『ボーン・アルティメイタム』のあらすじと概要
マット・デイモンが記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンに扮する大ヒット・アクションのシリーズ3作目。
イギリスの鬼才ポール・グリーングラス監督が前作に続いてメガホンを取り、ボーンの孤独な戦いを時間も忘れさせるテンポでスリリングに描き出す。「瞬きする余地も与えぬほど無駄のない純粋な活劇」と評されるのも肯ける猛烈なスピード感のある2時間があっという間に過ぎゆく。
自らの失われた過去を取り戻すべく奔走するボーンは、CIAの“トレッドストーン計画”についての記事を書いた英国の大手新聞ガーディアンの記者ロスに接触するためロンドンへと向かう。だが、そこにはCIAの現地要員が待ち受けており、またしてもCIAに命を狙われながら、自分を追う者の正体と自分が誰であるかを捜し求める「旅」がまた再開します。
舞台はイタリア・ミラノ、フランス・パリ、スペイン、モロッコからアメリカ・ラングレー／バージニア州へと目まぐるしく変わっていきます。
『ボーン・アルティメイタム』のスタッフとキャストについて
ポール・グリーングラス監督：主な演出法は、手持ちカメラでの撮影が多く、リアリティがありと。また、アクションシーンではカット割りが非常に多いのが特徴。
マット・デイモン（ジェイソン・ボーン）：果敢なアクションシーンの連続する驚異的な映画。本人が演じているシーンも多いと思われるが、行動量は普通の映画の5倍は動いていそう。
前作他についての感想投稿記事⇩
映画感想｜『ボーン・スプレマシー』（２００４／ポール・グリーングラス監督）
映画感想｜『ボーン・アイデンティティー』（２００２／ダグ・リーマン監督）記憶を失った男ジェイソン・ボーンを巡るサスペンス・アクション映画
映画感想｜『インビクタス 負けざる者たち』（２００９／クリント・イーストウッド監督）
映画感想｜『オデッセイ』（２０１５／リドリ―・スコット監督）一人取り残された火星からのサバイバルSF映画
ジュリア・スタイルズ（ニッキ―・パーソンズ）：1981年ニューヨーク生まれ。他映画出演作に「世界にひとつのプレイブック」（12）、「DEMON デーモン」（15）、「ブラック・ファイル 野心の代償」（16）、「ハスラーズ」（19）などがある
感想｜『世界にひとつのプレイブック』（2012／デヴィト・O・ラッセル監督）ジェニファー・ロレンス主演ヒューマン・コメディ
ジョアン・アレン（パメラ・ランディ）：「ジェイソン・ボーン」シリーズには第2弾から第4弾まで参加する。その他の作品に「フェイス／オフ」（97）、「きみに読む物語」（04）など。
出演映画投稿記事：ルーム(2015) ブリ―・ラーソン主演 アカデミー賞受賞映画 レビュー
『ボーン・アルティメイタム』のネタバレ感想
前二作同様ハンディカメラ多様による撮影シーンが多く、目まぐるしい展開に翻弄されっぱなしのストーリー展開だった。一瞬も目が離せないシーンの連続でした。舞台の変化も矢継ぎ早に入れ替わり凄まじい展開、現地ロケだけでもとてつもないコストが掛かっている様な気がします。
毎回大いに期待しているシーンはモロッコの街中のオートバイにより逃走シーンのみかと思っていたら、本作品では後半部分でいつものカーチェイスが見られました。今回はパトカーを奪い、疾走していました。幾分前作に比較してカーチェイスシーンは気のせいか短めだったのが少し残念ではありましたが、、、
ボーンがたったひとりで最強組織であるCIAに立ち向かい、追手を悉く退けていきます。余りに強過ぎるので、逆にCIAの弱さが目についてしまいます。CIA長官のオフィスの金庫からやすやすと極秘文書が盗まれるというのも、ボーンがいくら優秀だからとは言え、コソ泥に盗まれる様に奪われてしまいます。
この手の詮索は抜きにしても、十分娯楽として楽しめる映画アクション巨編に間違いはありません。肉体的にも知的にも両面で極めて強靭な能力を持った「人間」でもう誰にも手が付けられません。
最終的にはどんな結論になるか非常に気になります。
主演のマット・デイモンは、2007年に訪れたカンヌ国際映画祭にて「『ボーン』シリーズは3作目でラスト」とコメントしていたそうですが、その後、続編の製作が決定し、シリーズ4作目となる『ボーン・レガシー』として公開されています。グリーングラス監督の降板に伴い主演のマット・デイモンは交代になっています。(主演：ユアン・マクレガー）
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