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おすすめ映画『ディファイアンス』(2008/エドワード・ズウィック監督・脚本・製作)感想‣1941ナチス・ドイツ軍占領下のベラルーシで1200名のユダヤ人を救出

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『ディファイアンス』のあらすじ概要

「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック監督が、6代目007のダニエル・クレイグを主演に迎え、第2次世界大戦中に実在したオスカー・シンドラーに匹敵する約1,200人のユダヤ人の生命を救ったユダヤ人ビエルスキ3兄弟の物語を映画化。  

1941年、ドイツ軍がベラルーシを占拠。ナチス親衛隊と地元警察がユダヤ人狩りを始める。そこで、ナチス・ドイツに両親を殺されたユダヤ人のビエルスキ3兄弟は、復讐を胸にベラルーシの森へと逃げ込みます。やがて森にはナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人が続々と集まり始めます……。今まであまり語られることのなかった実話に基づく真実のストーリーとして、緊迫感あふれるサスペンス映画です。但し、一部に映画的結末を描くための脚色があり、特にエンディングの戦車との戦闘シーンについては原作者も当初は戸惑いを覚えたことを告白しているそうです。

2008年製作/136分/アメリカ
原題:Defiance(=果敢な反抗という意味)

ロッテントマト批評家支持率:59%

『ディファイアンス』のスタッフとキャストについて

エドワード・ズウィック監督:イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大学卒業。1986年に『きのうの夜は…』で長編映画監督としてデビューを果たしています。『恋におちたシェイクスピア』や『トラフィック』、『アイ・アム・サム』では製作として関わっています。

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ダニエル・クレイグ(トゥヴィア・ビエルスキ):007シリーズで見る機会が多いですが、それ以外の映画出演でも大活躍しています。本作で見せた鬼気迫る表情は余裕綽々のボンドでは絶対あり得ない表情です。

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ジェイミー・ベル(アザエル・ビエルスキ):バレリーナだった祖母や母の影響で、6歳からダンスのレッスンを受ける。スティーブン・ダルドリー監督作「リトル・ダンサー」(00)のオーディションで主人公役を射止め、イギリスの炭鉱に住むバレエ少年ビリー・エリオットを熱演しています。

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リーブ・シュレイバー(ズシュ・ビエルスキ):アカデミー作品賞受賞作「スポットライト 世紀のスクープ」(15)やウェス・アンダーソン監督作「犬ヶ島」(18)でも重要な役どころを務めた

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ミア・ワシコウスカ(ハイア):

『ディファイアンス』のネタバレ感想・見どころ

ベラルーシでもユダヤ人100万人の強制送還が開始される修羅場の映像は目を覆いたくなりました。現地ではナチス・ドイツ、更に地元警察も協力していた様子が描かれています。家族を殺されたユダヤ人がちりじりになりながらも深い森に逃げ込み、続々と集結、周囲の農民から食料を得て(強奪したのかもしれませんが…)生き延びていきます。その期間はなんと3年にも及んだという事に驚きました。

日本に例えれば東京に住むところを失った住民が、命からがら秩父の山中に逃げ込むようなもの(たとえは悪いですが)なのでしょうか…掘っ立て小屋を建て雨露をしのぎます。食料が底を突き、愛馬を堵殺し飢えを凌いでいる姿は痛ましい…

グループ内でのいがみ合うも頻発します。実の兄弟間の仲違いも有りました。規則を守らない人間に対しては容赦の無い手段で抵抗することも、グループをまとめる為には必要な事だったのかもしれません。

迫りくるナチス・ドイツの包囲網、航空機による爆撃にも耐え、1200名のユダヤ人が3年も生き延びていく奇跡の様な話に言葉も出ない程深く感動しました。

最大の見どころは、常日頃007シリーズでは見る事の出来ないダニエル・クレイグの真剣な表情ではないかと思います。膨れ上がる同胞、食糧確保の大変さ、襲い掛かる敵、女性や老人、子供を如何に敵から逃れ活路を見出していき、一時も心が休まる暇もない協力なリーダーを演じています。ちょっと違ったダニエルの一面を見る事が出来るのも楽しみです…

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