『EMMA エマ』のあらすじと概要
「いつか晴れた日に」「プライドと偏見」などの映画化作品でも知ら、1800年代の初期に活躍したイギリスの作家ジェーン・オースティンによる1815年に発表された名作恋愛小説で、これまでにも何度も映像化されている「エマ」を、Netflixオリジナルドラマ「クイーンズ・ギャンビット」のアニヤ・テイラー=ジョイの主演で新たに映画化したもの。容姿端麗で利発なエマ・ウッドハウスは、裕福な家庭に生まれ育ち、女王様気取りで周囲の人びとの恋の仲介を楽しんでいました。しかし、いくつかの失敗を経て自らを見つめ直した彼女はやがて、ずっと身近にあった愛に気づきます・・・2021年・第78回ゴールデングローブ賞でアニヤ・テイラー=ジョイが主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネートされています。第93回アカデミー賞では、衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門にノミネートされた作品です。
2020年製作/124分/イギリス
原題:Emma.
『EMMA エマ』のスタッフとキャストについて
オータム・デ・ワイルド監督:長らく音楽業界でカメラマンとして活動してきましたが、本作で映画監督デビューを果たしています。
アニャ・テイラー=ジョイ (エマ・ウッドハウス):シャマラン監督の「スプリット」でデビューを果たし、その後もミステリアス系の作品で強烈な印象を残す作品に多く出演。
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ジョニー・フリン (ジョージ・ナイトリー):エマの友人。南アフリカ・ヨハネスブルグ出身。3歳のときに英ハンプシャーに移住しています。
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ビル・ナイ (ミスター・ウッドハウス):エマの父親
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ミア・ゴス(ハリエット・スミス):
ジョシュ・オコナー(ミスター・エルトン):「幸せの答え合わせ」(18)ではアネット・ベニングとビル・ナイ演じる熟年夫婦の息子役を演じていました。
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『EMMA エマ』のネタバレ感想・見どころ
アニャ・テイラー=ジョイの美しさが際立っている映画でした。1800年代初期のイギリスの裕福な貴族の生活が再現ているのでしょうが、何とも羨ましい優雅な生活が描かれています。彼らの悩みは”恋愛”模様だけな様な…延々と終わることなく続けられるお茶会、舞踏会、晩餐会…アニャに着る超豪華な素晴らしい衣装も何十着と準備されていました。映画製作費用の大半が衣装代に消えたのではないかと心配されました(余計な心配はしなくていい!)
恋のキューピッド役のアニャ扮するエマは旨く行くときもあれば、問題を起こす事も有りました。エマの支援が必要な人に取っては一生の問題なので、真剣そのものです。一方、エマ自身決して人生経験が豊かな年齢ではないので、ついつい軽はずみ考え、発言で取り返しのつかない失敗をしでかします。しかし、それも巻き込まれた周囲の人間に取っては”運命”そのものではなかったかと思われます…
ゴールデングローブ賞でアニャ・テイラー=ジョイが主演女優賞、ミュージカル/コメディ部門ノミネートされたと聞いて、初めはまったくピンと来ませんでした。しかし、欧米流の考えたからすれば本作自体”コメディ”らしいです。ある解説によれば、1分に一回は噴き出して笑うシーンの連発と説明されていました。確かに、全然牧師らしくないジョシュ・オコナー扮するエルトンの”説教”を教会で聴いても何の説得力がありません。エルトンの新妻も目玉がとても大きく特異な顔をして、物凄いおしゃべり女です…と上げればキリがないほど笑いに溢れたコメディー映画なのですが、根は物凄く真面目な映画作りに取り組まれています…
アニャの類稀な人を引きつける美貌、イギリスの優雅な田園風景、19世紀初頭の上流階級の素晴らしい生活や衣装を堪能しうっとりするには大変良い映画だと思います。
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