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「ドゥニ・ビルヌーブ監督」おすすめの10作品(順不同)

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カナダ・ケベック州出身の天才映画監督、ドゥニ・ビルヌーブの映画10作品をご紹介します。今年3月に公開されたばかりの『デューン 砂の惑星 PART2』ではその素晴らしい映像美にすっかり魅了されてしまいました。本作はアメリカ公開から1ヵ月以上経つ現在も快進撃を続けており、すでに世界で6億3000万ドル(約952.3億円)の興行収入を挙げている程の大ヒット作品となっており、同作第三弾の製作も正式に決定したとの大変楽しみなニュースもありました。ビルヌーブ監督の10作品(順不同)をご紹介します。今後の観賞の為、是非参考にしてみてください。

『複製された男』(2013)

主演のジェイク・ギレンホールが1人2役を演じ、「灼熱の魂」「プリズナーズ」のドゥニ・ビルヌーブ監督のメガホンで、ポルトガル唯一のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化した作品。自分と瓜二つの人物の存在を知ってしまったことから、アイデンティティーが失われていく男の姿を描いたミステリー。トロントの大学の歴史講師アダムは、同僚に勧められたDVDでなにげなく鑑賞した映画の中に自分とそっくりの端役の俳優を発見します。驚いたアダムは、取り憑かれたようにその俳優アンソニーの居場所を突き止め、気づかれないよう監視しますが、その後2人は対面し、顔、声、体格に加え生年月日も同じ、更には後天的にできた傷までもが同じ位置にあることを知ります。やがて2人はそれぞれの恋人と妻を巻き込み、想像を絶する運命をたどる事になります…

おすすめ映画『複製された男』(2013/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣瓜二つの“もうひとりの自分”と出会ってしまった大学講師は…

『DUNE デューン 砂の惑星』(2021)

「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF大河小説の古典(1965年発表)を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。本作品は二部作の第一弾との位置付けの様です。第二弾「DUNE: PART TWO(原題)」(日本公開は来年の3月が予定されています)なお、ビルヌーブ監督は第三弾の製作にも意欲的との報道もありました。

物語の複雑さ重厚さにより映像化が困難な小説とされていましたが、既に映画化、TVシリーズ化されています。最近では、1984年にはデイヴィッド・リンチが映画『デューン/砂の惑星』、2000年にはリチャード・P・ルビンスタインがテレビシリーズ『デューン/砂の惑星』をそれぞれ製作しています。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が製作する本作は通算5度目の映像化作品となります。

おすすめ映画『DUNE デューン 砂の惑星』(2021/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣ティモシー・シャラメ主演SFアドベンチャー巨編

『プリズナーズ』(2013)

2010年に発表した「灼熱の魂」が第83回アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、世界的にも注目を集めたカナダ人監督ドゥニ・ビルヌーブのハリウッドデビュー作。(今年、続編「DUNE/デューン2」の公開が待たれます)娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏なペンシルべニア州の田舎町で二人の少女が突然失踪します。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の青年の証言から、彼が誘拐犯だと確信します。そして、自らの手で娘を助け出すため、ある策を講じる決意をします。わが子を誘拐され、悲しみや凄まじい怒りをたたえた父親役にヒュー・ジャックマン、事件を担当する一匹狼の敏腕警官役でジェイク・ギレンホールが主演しています。

おすすめ映画『プリズナーズ』(2013/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣自力で犯人を捕まえようと行動を起こす父親の姿を描くクライムサスペンス

『メッセージ』(2016)

「プリズナー」、「ボーダーライン」などを手がけ、2017年公開の「ブレードランナー 2049」の監督にも抜擢されたカナダの鬼才ドゥニ・ビルヌーブが、異星人とのコンタクトを描いた米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を映画化したSFドラマ。

ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船12体。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。

異星人来訪の目的:彼らは時間の概念がなく、3000年後の人類に助けられるためにメッセージの贈り物をしに来たという。彼らの影響でルイーズは自分が将来、夭折する娘を出産することを知りつつも、イアンのプロポーズを受け入れる、というちょっと不思議なストーリ―展開となっています。

映画『メッセージ』(感想)異星人とのコンタクトを描いたSF超大作、想像力を刺激させられる宇宙人との接触を見事に描く

『ボーダーライン(2015)』

「プリズナーズ」「灼熱の魂」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、「イントゥ・ザ・ウッズ」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のエミリー・ブラントを主演に迎え、アメリカとメキシコの国境地帯で繰り広げられる麻薬戦争の現実を、リアルに描いたクライムアクション。

巨大化するメキシコの麻薬カルテルを殲滅するため、米国防総省の特別部隊にリクルートされたエリートFBI捜査官ケイトは、謎のコロンビア人とともにアメリカとメキシコの国境付近のファレスを拠点とする麻薬組織ソノラ・カルテル撲滅の極秘作戦に参加します。

しかし、仲間の動きさえも把握できない常軌を逸した作戦内容や、人の命が簡単に失われていく現場に直面、法を無視してミッションを遂行する恐るべき実態を目の当たりにして、ケイトの中で善と悪の境界が揺らいでいきます。

映画『ボーダーライン(2015)』(感想)ルール無き国境麻薬戦争の実態を極限までリアルに描く。緊迫した臨場感で恐るべき現実を描出

『灼熱の魂』(2010)

レバノン出身のカナダ人劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲『焼け焦げるたましい』をドゥニ・ビルヌーブ監督が映画化し、第83回米アカデミー外国語映画賞にノミネートされたヒューマンミステリー。民族や宗教間の紛争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていった一人の女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)の魂の旅が描かれていきます。

心を閉ざして生きてきた中東系カナダ人初老の女性ナワルは、ある日、実の子で双子のジャンヌとシモンに謎めいた遺言と2通の手紙を残し、突然この世を去ります。手紙はジャンヌとシモンが知らされておらず、存在すら知らなかった兄と父に宛てたもので、まだ見ぬ家族を探すためナワルの母国レバノンを訪れたジャンヌとシモンは、胸が引き裂かれる様な過酷な母の過去と向き合うことになります…

おすすめ映画『灼熱の魂』(2010/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣謎めいた母が命を賭して、二人に伝えたかった真実とは何か?

『ブレードランナー2049』(2017)

リドリー・スコット監督がフィリップ・K・ディックの小説をもとに生み出した1982年公開の傑作SF「ブレードランナー」から、35年の時を経て生み出された続編。

スコット監督は製作総指揮を務め、「メッセージ」「ボーダーライン」などで注目を集めるカナダ出身の俊英ドゥニ・ビルヌーブ監督が新たにメガホンを取りました。

前作から30年後の2049年の世界を舞台に、ブレードランナーの主人公“K”が、新たに起こった世界の危機を解決するため、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が描かれます。

映画『ブレードランナー2049』(感想)主演はライアン・ゴスリング、監督は同じカナダ出身のドゥニ・ビルヌーブ!

『デューン 砂の惑星 PART2』(2024)

広大な砂漠に覆われた地球以外の”惑星”が舞台というだけでわくわくしてしまいますが、その映像美が素晴らしい。砂虫(サンドワーム)を呼び寄せる音響発信装置からの不思議な重低音が鳴り響くところも何となく神秘的。砂虫に支配されている茫漠とした砂漠ですが、砂漠の民フレメンは砂虫を見事に操り、”乗りこなす”ことが出来ます。この怪物の全体像ははっきりしませんが、小型のものから超巨大なものまで棲息しているようです。そして、その生物の青色の生き血(体液=”命の水”と呼ばれる)を飲む(男性が飲むと命の危険を伴う)と、脳内で過去の何世代に渡る歴史を振り返る経験をします。

公開中 おすすめ新作映画『デューン 砂の惑星 PART2』(2024/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣別世界の惑星体験を映像美と共に楽しむ…

『静かなる叫び』(2009)

「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけ、「ブレードランナー」続編のメガホンも託され、更に「デューン 砂の惑星 PART2」が今月公開されています。ハリウッドで注目を集める気鋭監督ドゥニ・ビルヌーブが2009年に故郷カナダで手がけた作品。モントリオール理工科大学で実際に起きた銃乱射事件をモチーフに描いた社会派ドラマ。1989年12月6日、モントリオール理工科大学に通う女子学生バレリーと友人の男子学生ジャン=フランソワは、いつも通りの1日を送っていました。しかし突然、1人の男子学生がライフル銃を携えて構内に乱入し、女子学生だけを狙って次々と発砲を開始。犯人は14人もの女子学生を殺害し、更に14名の負傷者を出し、自らもその現場で命を断っています。バレリーは重傷を負ったものの何とか生還し、ジャン=フランソワは負傷した女子学生を救います。それぞれ心に深い傷を負った2人は、その後も続く非日常の中で苦悩にさいなまれますが……

おすすめ映画『静かなる叫び』(2009/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣これは最悪!女子大生ばかりを標的とした不条理な銃乱射事件…

 

 

『渦 官能の悪夢』(2000)

ユニークな話法で描いた、現代社会を生きる孤独な女性の苦悩と再生の物語。監督・脚本はこれが長編第2作となる新鋭デニ・ヴィルヌーヴ。2001年ベルリン映画祭国際批評家連盟賞、カナダ・ジニー賞主要5部門、トロント映画祭最優秀カナダ映画賞、モントリオール映画祭最優秀カナダ映画賞ほか受賞。

中絶手術をしたばかりのビビアン(マリ・ジョゼ・クローズ)は、大女優の娘に生まれ、25歳の若さにしてブティックのオーナーとなります。しかし経営状態は思わしくなく、絶望を紛らわすために親友クレール(ステファニー・モーゲンスターン)から慰めを受け、クラブに繰り出し酒をあおります。そして深夜、彼女は酒に酔って車を運転、誤ってある男を轢いてしまいます。しかし彼女はパニックになりその場から去ってしまいます。

事件は発覚しませんでしたが、ビビアンは事故をひた隠しますが不安に苛まれ、男との刹那的な関係で気を紛らわそうとします。しかし、混乱は決して消えません。やがて彼女は、自分が殺した男が年老いた魚の卸売り業者だと知ることに…せめてもの償いをしようと男の死体が安置された場所に出掛けますが、そこで彼の息子であるエヴィアン(ジャン・ニコラス・ヴェロー)と運命的な出会いを果たします。まもなく二人は恋におち、共にノルウェーの海に死んだ男の遺灰を撒くのですが…

おすすめ映画『渦 官能の悪夢』(2000/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣若くして成功した女性の転落と再生を描いた奇妙な人生悲喜劇!

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