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おすすめ映画|『パリに見出されたピアニスト』(2018/ルドビク・バーナード監督)パリを舞台とする新たな天才ピアニストの誕生物語!

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パリに見出されたピアニスト 作品情報

・制作年 2018年 フランス映画『In Your Hands(英題)』、上映時間 105分。

・制作国 フランス・ベルギー

・監督 ルトヴィク・バーナード (リュック・ベッソンやギョーム・カネ監督の助監督を務めた)

・主演 ランベール・ウィルソン(1958年フランス生まれ、アイルランド系フランス人。1977年に映画デビューし、国際的に活躍している。2013年の時点でセザール賞に主演男優賞で3回、助演男優賞で3回、計6回ノミネートされているが、いずれも受賞を逃している。『神々と男たち』や『マトリックス』シリーズなどに出演。また、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ出版秘話に基づくミステリー映画『Les traducteurs(原題)』(英題:『The Translators』)が、『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の邦題で、2020年1月24日に公開されることが決定しているので楽しみ)

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・出演 ジュベール・ベンシュトリ(イザベル・ユペールと共演した『アスファルト』で注目されたジュール・ベンシェトリ。祖父はフランスを代表する俳優ジャン=ルイ・トランティニャン、父は映画監督で俳優としても活躍するサミュエル・ベンシェトリ、母は故マリー・トランティニャンという、フランス映画界きっての新鋭の初主演作。)、

 他にクリスティン・スコット・トーマス

・なお、フランスでは、2013年から全国の鉄道のターミナル駅およそ100カ所の構内にピアノが置かれており、通行人が自由に弾けるようになっているという粋な計らいがあることが今回の映画の重要な背景になっています。

パリに見出されたピアニスト のあらまし

  パリ名門音楽学校コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽院)でディレクターを務めるピエールは、ある日駅に置かれた一台のピアノを弾くマチューの旋律に足を止め、耳を傾ける。才能に強く惹かれたピエールは、声をかけピアニストに育てたいと名刺を渡すが、マチューは逃げるように去ってしまう。

   その夜、仲間と盗みに入った家でグランドピアノを見つけたマチューは弾きたい衝動を抑えきれず、警察に捕まってしまう。実刑を免れないと言われたマチューに手を差し伸べたのは、ピエールだった。コンセルヴァトワールでの清掃の公益奉仕を条件に釈放されたマチューは、ピエールからもう一つ条件を言い渡される。それは、女伯爵との異名を持つピアノ教師エリザベスのレッスンを受けることだった。

   ピエールは、マチューをピアニストに育て上げる夢を持った。望まないレッスンに、周囲との格差や環境の壁にぶつかり、マチューは反抗的な態度をとる。エリザベスも匙を投げかけたが、ピエールの進退を賭しての熱意に動かされてレッスンを続けることになる。

   そして、周囲の反対を押し切りピエールは国際ピアノコンクールの学院代表にマチューを選んだ。課題曲はラフマニノフの「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調」。コンクールまで残された時間はわずか4か月足らず。

   レッスンの過程でマチューはピアノのみならず自分自身も成長していく。そして、彼に夢を託したたりの大人たちもまた、図らずもマチューに影響を受け変化していく。

一方、パリ郊外の団地ではこんな騒動も日常茶飯事ではあるが…

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パリに見出されたピアニスト の見どころ

マチューがパリの北駅で偶然ピエールにその才能を見出されなればマチューの才能は永遠に誰にも見出されないまま埋もれていってしまったのだろうか?

   マチューは自分の家庭環境からピアノの才能を開花させることを半ば諦めていたが、いまだピアノに未練を感じていたのだろう。パリ北駅のピアノでだれに聞かせるという目的もなく、ピアノを弾いていところ、通りすがりのピエールが、恐るべき才能に気付くところから物語が始まる。

    ピエールはピアノの練習の為の、あらゆる環境が整備されていくが、マチューはことごとく自ら潰してしまう。心の中では、大きなチャンスが近づきつつあることを喜ぶ一方で、自分の才能が開花する機会が来ることは有り得ない事で、挑戦することすら自分にはふさわしくない、諦めたいという思いがお互いに葛藤していたのだと思う。努力してもどうせ最後は結局だめになると考えていたのかも知れない。

   ところが、現実は違っていた。唯一の「理解者」であるピエールは才能を開花させることは自らの使命であると感じて献身的に、また強引にマチューを舞台に立たせることに自分の家族や同僚をも巻き込みながら一途に奔走していく。しかも途中で裏切られてもけっして諦めることがない。

   観客は見ていてハラハラドキドキの連続だが、最終的には土壇場でマチューとピエールの思いがようやく一つとなりハッピーエンド!

  マチュー自身、心の葛藤部分の演出が素晴らしく共鳴出来る。また、ピエールの「天才」に対する揺るぎない使命感もひしひしと伝わってくるので、すごい見ごたえを感じる映画だった。

  全般に流れるピアノの曲も聞き逃せない!

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