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おすすめ映画『クライム・ヒート』(2014/ミヒャエル・R・ロスカム監督)感想‣トム・ハーディの優しさと狂気が紙一重の演技が超見もの!

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『クライム・ヒート』のネタバレ感想・見どころ

心優しい男であるボブ(トム・ハーディ)の姿が淡々と描かれていきます。捨て犬に対する愛情、犬を介して知り合った女性ナディア(ナオミ・ラパス)との交流、バーの馴染みの客たちに対して祝福の為に酒をサービスで振る舞うなどしている姿がとても微笑ましい印象でした。一方、バーの雇われオーナーのカズン(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は、店をチェチェン・マフィアに乗っ取られてしまった事から現在の状況に不満を募らせ、悪巧みを考え虎視眈々と一発逆転を狙っていましたが、相手がマフィアでは非常に勝ち目の薄い悪い悪あがきに見えました…

しかし、本編の恐ろしさはボブの飄々としてはいるものの、一市民として平穏に暮らしている男が、実は”豹変”し刃を剥き出しにする(狂気の)瞬間が訪れる事にありました。雰囲気はまったく異なりますが、人気TVシリーズの”必殺仕置人”の中村主水、あるいは映画『レオン』の殺し屋レオンに共通する点を垣間見たような気がします。

裏世界のとてもシリアスな雰囲気、そんな中にも愛犬と戯れる姿なども散りばめられるもの、終始変わらぬ緊張感が途切れる事はありません。しかし、主演トム・ハーディの変わる事のない和やかな表情は、温かみと安心感を与えてくれるものでした…

『クライム・ヒート』のあらすじと概要

米ニューヨーク、ブルックリンでバーを装ってチェチェン・マフィアの大事な金を預かる“闇銀行”を営むボブとマーヴのふたり。ある日、2人の仮面をかぶった強盗が店を襲い、絶対に奪われてはいけない大金が盗まれてしまいます。街で最も危険なマフィアに、金を取り返すように命じられた彼らは、ダークサイドへと足を踏み入れていくが……。金を奪ったのは誰なのか? 身の危険が迫る中、彼らが下した決断とは!?本作は「ミスティック・リバー」の原作者としても知られる作家デニス・ルヘインの小説『ザ・ドロップ』を原作にしており、ルヘインは本作の脚本も手掛けています。また、2013年に急逝した俳優ジェームズ・ガンドルフィーニの遺作となっています。

2014年製作/107分/アメリカ
原題:The Drop

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心優しい”殺し屋”が主人公の最高傑作➢

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『クライム・ヒート』のスタッフとキャストについて

ミヒャエル・ロスカム監督

トム・ハーディ(ボブ・サギノフスキ):マーヴと組んでバーを取り仕切っている。しかし、その店はチェチェン・マフィアに牛耳られており、バー以外にマフィアの資金を預かる”金庫”の役割もしていました。捨て犬を大事に拾って育てるなど心優しい男。

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ノオミ・ラパス(ナディア・ダン):謎の多い女性ながら、犬を介してボブとの交流が始まります。しかし、ボブとの恋愛関係には発展しません。以前の恋人であったエリックに纏わりつかれているところをボブに助けられる。

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 ジェームズ・ガンドルフィーニ(カズン・マーヴ):バーの雇われ店主となっている。店は元々自分がオーナーであったが、マフィアに取り上げられてしまった経緯がある。裏ではボブにも内緒でマフィアの金を横取りしようと虎視眈々と狙っている。

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 マティアス・スーナールツ(エリック・ディーズ):マフィアとの関係は無いようだが、何かとボブとナディアに付きまとって来る冷徹な男。

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