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おすすめ新規公開映画『ボーンズ アンド オール』(2022/ルカ・グァダニーノ監督)感想‣旅×成長×人食いの前代未聞の化学反応!R18指定の大人気ティモシ―・シャラメ出演の話題作

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『ボーンズ アンド オール』のあらすじ概要

「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメが再タッグを組み、カミーユ・デアンジェリスの同名小説に基づく人喰い!の若者たちの愛と葛藤を描いたホラー。

人を食べてしまう衝動を抑えられない18歳の少女マレンは、同じ秘密を抱える青年リーと出会います。(なんとなく臭い感じる事が出来るらしい)自らの存在を無条件で受け入れてくれる相手を初めて見つけた2人は次第にひかれ合いますが、同族は絶対に食べないと語る謎の男サリーの出現をきっかけに、危険な逃避行へと身を投じていきます。「人食い」の衝撃的なシーンは登場しますが、社会に馴染めない孤独な存在たちが共に旅をする中でさまざまな体験を通じて精神的に成長していくストーリーが中心となっています。

18才の主人公マレンを「WAVES ウェイブス」のテイラー・ラッセル、彼女と恋に落ちる青年リーをシャラメ、謎の男サリーを「ダンケルク」のマーク・ライランスがそれぞれ演じています。2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、グァダニーノ監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)、ラッセルがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した作品です。

 

2022年製作/130分/アメリカ
原題:Bones and All

 

ロッテントマト支持率:82%

『ボーンズ アンド オール』のスタッフとキャストについて

ルカ・グァダニーノ監督・製作:名作「太陽が知っている」をリメイクした「胸騒ぎのシチリア」(15)で女優ティルダ・スウィントンを主演に迎える。ふたりの青年の恋を描いた「君の名前で僕を呼んで」(17)は第75回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ)を含む3部門、インディペンデント・スピリット・アワードで作品賞、監督賞にノミネートされるなど非常に高い評価を得ています。

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テイラー・ラッセル(マレン):トレイ・エドワード・シュルツ監督作「WAVES ウェイブス」(19)では主要キャストのひとりを演じています。

小さい頃から”衝動的に人が食べたくなる”という性癖をもった少女を演じる。18歳になり娘の状況に耐えられなくなった父親に去られた為、見知らぬ母に会うため旅に出ることになります。

ティモシー・シャラメ(リー):

現在27歳の彼は、その美貌と演技力の高さから、1990年代のレオナルド・ディカプリオやブラッド・ピット以来のスターと評され、世界中の映画ファンを熱狂させています。

スタイリストを着けず、いつも自分でファッションをコーディネイトするという豊かな才能も注目されています。今日の映画館(渋谷ヒューマントラストシネマ)も若い女性ファンでほぼ満席の大盛況ぶりに驚きました。かなり席数限定のフロアでしたが…

猟奇的なシーンも多数登場します。女性ファンの反応は如何のものか、ちょっと心配されます…

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マーク・ライランス(サリー):スティーヴン・スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』で、アカデミー助演男優賞や英国アカデミー賞 助演男優賞などを受賞している演技派俳優。

ストーカー的にマレンの跡を追い回す、気持ちの悪いクソオヤジ。マレンに拒否されると、逆恨みして執念深く追い駆けて来て彼女たちが暮す家を突き止め突然現れる。

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『ボーンズ アンド オール』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り。

始めから最後まで、数々の衝撃的なシーンはやはりかなりのショックを受けます。吸血鬼ではなく人間を食べたくなる衝動を抑えきれないという飛んでもない種族の人間、それも地球上に何人も仲間が存在するという前提の話なのでかなり恐ろしい。

他人と自分が違うという事で疎外感を味わい、孤独を感じている者同士のラブストーリーです。しかしながら、正直言って、人食い人種に感情移入する事はかなり難しいと言わざるを得ません。映画解説では、“人喰い”は単なる比喩に過ぎず、生きづらさを抱えているひとたちのために創られたラブストーリー…と説明されています。まあ、ここまで飛躍した割り切りは本作を見る上で必須なのかもしれませんが…やはりそれなりの覚悟は必要と感じました。

主演テイラー・ラッセルは1994年生まれの28歳で、本作品で18才の少女役を演じています。しかしまったく違和感の無い初々しさでした。

なお、ティモシー・シャラメは本作『ボーンズ アンド オール』に続き、全米で2023年12月15日公開予定の作品で、『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカの青年期を演じることが決定してるそうです。こちらはミュージカル仕立ての楽しい作品ということで、歌とダンスを初めて披露する予定だという。

さらには『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編も既に予定されてるというニュースもあり、ファンにとって当分愉しみが続きそうです。

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