- 『グリーンブック』(2018/ピーター・ファレリー監督)
- 『荒野にて』(2017/アンドリュー・ヘイ監督)
- 『凱里ブルース』(2015/ピー・ガン監督)
- 『奇跡の2000マイル』(2013/ジョン・カラン監督)
- 『はじまりの道』(2013/原恵一監督)
- 『星の旅人たち』(2010/エミリオ・エステヴェス監督)
- 『明日へのチケット』(2005/パルムドール受賞3監督合作)
- 『レヴェナント 蘇りし者』(2005/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
- 『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004/ウォルター・サレス監督)
- 『ココシリ』(2004/陸川監督)
- 『父、帰る』(2003/アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)
- 『裸足の1500マイル』(2002/フィリップ・ノイス監督)
『グリーンブック』(2018/ピーター・ファレリー監督)
「メリーに首ったけ」(98)や「愛しのローズマリー」(01)などのラブコメを大ヒットさせ続けているピーター・ファレリー監督作品、同監督にとっては異色のヒューマンドラマ作品!ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリとの名コンビの道中のエピソードが泣けてくる。マハーシャラ・アリは2年ぶり2度目となる第91回アカデミー賞助演男優賞を見事受賞した作品。
『荒野にて』(2017/アンドリュー・ヘイ監督)
若手俳優チャーリー・プラマー主演、家族や父親を失った天涯孤独な少年と、レースに全く勝てない悲運の競走馬との境遇が重なり合いお互い助け合おうという意識が芽生える。孤独なもの同士お互いに力を合わせて生き抜こうと考え、ワイオミングの荒野を突き進む姿に思わず声援を送りたくなる。
『凱里ブルース』(2015/ピー・ガン監督)
「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」でのワンシークエンスショットという演出で注目を浴びた中国の新世代弱冠26歳の監督ビー・ガンが、2015年にメガホンをとった記念すべき長編監督デビュー作品。
監督の故郷である貴州省凱里で撮影され、出演者の大半が監督の家族や親戚、友人などがキャスティングされているという低予算の作品ながら、スイス・ロカルノ国際映画祭の新進監督賞と特別賞をW受賞、フランス・ナント三大陸映画祭グランプリ、台湾の金馬奨で最優秀新人監督賞など各国の映画祭で賞を総なめしている。ピー・ガンワールドにどっぷり浸れる作品。
レビュー「凯里ブルース」注目のピー・ガン監督/そこには本物の中国の”人生”が存在する
『奇跡の2000マイル』(2013/ジョン・カラン監督)
ラクダと愛犬とともにオーストラリア砂漠3000キロをたった1人で踏破した女性の実話を、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ主演でオーストラリアの原野各地で大掛かりなロケ撮影を敢行し映画化した壮大なロードムービー。女性ひとりで本当に大丈夫かなという思いがあったが、見事に踏破する。
ネタバレ感想|「奇跡の2000マイル」(2013)ミア・ワシコウスカ主演映画、24才の女性が単独で3000㌔を歩き切る!
『はじまりの道』(2013/原恵一監督)
『二十四の瞳』『楢山節考』など数々の名作を残し、日本映画の隆盛期を支えた名匠・木下惠介監督の生誕100年記念作。木下監督の若き日の挫折と再生のストーリー、すべてのシーンが木下監督の後の作品の多くの作品を原動力になっていることがしみじみと理解出来る作品。
原恵一監督は代表作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』があり、本作品は実写化映画初作品。
はじまりのみち 木下恵介監督の若き日の挫折と再生物語 レビュー
『星の旅人たち』(2010/エミリオ・エステヴェス監督)
スペイン北部のキリスト教巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラを回れずに、ピレネー山脈で嵐に遭遇して急死した息子の遺志を継ぎ、息子の代わりに巡礼の旅にでる決意をし、、息子が何を考え巡礼に臨んだのかを知ろうと父親は決意する。息子の遺品と遺灰を背負い、800キロメートルの道を歩く旅に出る父親の姿を温かなタッチで描く。素朴な巡礼地への道で出会う人々と景色が堪能できる作品。
感想|「星の旅人たち」(2010/エミリオ・エステヴェス監督キリスト教巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの800㌔の旅路!
『明日へのチケット』(2005/パルムドール受賞3監督合作)
「木靴の樹」のエルマンノ・オルミ、「桜桃の味」(他に『友だちのうちはどこ?』(1987年)、『そして人生はつづく』(1992年))のアッバス・キアロスタミ、「麦の穂をゆらす風」のケン・ローチら、いずれもカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールの受賞経験のある3人の巨匠による奇跡のコラボレーションを果たしたヒューマンドラマ映画!
明日へのチケット(2005)パルムドール受賞3監督合作映画 レビュー
『レヴェナント 蘇りし者』(2005/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
レオナルド・ディカプリオと「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が初タッグを組み、実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残された瀕死のハンターの壮絶なサバイバルを描いた壮絶なドラマ。こんなサバイバル映画を未だかつて見たことがありません。
ネタバレ感想|「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)レオナルド・ディカプリオ主演サバイバル映画
『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004/ウォルター・サレス監督)
1952年1月4日 、アルゼンチンのブエノスアイレスに住む医大生エルネスト(愛称フーセルのちのチェ・ゲバラ)は喘息持ちにもかかわらず、先輩の「放浪科学者」こと生化学者のアルベルト・グラナードと共に1台のバイク(ポデローサ(怪力)号)にまたがり、12,000キロの南米大陸縦断の貧乏旅行に出かける。その後の彼ら人生を変えるような人々との様々な出会いがあった。
ネタバレ感想|『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年/ウォルター・サレス監督)チェ・ゲバラの若き日の南米旅行記12,000㌔
『ココシリ』(2004/陸川監督)
平均海抜4,700m、中国最後の秘境と呼ばれるココシリ。この地域に棲息するチベットカモシカは、その毛皮が高値で取引されることから1985年以降乱獲が進み、わずか数年で100万頭から1万頭にまで生息数が激減した。これを取り締まるために民間のパトロール隊が結成され、元軍人のリータイが隊長となっていた。ある日、隊員が密猟者に殺される事件が発生。ガイ(北京からやって来た新聞記者)はココシリに入り、密猟者を追う隊員に随行して過酷な取材を開始した。余りにも過酷な条件下での民間パトロール隊の活動には驚かされた。美しい自然と厳しい環境、そこで命がけで働く人々の姿を垣間見る事が出来る。
感想|「ココシリ」(2004年陸川監督)中国青海省に棲息するチベットカモシカを狙う密猟者の取締実話!
『父、帰る』(2003/アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)
ある夏の日、家を出て音信不通だった父が12年ぶりに突然家に帰ってきた。写真でしか見覚えのない父の出現に、大混乱する兄弟。しかも父は家長然とした態度でいろいろ仕切りはじめ、しばらく息子たちと旅に出ると言い出すが、ぎくしゃくとして親子関係が展開される。不器用な父親の生き方で、父親の流儀で愛情を子供たちに注ぐが子供たちは戸惑うばかり、思いも寄らぬ悲劇的な結末はただただ悲しい…
ネタバレ感想|「父、帰る」2004/ロシア アンドレイ・ズビャギンツェフ監督映画
『裸足の1500マイル』(2002/フィリップ・ノイス監督)
1931年、西オーストラリアのジガロング。14歳のアボリジニの少女モリーは、8歳になる妹のデイジー、従姉妹で10歳のグレーシーたちは、政府の現地人混血児隔離政策に従って彼女たちは拘束され、母親から引き離して施設に強制収容された。彼女たちは厳重な監視をかいくぐり脱走を図る。そして、延々続くウサギよけフェンスの先にある母の待つ故郷へ向けて1500マイルもの遥かなる旅路を歩き始めた。
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