映画『ゴシカ』のあらすじ概要
美しく聡明な臨床心理学者ミランダは、上司でもあり夫である医師のダグラスが管理官を務めるウッドワード女子刑務所内の精神科病棟で働いていました。ある大雨の夜、車で帰宅途中に謎の少女と鉢合せ、交通事故に遭ってしまいます。3日間眠り続け、目が覚めると自分が勤務していた精神病棟に収容されるという驚きの展開に…そこで彼女は、信じられない様な自分が夫のダグラスを斧で惨殺し、殺人容疑で逮捕されたと聞かされるのでしたが…。
出演はオスカー女優ハル・ベリー、ロバート・ダウニー・Jr、ペネロペ・クルス。監督は俳優としても活躍する「クリムゾン・リバー」のマチュー・カソヴィッツ。ジョエル・シルヴァーとロバート・ゼメキスが設立したホラー専門プロダクションのダーク・キャッスル・エンタテインメントが製作した作品。
2003年製作/97分/アメリカ
原題:Gothika タイトルの「ゴシカ」とは「ゴシック」の意
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映画『ゴシカ』のスタッフとキャストについて
マチュー・カソビッツ監督: 『クリムゾン・リバー』を世界中でヒットさせたフランス人監督マシュー・カソビッツのハリウッド進出第1段の作品。
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ハル・ベリー(ミランダ・グレイ):『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人としてはじめて主演女優賞に輝いています。最近は「キングスマン ゴールデン・サークル」(17)、「ジョン・ウィック パラベラム」(19)などに出演しています/本作品では若い清明な臨床心理学者役に扮する。雨の夜、突然道路に現れた少女を避けようと自動車のhハンドルを切った為、谷底に転落一命を取り留めるものの、3日間の記憶が無くなっていました。起きると殺人罪と心神喪失して暴れた事から自分の勤務する精神病棟に収容されてしまう。
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ロバート・ダウニー・Jr(ピート・グレアム):アクション大作「シャーロック・ホームズ」(10)と続編「シャドウ ゲーム」(11)の名探偵ホームズ役も大当たり/本作ではミランダの同僚医師。
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ペネロペ・クルス(クロエ・サバ):「ハモン・ハモン」(92)でスクリーンデビューを果たし、同年「ベルエポック」がアカデミー外国語映画賞を受賞/女子刑務所の精神病棟に収容されている囚人。過剰な薬物投与により精神的な錯乱状態に陥っている状況。収容所では誰も彼女の話を真剣に聴こうとしない。
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チャールズ・S・ダットン(ダグラス・グレイ医師):ミランダの夫、自分の事を”神様”と呼んでいる。
ジョン・キャロル・リンチ(ボブ・ライアン保安官):
映画『ゴシカ』のネタバレ感想・見どころ
ミステリー映画なので、『ネタバレ無し』とします。そうなると中々感想を書く事が難しくなります。
主人公ミランダが度々目にする少女は幻想なのか現実なのか初めは良く分からず、恐怖感が増しました。その少女はひと際霊感の強いミランダの前に現れ、何かを訴えようとしていたようです。
しかし、自分の夫であるダグラス医師を本当に殺害した真犯人は誰かという問題は最後の最後までわかりませんでした。しかし、分かったとしてもやはりそれを俄かに信じる事は出来ませんでした。
本編の面白い点は、刑務所内の精神病棟の医師が、ある事件によってその精神病棟に収容されてしまうという展開の意外性にあると思います。恐ろしい夫殺しには、まったく殺意の理由が無い点から、何者か真犯人に仕組まれた謀略によって犯人にされてしまい、精神病棟にまで入れられてしまったのではないかと推察しましたが、違いました。
当初、映画『シャッターアイランド』に似たような展開ではないかと思いました。しかし、ストーリー展開は全く異なります。ミランダにぴったりと摂り憑いて離れない強力な霊の影響で、ミランダは完全に精神異常者として診断されてしまいます。決して精神病棟の医師ら、あるいは第三者によって故意に大量の薬物投与により、病棟から半永久的に出られない様にしてしまおうという意図があったわけでは、ありませんでした。
真犯人は誰なのか? 或はミランダが本当に犯人なのか? 次第に悪質な”ある犯罪”の存在、その犠牲者の底知れない怨念に突き動かされたミランダの恐るべき行動の全貌はラストに解明されます…ちょっと怖いですが、最後まで見るとその恐ろしい真相にびっくり仰天です!
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