Under the Silver Lake
A24が本作の全米配給権を獲得しています。
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『アンダー・ザ・シルバーレイク』のスタッフとキャストについて
デビッド・ロバート・ミッチェル監督・脚本：長編2作目のホラー映画「イット・フォローズ」（14）は、カンヌ国際映画祭国際批評家週間でプレミア上映され、インディペンデント・スピリット・アワードで監督賞を含む3部門にノミネート、興行的にも世界的な成功を収めています。本作はこれに続く三作目の作品となります。
アンドリュー・ガーフィールド（サム）：シルバーレイクのプールを囲む小さな集合住宅に住む。但し家賃滞納で家を追い出されそうな状況となっています。一方、彼は一日中仕事をするでもなく、ベランダから隣人たちを覗き見ているだけの怠惰な生活を続けています。
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ライリー・キーオ（サラ）：サムの隣に住む魅惑的な女性、プールで泳いでいるところをサムに見られたのをきっかけに、接触が始まります。しかし、家具諸共突然失踪してしまいます。どうしてもサラに再会したいサムは必死に彼女を探し回ることになります。
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トファー・グレイス（サムの友人）：
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『アンダー・ザ・シルバーレイク』のネタバレ感想・見どころ
LAの郊外を舞台とした似た雰囲気の超難解な映画作品「マルホランド・ドライブ」と比較すれば、まだ理解し易い映画かなと感じました。こんな定職も持たず、プール付きの優雅なヴィラ暮しで（家賃滞納で最終的には追い出されてしまいますが…）怠惰に暮らす青年サムの存在そのものははなはだ疑問ながら、彼がどうしても突然失踪してしまった魅惑の女性サラを探したいという気持ちは良く理解出来ました。
本作品の出演女優、エキストラ女優等々いずれも美女、スタイル抜群の女性ばかりで幻惑されてしまいます。当時のシルバーレイクは女優・女優を目指す女性が全米から集まって来るところだったのかも知れません…
ストーリーの流れはかなり突飛なところが多く、驚きの連続、グロテスクなシーンやら幻想的な映像も散りばめられており、140分という長編ではありますが、サラとの再会を果たす事が出来るのかどうか、並行してシルバーレイクの”都市伝説”など興味津々で映画の展開にのめり込む事が出来ます。
何となく頼りない主人公サムです。しかし、映画を見ている観衆は自分自身がいつの間にかサムに投影されているのではないかという気持ちになるかもしれません。次々と訪れる絶世の美女との出会い、幻惑されるシルバーレイクの”謎解き”（興味深いジプシーが使用したという”図形・文字”…しかしながら、サムの脳裏からは、一時的に恋に陥ってしまったサラの幻影が決して離れる事がありません…
更にはサラの行方を追ううちに、”シルバーレイク”の伝説の謎、陰謀に次第次第に深入りしていくという奇抜なミステリー展開は非常に興味深いものでした。
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