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おすすめ映画|『ココシリ』(2004/陸川監督)中国青海省に棲息するチベットカモシカを狙う密猟者の取締り!

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「ココシリ」のあらすじと概要

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平均海抜4,700m、中国最後の秘境と呼ばれるココシリ。この地域に棲息するチベットカモシカは、その毛皮が高値で取引されることから1985年以降乱獲が進み、わずか数年で100万頭から1万頭にまで生息数が激減した。これを取り締まるために民間のパトロール隊が結成され、元軍人のリータイが隊長となっていた。ある日、隊員が密猟者に殺される事件が発生。ガイ(北京からやって来た新聞記者)はココシリに入り、密猟者を追う隊員に随行して過酷な取材を開始した。

隊員らと山に入って3日目、湖畔で数百頭近くのチベットカモシカの死体を発見し、隊員たちは逃げた密猟者たちを追う。7日目に密猟者たちを発見し、地中に埋めて隠していた大量の毛皮も発見する。しかし捕らえたのは、毛皮をはぐ手伝いをしただけの農民たちだった。彼らもまた生計を立てるため密猟者の手伝い以外に生活手段が無いことから、密猟者の手伝いをしながら生きていた。

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「ココシリ」のスタッフとキャストについて

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監督:陸川 映画「ミッシング・ガン」で注目され、本作品の監督・脚本を務めた

出演:

リータイ(日泰) トプギェル(多布傑)パトロール隊の隊長
ガイ(尕玉) チャン・レイ(張磊)  北京から取材に訪れた記者
リウ(劉棟) キィ・リャン(亓亮) パトロール隊の隊員
ロンシエ(冷雪) チャオ・シュエジェン(趙雪瑩)リータイの娘他

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「ココシリ」のネタバレ感想

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本作品の一番の見どころはココシリの自然風景の美しさです。

ココシリはチベット語で「崑崙雪山の地」や「千の湖の地」を意味するそうです。国家級ココシリ自然保護区は青海省西北部に位置しており、平均海抜は4500メートル超。保護区内にはチベットカモシカ、ヤク、チベットノロバなど野生の希少動物が多数生息しており、2006年世界自然遺産に登録されています。なお、統計によると、保護区内には大小7000余りの湖と、255本の古い氷河が存在しています。

ココシリはチベット高原の西北部に位置し、ココシリ無人地帯は世界で3番目、国内最大の無人地帯で、原始の状態で自然が残された最後の地である。氷河や氷河の淵、流水や湖、風といった自然の力が作用した地形は神秘的で特に美しく、本作品中にはふんだんな映像が使われる為、映画の中で自然美を堪能することが出来ます。

一方、大自然の美しさとは正反対にこの地域での生活はかなり厳しき、常に死と隣り合わせで過酷な生活を余儀なくされています。映画で取り上げられているチベットかもしかの密猟者も、生活の為には手段を選ばずという点もあり、一概に密猟者を罰することが良いのかという問題も孕んでいる様です。取り締まる側の山岳パトロール隊員も、一年間無休で働いている為、また、地区政府からの支援が一切ないため、没収した毛皮を売り捌いて資金の一部にするという実態が暴露されています。

日本から青海省を訪問すると広大な土漠が広がり何となく無機質的な感じを受ける為、上述の様な野生の希少動物が多数生息するという事に少し驚いてしまいます。

なお、およそ180日におよぶ現地ロケが行われた本作品は、監督自身「気が狂うほど大変な撮影だった」と語っています。「朝は雪が降っていたのが昼には雹(ひょう)に変わり、午後は強風が吹き荒れ、夜にまた雪……と、天候が非常に変わりやすく、とにかく筆舌に尽くしがたい過酷なものだった」とコメントをしています。標高4700㍍の高山地帯での生活がどのようなものか想像も出来ませんが、高地順応が大変だと思います。また、映像シーンでもありましたが、歩く事もたいへんですが、ましてや走ることは心臓・肺への負担が大きいと思います。「しかし、過酷であればあるほど人との繋がりが重要になり、撮影中に付き添ってくれた実際のパトロール隊員たちと深い信頼関係を築けた」と語っています。

実際の映画の中のシーンでも隊員たちがお互いに出会ったり、別れたりするシーンがある度に肩を組み合い固く抱擁するところが度々ありますが、それらの一つ一つの別れが「これが最後の別れになるかもしれない」という想いが込められている気がしました。

私は以前青海省西寧から観光バスで青海湖を巡る1泊2日の観光バスツアーに参加した経験がありますが、もう少し足を伸ばしてココシリまで訪問したい気持ちでいっぱいでした。しかしながら、西寧からのバスツアーでは7-10日間位の旅程の観光コースしかなく、(距離も長いし、訪問すべきスポットが分散している)行くことが出来ませんでした。(ちなみにチベットへの入境は、外国人には厳しく制限されています。青海省内は、移動の制限は特にありませんでした)

近い内に訪問する機会があればココシリは是非訪問してみたい場所の一つです。いつになる事やら…

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最後に

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山岳パトロール隊の10数日間の行動期間中に相当数の隊員が命を失い、最後には隊長までが密猟者に殺されてしまうという悲劇的な結末には言いようの無い憤りを感じました。この事実も一記者の報告が無ければ、何も世間には知られることが無かったかもしれません。2006年には同地区周辺は世界自然遺産に登録されましたが、チベットカモシカの密猟は以前ほどではないけれども、未だに継続されている様な記事もありました。この問題は、密猟に走らざるを得ない現地の人の生活を安定的にする手段をまず講じる必要があるように思いました。(家畜の放牧などしか思いつきませんが、それも砂漠化が激しく、立て直しは厳しいという話が映画内で語られていましたが、、、)

 

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