上映延期・入場制限など、映画界もコロナ感染の影響を受けていますが、不要不急の外出は本来避けなければいけないとは思いつつ映画の魅力に引かれ見てきました。総じて見応えのある映画もかなりあったのではないでしょうか。『クルエラ』のエマ・ストーン、『ブラック・ウィドウ』のスカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピューの素晴らしいアクションシーンなどの魅力満点でした。
- 『ノマドランド』(2020/クロエ・ジャオ監督)
- 『ウーマン・イン・ザ・ウインドー』(2021/ジョー・ライト監督)
- 『ファーザー』(2020/フロリアン・ゼレール監督)
- 『カリフォルニア・クリスマス』(2020/ショウン・ポール・ピッチニーノ監督)
- 『マ・レイニーのブラックボトム』(2020/ジョージ・C・ウルフ監督)
- 『ジェントルメン』(2020/ガイ・リッチー監督)
- 『ローズメイカー 奇跡のバラ』(2020/ピエール・ピノー監督
- 『クルエラ』(2021/クレイグ・ギレスピー監督)
- 『ブラック・ウィドウ』(2020/ケイト・ショートランド監督)ブラックウイドー
- 『一秒先の彼女』(台湾映画2020/チェン・ユーシュン監督)
『ノマドランド』(2020/クロエ・ジャオ監督)
「スリー・ビルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演を務め、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を、大自然の映像美とともに描いたロードムービー。
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」を原作に、「ザ・ライダー」で高く評価された中国・北京出身の新鋭クロエ・ジャオ女性監督がメガホンをとった。
2008年、アメリカの大手証券会社の破綻に端を発する未曾有の経済危機が全世界を襲った。その影響は現役世代だけではなく、リタイア世代にも容赦なく降りかかり、多くの高齢者が家を手放すことになった。家を失った彼/彼女らは自家用車で寝泊まりし、働く口を求めて全米各地を動き回っていたという状況が本作品の背景にあります。
映画観賞|『ノマドランド』(2020/クロエ・ジャオ監督)車上生活者たちの生き様を描いたロードムービー
『ウーマン・イン・ザ・ウインドー』(2021/ジョー・ライト監督)
「つぐない」「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」のジョー・ライト監督が、エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン、ジュリアン・ムーアら豪華実力派キャストを迎えて描いたサスペンススリラー。
A・J・フィンの同名小説…全世界100万部突破、を原作に、広場恐怖症を抱えた主人公が、隣家で起こった恐ろしい出来事を目撃したことをきっかけに、不可解な出来事に翻弄されていく姿を描く。
映画感想|『ウーマン・イン・ザ・ウインドー』(2021/ジョー・ライト監督)エイミー・アダムズ主演スリラー映画
『ファーザー』(2020/フロリアン・ゼレール監督)
名優アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した記憶を失って行く父と、人生の再スタートを切ろうとしている娘の人間ドラマ。
日本を含め世界30カ国以上(含む日本)で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していき、次第に自分自身や家族のことも分からなっていく父親の視点から描き出している。
映画感想|『ファーザー』(2020/フロリアン・ゼレール監督)認知症の症状だけでなくそれが周りの人々に与える影響を芸術的に描こうとした作品!
『カリフォルニア・クリスマス』(2020/ショウン・ポール・ピッチニーノ監督)
資産家の息子で遊び人のジョセフは、投資企業の社長である母親からクリスマスまでに、頑固な女性牧場主を説得し、彼女の土地を買収しなければ会社から追い出すと言われ彼女に雇われたマニーのフリをして、牧場で働き始めます。
ジョセフの作戦は、頑固な女性牧場主に上手く付け入り、何とか牧場買収の契約を済ませようという魂胆でしたが、予期に反し、運命的な出会いと知り、牧場主側の立場に立つことになり買収を諦めてしまいます。
タイトルにクリスマスとついていますが、カリフォルニアが舞台の為、典型的なキラキラするクリスマスの風景はでてきません。ラストでようやく牧場の納屋を飾付け、クリスマスパーティー会場としています。おまけに人工雪を室内で振らせる演出振りにはびっくり仰天です。
映画感想|『カリフォルニア・クリスマス』(2020/ショウン・ポール・ピッチニーノ監督)季節外れのクリスマス映画に大感激!
『マ・レイニーのブラックボトム』(2020/ジョージ・C・ウルフ監督)
1920年代のシカゴを舞台に、「ブルースの母」と称される実在の草分け的な歌手マ・レイニーと彼女を取り巻く人々を描いた映画。「フェンス」の原作者としても知られる劇作家オーガスト・ウィルソンの戯曲を、「サヨナラの代わりに」のジョージ・C・ウルフ監督のメガホンで映画化しました。
1927年。シカゴの録音スタジオで、人気歌手マ・レイニー(ビオラ・デイビス)のレコーディングが始まろうとしていた。4人組バックバンドのひとりである若いトランペット奏者レヴィー(チャドウィック・ボーズマン)は野心に燃え、他のメンバーたちと揉め事を起こしていきます。
映画感想|『マ・レイニーのブラックボトム』(2020/ジョージ・C・ウルフ監督)ビオラ・デイビスとチャドウィック・ボーズマン共演
『ジェントルメン』(2020/ガイ・リッチー監督)
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のガイ・リッチー監督によるクライムサスペンス。
イギリス・ロンドンの暗黒街に、一代で大麻王国を築き上げたマリファナ・キングのミッキー(マシュー・マコノヒー)が、総額500億円にも相当するといわれる大麻ビジネスのすべてを売却して引退するという噂が駆け巡った。その噂を耳にした強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ・マフィア、ロシアン・マフィア、下町のチーマーといったワルたちが一気に動き出す。莫大な利権をめぐり、紳士の顔をした実は凶暴な彼らによる、裏の裏をかくスリリングな駆け引きが果てしなく展開する。
映画感想|『ジェントルメン』(2020/ガイ・リッチー監督)マシュー・マコノヒーがロンドン暗黒街のマリファナ・キングを演じる
『ローズメイカー 奇跡のバラ』(2020/ピエール・ピノー監督
「大統領の料理人」「偉大なるマルグリット」のカトリーヌ・フロ演じるバラ園経営者と職業訓練所から派遣されたはみ出し者の素人3人が世界屈指のバラ・コンクールに挑む姿を描いたドラマ。
フランス郊外で父が遺した小さなバラ園を経営する頑固者のエヴ。人を雇う余裕などなく、倒産寸前に追い込まれたバラ園に、職業訓練所から派遣された3人の素人がスタッフとして加わることとなった。しかし、バラに関して何も知らない彼らはエヴを手助けするどころか、一晩で200株のバラをダメにしてしまうなど足を引っ張ることになります。そんな中、エヴに新種のアイデアが閃く。交配に必要なバラがラマルゼル社のバラ園にしかないと知ったエヴは、フレッドにある“特技”を披露させる。パリの新品種コンクールまであと1年、はみだし者たちの壮大な奮闘が幕を開ける。
映画感想|『ローズメイカー 奇跡のバラ』(2020/ピエール・ピノー監督)経営危機のバラ園が起死回生の新種のバラ開発に挑む!
『クルエラ』(2021/クレイグ・ギレスピー監督)
ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラ・ド・ヴィルの若き日の誕生秘話を、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン主演で実写映画化されたコメディー。
パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンに、デザイナーを志す少女エステラ(エマ・ストーン、後のクルエラ)が現れる。情熱と野心に燃える彼女は、裁縫やデザイン画の制作に打ち込み、デザイナーへの道を駆けあがるため切磋琢磨する。そのままデザイナーへの道を進んでいくと思われたエステラだったが、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)との出会いが、エステラの運命を大きく変えることになる。
映画感想|『クルエラ』(2021/クレイグ・ギレスピー監督)エマ・ストーン&エマ・トンプソン共演の実写化ディズニー映画
『ブラック・ウィドウ』(2020/ケイト・ショートランド監督)ブラックウイドー
「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で活躍した、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが単独で主役を務めた作品で、孤高の暗殺者だったブラック・ウィドウがなぜアベンジャーズになったのか、知られざる過去の物語が明らかにされます。
物語の時代設定は「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」の直後、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の間を舞台に、ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描いています。
映画感想|『ブラック・ウィドウ』(2020/ケイト・ショートランド監督)『アベンジャーズ/エンドゲーム』から2年、スカーレット・ヨハンソンが世界最強の女スパイ役
『一秒先の彼女』(台湾映画2020/チェン・ユーシュン監督)
「熱帯魚」「ラブゴーゴー」で“台湾ニューシネマの異端児”として注目を集めたチェン・ユーシュン、しばらく台湾CM業界に活躍の場を移していたが、16年ぶりに「祝宴!シェフ」で映画製作に復帰。長編復帰3作目となる本作品「一秒先の彼女」=「My Missing Valentine(英題)」は、20年前から温めていた脚本を基に撮り上げた作品。監督・脚本を手がけている。2020年・第57回金馬奨(台湾アカデミー賞)で作品賞を含む最多5部門に輝いたファンタジックなラブストーリー。
映画感想|台湾映画『一秒先の彼女』(2020/チェン・ユーシュン監督)人よりワンテンポ早い彼女の消えたバレンタインを巡る物語
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