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おすすめ映画|『ソディアック』(2007/デビッド・フィンチャー監督)実際に起こった未解決事件を題材に放つサスペンス映画

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『ソディアック』のあらすじと概要

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カリフォルニア州バレーホで若いアベックが拳銃で殺害される事件が発生。一ヶ月後、報道機関に「ゾディアック」と名乗る犯人から暗号付きの手紙が送りつけられた。警察は必死に犯人を追うが、“ゾディアック”はその後も殺人を重ねていく。

本事件は、殺人犯が逮捕されたものの、2020年現在に至ってもまだ最終的に解決していないという。

批評家の一致した意見は以下の通りであり、かなり高い評価を得ている映画となっています。

はらわたがちぎれるような不安なシーンを次々と見せてくる、静かな、会話主導のスリラー。 デヴィッド・フィンチャーはまた殺人の残酷さを詳細に描写するよりも登場人物のニュアンスを描くとともに70年代のムードを再現することに多くの時間を費やしている

『ソディアック』のスタッフとキャストについて

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デビッド・フィンチャー監督:92年に「エイリアン3」で劇場映画デビューし、「セブン」(95)、「ファイト・クラブ」(97)で一躍人気のフィルムメーカーに。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08)でアカデミー監督賞に初ノミネート。その後も「ソーシャル・ネットワーク」(10)やスウェーデン産ミステリー「ミレニアム」(09)のハリウッドリメイク版と話題作が続いている。

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ジェイク・ギレンホール(ロバート・グレイスミス役):サンフランシスコ・クロニクル紙に風刺漫画家として在籍。犯人から新聞社に送られてきた暗号文の解読にセンスを発揮する。事件の捜査が行き詰まり、風化していくなかで粘り強く独自の調査を行い、1986年に「Zodiac」という本にまとめて出版、ベストセラーとなっている。

代表的な出演映画としては、カウボーイ同士の愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」(05)でアカデミー助演男優賞にノミネート。以降、「ゾディアック」(07)、「ミッション:8ミニッツ」(11)、「複製された男」(13)などで演技派俳優として活躍。

ロバート・ダウニー・Jr.(ポール・エイヴリー役):サンフランシスコ・クロニクル紙の敏腕記者、酒浸りとなり新聞社を退職し、小規模な地方紙の記者となった。最後に船上生活となり、孤独な生活を送っていた。

一時、薬物トラブルで第一線を退く。薬物依存を克服した後、03年に俳優業に復帰。08年、主演作「アイアンマン」が大ヒットし、コメディ「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、完全復活を果たす。アクション大作「シャーロック・ホームズ」(10)と続編「シャドウ ゲーム」(11)の名探偵ホームズ役も大当たりした。

マーク・ラファロ (デイブ・トースキー役):サンフランシスコ市警殺人課の刑事、優秀な刑事ながら、犯人からの手紙が自作自演ではないかという嫌疑を掛けられてしまう。(最後には潔癖が証明された)

世界的大ヒットを記録したマーベルの「アベンジャーズ」シリーズ(12~)では、ブルース・バナー/ハルク役で好評を博す。実話をもとにした「フォックスキャッチャー」(14)で再びアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では同作で映画ドラマ部門の助演男優賞と高評価を受けている。

『ソディアック』のネタバレ感想

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ロバートは新聞社の風刺漫画家としての立場から一応編集会議などには出席しています。記者の様に現場に立ち入り調査を行うような立場でもなく、彼は、ほんの興味半分で、首を突っ込んだ事件だったに違いありません。親しくなった同僚の新聞記者ポールの力も借り、真犯人探しに取り組んでいく内に、犯人からの犯行声明やら、本当に犯人かどうかも定かではない情報が入り乱れ相当混乱していった現場に身を置くことになります。

犯人逮捕の有力な手がかりも無く、(有って証拠不十分で犯人の起訴に至らず)時間だけが過ぎ、警察側では捜査担当者も減り、迷宮入り寸前になり掛けます。ロバートはゾディアック捜査関連の「本」出版に対する調査の必要もあり、ロバート自身が、あたかも捜査官の様に執拗に真犯人探しに情熱的に動き回るシーンは大変迫力がありました。(奥さんと三人の子供は、家族をほったらかしにしての、彼の調査活動を余り面白く思っていない様子です)

確か、深夜に情報提供者リック・マーシャルの自宅に招かれて、地下室で証拠資料を見せられている間、次第に身の危険を感じてくる瞬間は、「何」かが起こりそうな嫌な予感を感じ、少し身構えてしまいました。

本作品の中では、結局真犯人は誰なのか明確にならず、余りしっくりしない面もあります。しかし、終盤に掛けて緊張感溢れるストーリーの展開は見応え十分の迫力を感じました。

 

最後に

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デヴィット・フィンチャー監督の6年振りの新作『Mank/マンク』も大変見応えのある面白い映画でした。感想投稿記事はこちら⇩

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