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おすすめ映画『ミッドナイト・ラン』(1988/マーティン・ブレスト監督)感想‣賞金稼ぎと逃亡者の傑作アクション・ロードムービー!二人の微妙な距離感にやきもき、そして予期せぬ結末に仰天!

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『ミッドナイト・ラン』のあらすじ概要

ロバート・デ・ニーロが主演を務め、孤独な賞金稼ぎと彼に捕まった心優しい犯罪者が逃避行の旅を通して心を通わせていく姿を描いた壮大な大陸横断・アクションコメディ。

シカゴ警察を退職しロサンゼルスで賞金稼ぎをしているジャックは、馴染みの保釈金保証会社の社長エディに依頼され、ギャングの金を横領した会計士マデューカス(デューク)の行方を追う事に。保釈後に行方をくらませていたデュークを捕まえ、10万ドルの報酬支払いの条件は、裁判までの残り5日間のうちに、デュークの身柄を、エディに引き渡すことでした。やがてニューヨークでマデューカスを捕まえますが、彼を狙うギャング一味とFBIの両方から執拗に追われるハメになります。

しかも飛行機恐怖症のマデューカスのせいで、ロサンゼルスまで陸路で移動することになり、列車、バス、車のヒッチハイクによる珍道中、ふたりの絶妙な掛け合い等が繰り広げられます……。

1988年製作/126分/アメリカ
原題:Midnight Run タイトル本来の意味は、「一晩で終わる簡単な仕事」、「仕事は簡単」、「ちょろい仕事」というスラングが使用されています・・・

ロッテントマト批評家支持率:94%

『ミッドナイト・ラン』のスタッフとキャストについて

マーティン・ブレスト監督・製作:1984年にエディ・マーフィ主演の『ビバリーヒルズ・コップ』が大ヒット。1992年の『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』ではアカデミー賞作品賞と監督賞にノミネートされています。

感想|『ジョー・ブラックをよろしく』(1998/マーティン・ブレス監督)1934年「明日なき抱擁」のリメイク作。

ロバート・デ・ニーロ(ジャック・ウォルシュ/元刑事の賞金稼ぎ):嘗てTV朝日『ニュースステーション』にデ・ニーロが生出演(別作品のプロモーション目的)した際のインタビューでも、司会の久米宏から「今までの出演作で一番好きな作品は何ですか?」と問われ、デ・ニーロは「ミッドナイト・ランだ」と答えているそうです…

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チャールズ・グローディン(ジョナサン・マデューカス/通称「デューク(公爵さま)」マフィアの資金を横領した罪で逮捕された会計士。実はマフィアの裏帳簿の存在を知った事から、勝手に慈善事業に全額を寄付していました):

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ヤフェット・コットー(アロンゾ・モーズリーFBI捜査官):

『ミッドナイト・ラン』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り。

ニューヨークからロサンゼルスまで、飛行機に乗ってしまえば楽なのに飛行機恐怖症のデュークは頑なに拒否して下りてしまいます(実はこれは真っ赤な嘘であることが後々ばれます)そこから始まる珍道中、FBIとマフィアから執拗に追われますが、身体を張った行動力で追っ手からスルリと逃げてしまいます。一方、FBI・警官のパトカーの数は益々膨れ上がり威信を掛けて逮捕しようと躍起になっていくところはすべてカラ回りとなってしまいます。

川の激流を下って生き延びる大迫力シーンは、まさか本人たちが演じていないと思いました。しかし、アメリカ国内アリゾナ州の川の水温が低過ぎて水中での撮影が困難な為、わざわざニュージーランドで水中シーンは撮影されたそうです。本人たちが実際に川に入り撮影されたとは本当に驚きました。

ジャックが元妻ゲイルの元を訪問し、逃走資金を借りたいともうしでるシーンがあります。そこで、実の娘デニーズと久々に対面する感動シーンがあります。なんと別れ際に子守で貯めたお金をジャックに差し出そうとしますが、父親ジャックはそんな大切なお金は受け取れないと断ります。短い場面です、父娘間の非常に深い絆を感じさせる名場面でした…

ふたりが一緒に逃走している間に、それぞれの正義感溢れる立場、後ろめたい生き方を頑なに貫く態度に共管する場面もありますが、それでも”珈琲店の開店資金”欲しさに賞金稼ぎを全うしようとするジャックはデュークを放そうとはしません…

ラストの飛行場での緊迫感たっぷりのシーンは見応え十分、ありもしない「デュークがマフィアの裏帳簿を記録したフロッピーディスク」をでっち上げ、まんまとデュークとの”交換”に成功します。しかしながら、最大の山場はその直後にありました。ジャックの突然の”変心”ぶりにはさすがにびっくり仰天しましたが、それに対するデュークの男前対応にもスカッとさせられました…

携帯電話も無い、メールも無い世界、飛行機、列車の中でもたばこ吸いまくりの信じられない1980年代の世界が描かれています。しかしながら、一切古臭さを感じさせることの無い新鮮なストーリーと演技力には時代を超越し感動させる力があるようです。

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