那須は毎年2,3回は訪問しているのではないでしょうか。かなり気に入っているところです。また、那須という地名がつく地域はかなり広範囲です。那須塩原市、那須町もありどこからどこを那須というのかやや混乱します。散在する温泉を総称して「那須温泉郷」と称しています。最近の訪問で、もっと深い印象に残っているのは一去年の冬訪れた塩原湯元の「五色の湯」大出館です。国道は除雪されており、まったく問題無く運転出来ましたが、一般道を下りた最後の1㌔程度の雪道はやはり、夏タイヤ・ノーチェーンで運転する自信がまったく無く、仕方なく近くの役場の駐車場に車を乗り捨て、車で5分程の距離を、宿の送迎バスに拾ってもらった経験があります。気が付けば、大出館の目と鼻の先にスキーツアーで来たことのある「ハンターマウンテンスキー場」があり、この地区の雪深い理由が分かりました。
今回は、那須湯本の宿に一泊、翌日ロープウェイ利用による那須茶臼岳ハイキング、その後念願の共同浴場「鹿の湯」で一浴、更に帰りに時間に余裕があれば那須ガーデンアウトレットに立ち寄り買い物をするという結構欲張った計画を立て出掛けてみました。
絶好の好天にも恵まれ、また、コロナ禍から完全に明けきっていない為、宿泊客も殆んどいない状況で、かなり余裕をもって滞在、活動することができました。
温泉に関わる最近の投稿記事はこちら:
草津温泉 には異なる泉質の七つの源泉があるのをご存知でしたか?
那須湯本温泉の概要

従来は那須の温泉概要などは一切調べることはありませんでしたが、ブログの記事を書く手前少し調べてみたらびっくり仰天です。相当古くから温泉が発見されていたようです。
那須湯本に鎮座する温泉神社は延喜式神名帳にある下野国那須郡温泉(ゆの)神社の論社として知られ、同社社伝(伝承)に基づくと那須温泉の開湯(鹿の湯)は飛鳥時代の西暦630年となる。
那須湯本温泉、大丸温泉、弁天温泉、北温泉、八幡温泉、高雄温泉、三斗小屋温泉の7つを「那須七湯」、これに新那須温泉を加え那須八湯(なすはちゆ)としている。
長年通い詰めていますが、未だ那須湯本温泉しか入っていない事が分かりました。そのなかで、もっとも由緒ある共同浴場「鹿の湯」は、念願叶い今回訪問することが出来ました。那須八湯の他の温泉は、それぞれ離れた場所に散在する為、かなり長期計画で実行しないとなかなか回り切れそうにありません。しかも、三斗小屋温泉は茶臼岳登山をしなければ辿りつけない所にあります。
宿泊ホテル及び周辺の見どころ情報
宿泊したホテルブランヴェール那須




ブランヴェール那須は少し分かりずらい所にあります。那須湯本温泉温泉街の、一般道に面した和風旅館山楽の裏手にありますので、山楽を目指して来ると分かり易いかもしれません。このホテルの源泉は大丸温泉などからの引湯です。温泉は無色透明で肌触りは滑らかでクセがありません。これは那須御用邸と同じ泉質のアルカリ性の単純泉です。但し、残念なのが源泉掛け流しではないようです。
内風呂の天井が驚くほど高く、開放感に溢れていました。また、クアハウスは別料金で、水着着用で利用することが可能です。小さな子供連れの家族であれば、喜ばれそうな施設だと思います。また、敷地内、館内に所狭しと恐竜の本物そっくりに作られたオブジェが配置され、「ジュラシック温泉」の雰囲気を醸し出していました。
共同浴場「鹿の湯」




今回お目当てのひとつ共同浴場。大人は一回500円。源泉の温度は68度、PH2.36の酸性硫黄泉、完璧な源泉掛け流し。男湯は入口付近にかなり高温の掛け湯の場所と若干低温の打たせ湯2本がある。湯船は合計6つに分かれており、6種類の温度別に区分されています。41度、42度、43度、44度、高温部は46度、48度。48度に一度入ったが湯番の様な常連客風のおやじから「今は50度近くになっているぞ」と声を掛けられた通り、手先、足先がとてつもなく熱くなっているのが感じられたので、4,5分で我慢出来ず飛び出しました。
その後41度に入ってみたが、当然ながらかなりぬるく感じた。しかし、ゆっくり温泉浴を愉しむのなら、41,42度が適温ではないかと思います。以前、入浴してお湯が熱いと思ったのは道後温泉本館と野沢温泉外湯があります。どちらも鹿の湯の48度と良い勝負だと思います。
また、熱いので火傷するなとか、掛け湯は頭から100〜200回しろとか、床が滑るので気を付けろとかいう注意書きの表示が、数えてみたら大小約20枚も張られているのにはびっくり仰天しました。風情のある良い温泉だと感じでいたのですが、注意書きの張り紙の多さは風情を損ねるものですね。皆さん、細かい事を注意されない様に、最低限のお風呂のマナーはきちんと守るべきですね。
那須ロープウェイ利用による茶臼岳登山(1915㍍)




願ってもない登山日和だったので、360度の抜群のパノラマを満喫できました。ロープウェイ山麓駅から茶臼岳頂上までは50分程度の歩程です。天候さえ良ければ道に迷う事がありません。頂上付近では多少の岩場はありますが、気を付けて歩けば一般の運動靴でも登山は可能。日本百名山のひとつです。
なお、ロープウェイは往復1800円で、標高差300㍍弱をほんの一瞬で登ってしまいます。昭和37年より営業されている歴史あるロープウェイです。
那須ガーデンアウトレット

これほど閑散としたアウトレットモールを訪れた事はありません。それでも駐車場には県外ナンバーの車も多く、買い物に訪れている人の姿もチラホラと見掛けられました。何軒か覗いてみましたが、割引率も普段より大きいのではと感じました。客の入りが相当少ないので、楽々買い物が出来ます。
最後に
自宅から那須高原までは片道200㌔程度で、ドライブを愉しむには調度良い位置にあります。温泉、高原、山、牧場等々楽しみは非常に多いです。「鹿の湯」の源泉掛け流しは良かったので、今後リピーターになる可能性が高そうです。
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