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公開中 おすすめ新作映画感想【シラノ】(2021/ジョー・ライト監督)不朽のロマンティック・ミュージカルを映画化!

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【シラノ】のあらすじと概要

1897年の初演以降、世界中で映画化やミュージカル化されている不朽の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」を、「つぐない」「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が再構築して描くロマンティックミュージカル。

シラノ役を「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジ、ロクサーヌ役を「マグニフィセント・セブン」のヘイリー・ベネット、クリスチャン役を「ルース・エドガー」のケルビン・ハリソン・Jr.が演じた。

舞台は17世紀のフランス。剣の腕前だけでなく、すぐれた詩を書く才能を持つフランス軍きっての騎士シラノは、自身の外見に自信が持てず、思いを寄せるロクサーヌにその気持ちを素直に告げることができずにいました。そんな彼の思いを知らないロクサーヌは、ある日シラノと同じ隊のクリスチャンに一目惚れしてしまいます。シラノは口下手なクリスチャンに頼まれ彼女へのラブレターを書き、2人の恋の仲立ちをすることになってしまいます。愛する女性の願いを叶えるため、シラノはクリスチャンに代わって、自身の思いを込めたラブレターをロクサーヌに書き続けることになります……。

原題:Cyrano

 

【シラノ】のスタッフとキャストについて

ジョー・ライト監督:ロンドン出身。両親は人形劇場「リトル・エンジェル・シアター」の創設者。

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ピーター・ディンクレイジ(実在した人物/シラノ・ド・ベルジュラック) :小さな体格132㌢を生かして数多くの作品へ出演しています。11年に放送が始まった「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズで“インプ(小鬼)”ことティリオン・ラニスター役でブレイクする/本作品では体は小さいながらも腕の立つ屈強の騎士で、尚且つ詩人役。愛するロクサーヌの為に、クリスチャンのラブレターの代筆を引き受けてしまう。

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ヘイリー・ベネット(ロクサーヌ):米フロリダ州ネイプルズ生まれ、オハイオ州育ち/貴族でありながら一兵士を恋してしまう。シラノにそのことを告白してしまったことから、シラノの苦しみが始まる。シラノとは幼馴染。

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ケルビン・ハリソン・Jr.(若き軍人/クリスチャン・デ・ヌヴィレット):ルイジアナ州ニューオーリンズで生まれた/口下手・文章下手ながらシラノの書く手紙によりロクサーヌの心をがっちり射止めてしまう。

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【シラノ】のネタバレ感想

ネタバレ有り。

ミュージカルの方は観たことがないので、比較することが出来ませんが、多分本物の舞台も同じように大迫力で面白いモノなんだろうと想像がつきます。映画では十七世のフランスを徹底して再現した街作り、建物・装飾品、華やかな衣装、風変わりな男たちの化粧やヘアメイク…すっかり当時そのままの舞台の中に思わず引き込まれてしまい、目にも心にもビビットな感動の舞台が作り上げられていました。

異形の騎士、詩人でもあるシラノは大きな外面的なコンプレックスを引け目に感じていることから、本心をロクサーヌに打ち明けることが出来ずにいます。お互いに幼馴染でもあったことから、何でも打ち明けることが出来た筈なのに。 「自分が好きな女性から、他の人が好きなので、その人(彼)を守ってやってほしい」と頼まれたら、その人の為に誠心誠意尽くす事が出来るかと言われたら、普通答えはノーだと思います。多分口約束だけはして、実際は他人同士の恋の手助けをする事ができるだろうか?恐らく出来ないと思います。ところが、シラノは全く違いました。

シラノの心は恐ろしく寛大でした。自分を犠牲にすることで、彼女が幸せになれればそれでいい!自分には彼女は好きだと告白する資格は無いと自分自身ずっと言い聞かせていました。

なんとも切ないストーリーです。しかし、ミュージカルであることから出演者それぞれの圧倒的な歌唱力と演奏で、こころの内側の感情を見るもの聞くものの心にジンジンと伝えて来るから恐ろしい。

一方、恋するロクサーヌを目の前にして、『愛している』というフレーズしか口に出せないクリスチャンは気の毒な存在でもあります。彼女の住まいのバルコニーの下から、愛の言葉を語ります。それは建物の影からセリフを教えてくれるシラノの存在に頼りっきりで、最後は何とすべてシラノが喋り続け、クリスチャンは口パクの状態…‼ロクサーヌに見破られそうになります。

最後には、ちょっと遅過ぎたかもしれませんが、お互いの思いが通じ合って終演します。せめてもの慰めでした。

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