『終わらない週末』のあらすじと概要
人気ドラマシリーズ「MR. ROBOT ミスター・ロボット」のクリエイターとして知られるサム・エスメイルが監督・脚本を務め、ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、ケビン・ベーコンらが豪華共演したサスペンススリラー。
アマンダと夫のクレイ、息子アーチー。娘ローズの一家は、のんびりと週末を過ごそうとロングアイランドにある、レンタルしたとても豪華な別荘にやってきます。しかし、到着して早々に世間では不可解なサイバー攻撃によって携帯やパソコンが使えないという事態が発生していました。そしてアマンダたちのもとには、別荘のオーナーのG・Hと名乗る男が、夜分遅く娘ルースを連れてやって来ます。彼らはサイバー攻撃から逃れるために、自分たちの持ち家である別荘に戻って来たと言います。世界の崩壊が刻一刻と迫るなか、2つの家族は恐怖と向き合い、自分たちの置かれた状況を受け入れていきますが……。
原作は全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説。アマンダ役をジュリア・ロバーツ、夫のクレイ役をイーサン・ホーク、彼らの前に現れる別荘オーナーのG・H役をマハーシャハラ・アリが演じた。Netflixで2023年12月8日から配信が開始されています。
2023年製作/141分/アメリカ
原題:Leave the World Behind
配信:Netflix
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『終わらない週末』のスタッフとキャストについて
サム・エスメイル監督・脚本・製作:
なお、製作総指揮には元米国大統領バラク・オバマ夫妻も関わっています。
ジュリア・ロバーツ(妻アマンダ):人嫌いな女性、最初は別荘のオーナーと自称するGH父娘を不審に思い家に入れることさえ拒もうとします。
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マハーシャラ・アリ(別荘のオーナーG.H):音楽関係の仕事をしている裕福な黒人。妻が航空機で米国に戻る途中であり、安否を気遣っている。
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イーサン・ホーク(アマンダの夫クレイ、大学教授):ちょっと気弱な感じの亭主。
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ケビン・ベーコン(G.Hの友人で近所に住む別荘のオーナーダニー):自己中心的な人物、緊急事態の状況の中、他人よりも自分第一と考えている。
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『終わらない週末』のネタバレ感想・見どころ
主役級の豪華出演陣に驚きました。ジュリア・ロバーツとイーサン・ホークの夫婦役には余りしっくりとした感じがしなかったとおもったのは私だけでしょうか?朝、起きた旦那に向かい、別荘を予約しておいたので今から出かけましょう…っていう女房はいないと思います。普通はかなり以前から二人で相談すると思います。そんなちょっとした違和感から始まった本編は続々と恐ろしい想像を絶する大事件、大事故が起こります。幸い彼らは大都会から隔離された人里離れた田舎にいるので、都会で発生しているであろうパニックを遭遇する事は無いのですが・・・
先ず、ビーチに大型原油タンカーが乗り上げ座礁してしまいます。航空機、超大型ドローンなども運行不能となり墜落して来ます。テスラの自動運転の車が猛スピードで渋滞している車の車列に突っ込んでいきます。(すべて新車で生産工場から出荷前の車だったようです)携帯電話、通信網がつながらず外部との連絡が一切遮断されてしまいます。本編では事件の黒幕は明確には分かりません。北朝鮮・中国などの名は上がりますが確証はありません。
さらにパニックは続きます。耳をつんざく様な怪奇音、家の窓ガラスまで衝撃でひび割れてしまいます。野生の鹿やフラミンゴの大群が次々と集まって来ます…
豪華な別荘のオーナーと称するG.H父娘の存在は胡散臭いものでしたが、アマンダ夫婦同様奇怪な現象の理由を明白に知っている訳ではありませんでした。141分を通じていつかは真相が明らかにされると期待して見ていましたが、残念ながらそこまで辿り着く事はありません。ありとあらゆる”疑惑の種”は播かれるのですが、それらは回収される事はありませんでした。
最後には自分だけ助かれば良いと考える人間との対立劇に終わってしまいます。そして、長女ローズは鹿に導かれて訪れた屋敷の”核”シェルターでお気に入りのTVドラマの最終回を楽しむという終わり方はちょっと期待外れではありました。
本編のメッセージとしては近い将来サイバーテロなどの結果引き起こされるであろう重大な事象の可視化による”警告”の意味はあろうと思われます。しかし、一般人は如何に備えるべきか?ちょっと重い問題のような気がします…
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