『ガール・オン・ザ・トレイン』のあらすじと概要
「プラダを着た悪魔」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のエミリー・ブラント主演で、世界中でベストセラーとなったポーラ・ホーキンズが2015年に上梓した同名のミステリー小説を映画化。監督は、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー。
夫と離婚したレイチェル(エミリー・ブラント)は、毎朝通勤電車の窓から見える、見ず知らずの「理想の夫婦」の姿に、別れた夫との幸せだった日々を重ねていました。ある朝、通勤電車の窓からレイチェルの目に飛び込んできたのは、「理想の夫婦」の妻の不倫現場でした。そして、その女性は間もなく死体となって発見され、唯一の目撃者として、レイチェルに対して周囲から疑惑の目が向けられてしまいます。また、酩酊中の記憶障害(ブラックアウト)によって窮地に陥っていきますが、それにもめげず事件の真相究明に乗り出します…
2016年製作/105分/アメリカ
原題:The Girl on the Train
『ガール・オン・ザ・トレイン』のスタッフとキャストについて
テイト・テイラー監督:監督2作目はストケットの小説『ヘルプ 心がつなぐストーリー』を原作とした映画『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
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エミリー・ブラント(レイチェル・ワトソン):トムの元妻、離婚の痛手から中々立ち直れず、アルコール依存症に苦しんでいる孤独なアラサー女性。元は広告関係の仕事をしていたが、職を失い何の目的もないまま毎朝同じ電車に乗りNYマンハッタンに”通勤”している。車窓から見える人々の暮らしを毎日眺めて暮らす日々。
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レベッカ・ファーガソン(アナ):トムの現在の妻。長年トムとは不倫関係にあり、トムがレイチェルと離婚した事で、正式に結婚します。
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ヘイリー・ベネット(メーガン):スコットの妻、2007年にヒュー・グラントとドリュー・バリモア主演の『ラブソングができるまで』で映画デビュー。アナとトムの家にシッターとして雇われているますが、突如辞めると言い出しアナを困らせます…
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ジャスティン・セロー(トム・ワトソン):レイチェルの元夫
『ガール・オン・ザ・トレイン』のネタバレ感想・見どころ
【ネタバレあり】
世界的なベストセラー小説を元に映画化された作品です。恋愛、結婚、出産に不倫やDVが絡んでくるというドロドロの内容ですが、映像は現在から過去へ遡るという映像の移り変わりを上手く交え、ミステリー解決の期待感を徐々に盛り上げるという構成になっています。アルコール依存症のレイチェルの姿が痛々しい。また、何とも後味の悪い映画だなぁというの正直な感想です。全編にわたりエミリー・ブラントの渾身の演技力が見ものとなっています。すっぴんでカメラ大接近の映像には驚きました。アルコール依存症の”演技”というのも結構難しいと思います。
他方レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネットの美貌も見逃せません。レベッカは本作ではかなり抑え気味(無表情)の演技でしたが・・・、ヘイリーの体当たり演技は迫力満点でした。
展開については未視聴の方の為に余り詳細を語れませんが、誰もが本人だと感じる人物ではありません(最大のヒントかも知れません…)ところで、電車に乗るといつもこちらを見ているスーツ姿の中年男性は一体なにものだったのでしょうか?
電車に乗り”通勤”する風景はリーアム・二―ソン主演映画『トレイン・ミッション』※の車内シーンを彷彿とさせる部分がありました。同じニューヨークと郊外を結ぶ”通勤電車”が登場します。マンハッタンから電車に乗れば広大な自然が広がる住宅地が存在する事は大変驚きでした…
それにしても”種明し”されてしまうと、ちょっと拍子抜けの感は否めません。これほどの豪華キャストを活かしきれていないのでは、という疑問は少し残りました…
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