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おすすめ映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル 』(2017/クレイグ・ギレスピー監督)マーゴット・ロビー主演映画

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冬季スポーツの華であるフィギアスケートで最近の日本人選手の大活躍はいつも話題になっているが、少し前のフィギアスケートに世界でこんな事件があったことを今日まで全く寡聞にして全く知らなかった。当時でも日本では噂になっていたと思うが、真相が掴めずそれ程話題にはなっていたのかどうかも良く知らなかったが…

優雅なスケーティングの裏側では選手・コーチ・家族らとの想像を絶する人間関係が演じられている事に正直驚いた。この映画を見れば、TVでフィギアスケートを観る目もまた少し変わるかもしれない。

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル の作品情報

2017年 アメリカ公開。 フィギュアスケート「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の中心人物トーニャ・ハーディングの半生を描く映画。120分。

監督:クレイグ・ギレスビー(オーストラリア)、主な他の映画作品 『ザ・ブリザード』(16)、『ミリオンダラー・アーム』(14)、『ラースと、その彼女』(07)アカデミー賞脚本賞候補

主演:マーゴット・ロビー(トーニャ・スハーディング)は本作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされる。オーストラリア出身の女優。米国TVドラマ「PAN AM(パンナム)」のローラ・キャメロン役で名を知られる。マーティン・スコセッシ監督の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のナオミ・ラパグリア役で大ブレイク。今年11月日本公開の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で実在の悲劇女優シャロン・テートに扮し、念願だったクエンティン・タランティーノ監督の映画への出演を果たしている。尚、本映画ではレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの夢の初共演が実現した。

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また、最近は映画スキャンダルでシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマンらとの三大共演を果たしている。

スキャンダル 映画2020 ハリウッド三大女優の共演

 

出演:セバスチャン・スタン(ジェフ・ギルーリー トーニャの元夫)、アリソン・ジャネイ(ラヴォナ・ゴールデン トーニャの母親)、ジュリアンヌ・ニコルソン(ダイアン・ローリンソン トーニャのコーチ)

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル のあらすじ

1991年トーニャはアメリカ人として史上初のトリプルアクセルを成功させた。しかし、1994年のリレハンメル五輪前の選手選考会の全米フィギアスケート選手権で、トーニャはライバルのナンシー・ケリガンを襲撃して出場不能に追い込むという事件が発生した。

トーニャは貧しい家庭環境の中で育てられたが、フィギアスケートに対する努力と才能により、全米トップの選手に上り詰めていく。1992年のアルベールビル、1994年リレハンメルと2度の冬季五輪大会への出場を果たしている。

1992年トーニャの元夫ジェフ・ギルーリーが、トーニャの最大のライバル選手を襲撃し負傷させる「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こし、トーニャの人生もすべてが急変していくことになる。

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル の見どころ

(ネタバレ注意!)

映像の中の内容が全て事実とすれば、トーニャの育ち、フィギアスケートの練習に明け暮れた少女時代はかなり悲惨な状況であった様に描写されている。「巨人の星」の星飛馬の様に鍛えられたのではないか。

母親からは何かと徹底した『教育』がなされ、目を覆いたくなる様な強烈なシーンが連続する。

潜在的な才能があり、本人自身の努力や周囲の人々の支援・協力により、2度のオリンピック出場という華々しい結果に結びついて目出度しで終われば、彼女の努力も救われたと思うのだが、とんでもない事件を巻き起こしてしまいます。

元夫のジェフ・ギルーリーは、度々トーニャに対するDVが止むことがない。何度か別れる決断をするものの、いつしか撚りをもどし元の生活に戻る事を何度も繰り返している。最終的にはジェフの幼友達、ジョーン(トーニャのボディガード)が絡むことで思いもよらぬ「襲撃事件」に発展してしまい、トーニャの人生の歯車が大きく狂ってしまう事になります。

フィギアスケートは単なるスケートの技術以外に芸術性なども評価されると聞くが、トーニャの生い立ち、母親からの厳しい教育、元夫からな日頃の常態化した家庭内暴力など一般人では耐えきれない精神的なプレッシャーに負けることなく優秀な成績を収め続ける精神力には驚嘆させられる。

不幸にして、自分(或は自分のまったく知らないところで自身の陣営が勝手に仕組んだ事かも知れないが)から最大のライバルを追い落とす様な事件を起こしてしまう。これが契機となり、もはやフィギアスケートの世界からは追放、隔絶されるというフィギアスケート選手にとっては致命的な刑罰を受けることになりmす。

スケート以外の世界との接点もなく、今後収入を稼ぐ手立てもないことから、行く末がとても案じられましたが、何とか持ち前のバイタリティーでその後の人生はフィギアスケートとは全く関係の無い世界で上手に人生を切り開いているようで少しだけ安心できました。

はらはらドキドキの壮絶な女性アスリートの半生を垣間見ることが出来る映画です。

おすすめ度★★★★

 

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