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映画『人生はビギナーズ』(2010/マイク・ミルズ監督)感想‣妻に先立たれた75歳の父親がゲイである事をまさかのカミングアウト!その時息子の驚きの対応!?

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映画『人生はビギナーズ』のあらすじ概要

ユアン・マクレガー主演で人生を前向きに生きようと変化してく人々の姿を繊細に描いた人間ドラマ。38歳独身で奥手なオリヴァー(ユアン・マクレガー)は、母ジョージアに先立たれ5年がたったある日、末期がんの宣告を受けた75歳の父(クリストファー・プラマー)からゲイであることをカミングアウトされます。衝撃を受けたオリヴァーは事実をなかなか受け止められず臆病になってしまい、ある日運命的な出会いを果たした女性/アナとの関係も自ら終わらせてしまいます。

しかし、真実を告白した父は残された人生を友人たちと共に謳歌し、その姿を見たオリヴァーは自分の気持ちに正直に生きることの大事さを学んでいきます。本作は、ミルズの父が75歳で亡くなるまでの5年間の出来事に基づいている作品です。

監督は「サムサッカー」のマイク・ミルズ。主人公の父親を演じたクリストファー・プラマーが、第84回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。受賞時82歳で演技賞史上最高齢でのアカデミー賞受賞となっています。

 

2010年製作/105分/アメリカ
原題:Beginners

 

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映画『人生はビギナーズ』のスタッフとキャストについて

マイク・ミルズ監督・脚本:2005年、長編監督デビュー作「サムサッカー」がベルリン国際映画祭コンペ部門に出品。「20センチュリー・ウーマン」(16)では、自身の母親をモデルに少年と母親の絆の物語を描き、アカデミー脚本賞にノミネートされた。

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ユアン・マクレガー(オリヴァ―・フィールズ、イラストレーター):ダニー・ボイル監督作「シャロウ・グレイヴ」(95)で注目を浴び、同監督の「トレインスポッティング」(96)で世界的にブレイク/本編では38才独身のイラストレーター役、奥手で何となく自信が無く過去の恋人との恋愛関係も破局の繰り返しとなっていました。しかし、晩年の父親の活力旺盛な姿を身近に見る事で、人生への自信を取り戻して行く姿を好演。

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クリストファー・プラマー(父親ハル、元美術史家、美術館の館長を務めた事もある。ゲイ):ミュージカル映画の金字塔「サウンド・オブ・ミュージック」(65)のフォン・トラップ大佐役で一躍有名になります。

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メラニー・ロラン(フランス人女優アナ):09年、クエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」でナチス将校に復讐を企てる主人公に抜てきされ、一躍国際的な注目を集めています。

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映画『人生はビギナーズ』のネタバレ感想

【ネタバレ有り】

わたしにはまったく俄かに信じられない物語の展開に驚きました。しかしながら、マイク・ミルズ監督の実際の体験が元になっている事で2度驚きました。女性よりは男性が好きだという事ですが、それも75歳になっても更に第二の人生を謳歌する様子はびっくり仰天。ゲイグループとの交流も和気藹々として年齢に関係無く兎に角愉しそうでした。恐らくゲイ仲間も当然世の中は生きづらく、大きな悩みを抱えていると思われますが、彼(彼女)らは一切表には出さず、人生を謳歌している姿に感動すら覚えました…

一方、息子オリヴァ―は子供の頃からぎくしゃくした関係の両親に育てられた境遇も少し影響したのか、かなりの奥てで38歳で独身を通しています。イラストレーターとしての仕事は上手くこなせていまる様でしたが、少し几帳面過ぎる性格は年をとっても変わる事がありません。

そんなオリヴァ―も75歳で、ゲイである事をカミングアウト、妻に先立たれて、更に追い打ちをかけられるように末期がんである事を宣告されてしまいます。人生100年時代という言われており、75歳はまだまだこれからという時期ではありましたが…死期の近い父親にそっと寄り添い、ゲイ仲間に慕われる父親を優しく見つめるオリヴァ―の姿がとても印象的でした。

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