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おすすめ映画|『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019/グレタ・ガーウィグ監督)時代を超え、四姉妹の心の葛藤が生き生きと描かれる感動作!

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ストーリー・オブ・マイライフのあらすじと概要

Katie RoseによるPixabayからの画像

「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再タッグを組んだ注目作。150年年前のルイザ・メイ・オルコットの半自伝的小説「若草物語」を新たな視点で映画化。南北戦争時代に家族が寄り添い力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす永遠不朽の物語。オルコットの分身でもある作家志望の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)を主人公に躍動的なタッチで描く。堅実派の長女メグ(エマ・ワトソン)、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で引き籠り勝ちで繊細な三女ベス、人懐っこく頑固で腕白な末っ子エイミー(注目株フローレンス・ピュー)。女性が表現者として成功することが難しい時代=南北戦争の最中に、ジョーは作家になる夢を叶えようと必死になっていた。性別によって決められてしまう保守的な時代の人生を乗り越えようと、思いを寄せる隣人の幼なじみで大金持ちローリー(ティモシー・シャラメ)からのプロポーズを断ってしまう。自分が信じる道を突き進もうとするジョーであったが……。

ジョーの人生に大きな影響を与えるマーチ叔母をメリル・ストリープが少し憎まれ役を演じる。第92回アカデミー賞では作品賞はじめ計6部門でノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞。見どころ満載の映画でした。現在上映中の劇場で是非ご鑑賞を!

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ストーリー・オブ・マイライフのネタバレ・感想

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

ストーリーとテーマについて

本作品は、元々昨年3月末公開が予定されていましたが、コロナウイルス感染の影響により公開が暫く延期されていました。ようやく劇場で鑑賞することが出来た期待の一作です。一番の期待は主人公次女ジョーを演じるシアーシャ・ローナンでもなければ、一番堅実な長女役のエマ・ワトソンでもありませんでした。劇中で大きな成長を見せる四女で一番のいたずらっ子エイミー役のフローレンス・ピューの活躍でした。彼女は最近見た映画では『ミッド・サマー』、女子プロレスラー役を好演した『ファイティング・ファミリー』などに出演して大活躍し、若手注目株、好感度の高い女優のひとりで今後は、マーベル・コミックの実写化スーパーヒーロー映画『ブラック・ウィドウ』の公開が待たれています。(スカーレット・ヨハンソンとの共演が見られるので必見です)

150年前のルイ―ザ・メイ・オルコット原作『若草物語』を実写化されたもの。過去何回も映画化されている。オルコット自身が4姉妹の次女として育ち、小説も半自叙伝的な小説であり、昔からほとんどの少女が読むべき定番的な小説であり続け、未だに人気が衰えない不朽の名作のようです。勿論私は男なので残念ながら原作は未だに読んでいません。4姉妹は同じような境遇に育ち、個性的な性格と才能を持ち、150年前のアメリカという現実の中で生きている女性のありのままの姿を飾ることなく、描いているところが現在もなお共感を呼び続けるところではないでしょうか。

1860年代のマサチューセッツ州ボストンが舞台ですが、自分の才能を花咲かせようとしてニューヨークにて、文筆業で身を立てようするジョーの1シーンからストーリーが展開されます。その後の展開は、とにかくガーウィク監督流なのか展開が物凄く早く、画面も時間の流れと共にそのまま流れることなく、過去・現在・未来のシーンが複雑に錯綜するシーンもあるので一瞬、戸惑ってしまうこともあるかもしれません。そこはじっと堪えて、頭の体操だと思い、想像力を目いっぱい駆使して乗り切りましょう!前後がその内結びついてきたら儲けものです。

アカデミー賞6部門賞にノミネートされた(受賞は「衣装デザイン賞」のひとつに留まった)本作品は、主演女優賞(シアーシャ・ローナン)、助演女優賞(フローレンス・ピュー)のふたりの演技が非常に高く評価されたことが良く分かります。助演女優が目立ち過ぎたわけではなく、確かに非常にめだっていましたが、しっかり主演女優を引き立てていた! 衣装デザインについては、「素晴らしいの」一言です。時代考証もされていると思われますが、150年前に実際に、これほど艶やかな衣装で着飾っていたのかと疑いたくもなりますが、グレタ監督からデザイナーのジャクリーン・デュランに対しては、4姉妹異なる個性・行き方に対してマッチした衣装作成の依頼が出されていたそうです。

更に、見るべきところとしては、1860年代は写真そのものが発明された時代であり、グレタ監督の「写真製版との結びつきが欲しかった」との意向を汲み、全編フィルムカメラで撮影されたようです。音楽も全編のメロディーが大胆で斬新なメロディーに溢れているところも聞き逃せられません。マーチ家のヒントになっているおすすめ映画|『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019/グレタ・ガーウィグ監督)時代を超え、四姉妹の心の葛藤が生き生きと描かれる感動作!立て役ではありませんが、周囲を取り巻く男性陣も捨てがたい味のある人物が配されています。最近の映画では、やけに名前を聞くようになったティモシー・シャラメが4姉妹と大変仲睦まじい存在として光ります。最後はジョーとエイミー姉妹の間でこころ揺れ動く事になりますが、狭い世界では致し方の無いことかも知れません。ジョーが翻意した時はもう手遅れだったという瞬間が少し寂しい気がしました。

『若草物語』女性のバイブルとして名高い小説ですが、女性だけに独占させておくのはもったいないと思うのは私だけではないと思います。男性の方も勇気をもって劇場に見に行きましょう! わたしはかみさんを映画に誘いました。

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キャラクターとキャストについて

Anne & Saturnino MirandaによるPixabayからの画像

グレタ・ガーウィグ監督・脚本・脚色:ジョー・スワンバーグ監督の「LOL(原題)」(06)や「ハンナだけど、生きていく!」で女優として頭角を現し、マンブルコア派と呼ばれるデジタル世代の若手映像作家たちを代表する存在となる。恋人のノア・バウムバックがメガホンをとった「フランシス・ハ」(12)では脚本と主演を兼ね、ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門の主演女優賞にノミネート。その後も、ウッディ・アレン監督の「ローマでアモーレ」(12)やミア・ハンセン=ラブ監督の「EDEN エデン」(14)などで活躍中、驚くような美人で、才色兼備。

シアーシャ・ローナン(ジョー役):ジョー・ライト監督の文芸作品「つぐない」(07)で13歳にしてアカデミー賞をはじめ様々な映画賞の助演女優賞にノミネートされ、期待の若手女優として注目を浴びた。その後も、スティーブン・スピルバーグ製作&ピーター・ジャクソン監督の「ラブリーボーン」(09)、再びライト監督と組んだアクション映画「ハンナ」(11)、ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブタペスト・ホテル」(14)など、実力派の監督たちの作品で存在感を発揮。「ブルックリン」(15)と「レディ・バード」(17)ではアカデミー主演女優賞にノミネートされ、実力派女優としての地位を確固とした。「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督と再タッグを組んだ本作品「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(19)では次女ジョーを演じ、3度目のアカデミー主演女優賞ノミネートされる。

フローレンス・ピュー:本作品でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。20年にはマーベル・シネマティック・ユニバースの「ブラック・ウィドウ」で、スカーレット・ヨハンソン扮するナターシャの妹とされるエレーナ役を務める。

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ティモシー・シャラメ:男性同士の恋愛を描いた「君の名前で僕を呼んで」(17)での演技が絶賛され、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ)をはじめ、インディペンデント・スピリット・アワードや全米俳優組合賞などにノミネート。同じく賞レースをにぎわせたグレタ・ガーウィグ監督作「レディ・バード」(17)では主人公の恋人役を演じた。その後、ウッディ・アレン監督の「A Rainy Day in New York(原題)」などに出演し、人気急上昇の超注目株俳優!

まとめ

Monica VolpinによるPixabayからの画像

女性の読む本だとばかり考えていた『若草物語』ですが、映画で初めてストーリーが良く分かりました。従来何度も映画化が繰り返されており、また、若草物語は150年間も読み継がれています。だれもがあらすじは分かっていながらも、又、映画で確認したくなる様な”安心”して見られる内容なのかも知れません。筋はかなり違いますが、日本でいう『忠臣蔵』『伊豆の踊子』と言った怒られそうですが…

さてみなさんは4姉妹の内の誰を応援したくなりますか? わたしは、四女エイミーに決まりですね!実際の若草物語はまだまだ後編に続くようですが、どんな展開があるのでしょうか?少し気になりました… 

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