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おすすめ映画感想|『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』(2020/ロン・ハワード監督)アメリカの繁栄から取り残された白人たち

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『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のあらすじと概要

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アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスと「天才作家の妻 40年目の真実」のグレン・クローズをキャストに迎えたヒューマンドラマ。

J・D・バンスの回顧録「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」を原作に、3世代にわたる家族(白人貧困層)の愛と再生の物語を描く。

名門イェール大学に通うバンスは理想の職に就こうとしていたが、家族の問題により、苦い思い出のある故郷へ戻ることになる。そこで彼を待ち受けていたのは、薬物依存症に苦しむ母ベブだった。バンスは育ての親である祖母マモーウとの思い出に支えられながら、夢を実現するためには自身のルーツ(辛い思い出しかない家族と故郷)を受け入れなくてはならないことに気づいていく。

共演は「キングス・オブ・サマー」のガブリエル・バッソ、「マグニフィセント・セブン」のヘイリー・ベネット、「スラムドッグ$ミリオネア」のフリーダ・ピント。

『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のスタッフとキャストについて

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ロン・ハワード監督:映画「アメリカン・グラフィティ」(73)に出演。「アポロ13」(95)や「身代金」(96)、「グリンチ」(00)などが大ヒットを記録。01年の「ビューティフル・マインド」では、アカデミー賞で作品賞と監督賞のダブル受賞を果たした。「ダ・ヴィンチ・コード」(06)も大ヒットし、映画化シリーズ第2弾「天使と悪魔」(09)、第3弾「インフェルノ」(16)など話題作を連発している。

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エイミー・アダムズ(母ヴブ):「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02)でレオナルド・ディカプリオと共演して注目され、ディズニーのミュージカルファンタジー「魔法にかけられて」(07)の主人公ジゼル姫役でブレイクする。その後も説得力のある演技で着実にキャリアを重ね、「ダウト あるカトリック学校で」(08)、「ザ・ファイター」(10)、「ザ・マスター」(12)でアカデミー賞助演女優賞、「アメリカン・ハッスル」(13)では同主演女優賞にノミネートされ、オスカー候補の常連となる。

これがあのエイミー・アダムズの姿かと目を疑いたくなる様な容姿の変貌に驚愕しました。元々学業成績もずば抜けて良く、優秀な看護師として働いていましたが、生活していた環境の変化からか薬物依存に陥り、中々そこから這出る事が出来なくなってしまう辛い状況が切実に伝わってきます。

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ガブリエル・バッソ(主人公D.J.ヴァンス):少年時代の回想シーンと現実との入れ替わりが頻繁で激しい。監督の意図はあると思いますが、スイッチの点滅のようでした。奇跡的とも言える大出世で、苦難を乗り越えての大成は必ず跡を追うものがどんどん出現することを信じたい。

グレン・グローズ(祖母マモーウ):スクリーンデビュー作「ガープの世界」(82)で、実際には5歳年下のロビン・ウィリアムズの母親役を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされる。

気難しいながら、移民としての気骨を感じるおばあちゃん役。

ヘイリー・ベネット(妹リンジー):「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」(08)などに出演。アントワン・フークア監督「イコライザー」(14)に続き、同監督が「荒野の七人」をリメイクした「マグニフィセント・セブン」(16)のヒロイン役に抜てきされた。

『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のネタバレ感想

Herbert AustによるPixabayからの画像

ヒルビリーとは田舎者という意味だという事を知りました。米国中西部の「ラストベルト」オハイオ州の鉄鋼の町で生まれ育ったJ.D.ヴァンスの自伝で、全米売上NO.1の本に基づき映画かされたもの。冒頭シーンより、失業、離婚、薬物依存、家庭崩壊、貧窮等々ありと社会の底辺層に付きまとうありとあらゆる問題のルツボと化している感があり、見るのも聞くのも恐ろしくなる様な世界である事に唖然としました。

著者はそんな世界の中でもしっかり勉強して、イラク戦争に従軍後、イェール大学を卒業し弁護士として成功している稀有の存在となっています。

家族の大切さ、家族の重要性を映画の中で語り掛けていますが、麻薬依存症になってしまった母親を救い出すことは容易なことではないことが良く分かります。トランプ大統領の支持基盤はこの様な底辺層の人々であると語られていますが、今後はバイデン新大統領に変わり、これらの人々の生活はどうなっていくのでしょうか? 日本も対岸の火ではなく明日は我が身に降り掛かって来る「現実」かも知れません。

一方、アメリカは貧富の差が広がり、人口の1%の人に他の99%の所有資産と同じくらい集中しているのが現実だという事です。今後この資産の集中化は更に高まるというのも、俄には信じられません。マスコミでも「自己責任」という言葉を頻繁に聞きますが、本作品内で起っている状況は「自己責任」であると、一言では決して片付けられない大きな問題だと感じました。何らかの公共的な調整策を実施すべきだと思います。

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