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感想|『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994/エドワード・ズウィック監督)広大なモンタナを舞台とするB・ピット主演、悲劇のラブストーリー。

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『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』のあらすじと概要

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原作はアメリカ文学界で活躍したJ・ハリソンの小説。3人の兄弟と彼らに愛されたひとりの女性が生きる、20世紀半ば、大自然に囲まれた米国モンタナ州舞台として愛とすれ違いのドラマがドラマティックに展開される。豊かな自然を捉えた映像もアメリカ人の心のふるさとを思わせ、厳しいながらも実に美しい。本作品は第67回アカデミー賞で撮影賞を受賞している。

インディアンとの戦いの記憶から逃れる為、深い山奥の牧場で生活を送る元騎兵隊の父と3人の息子たち。父ウィリアム(アンソニー・ホプキンス)はモンタナで牧場主となり、3人の息子、アルフレッド(エイダン・クイン)、トリスタン(ブラッド・ピット)、サミュエル(ヘンリー・トーマス)の成長を見守るが、中でも狩りが好きな次男トリスタンに深い愛情を注ぐ。

やがてヨーロッパでは第1次世界大戦が勃発、サミュエルはスザンナ(ジュリア・オーモンド)という婚約者がいながら、志願し兄弟と共に、ヨーロッパ戦線に赴くがサミュエルは戦死してしまう。トリスタンは落胆したスザンナを慰めるうち、彼女と愛し合うようになるが、実はスザンナに想いを寄せていたアルフレッドはトリスタンに怒り、街を去り事業に乗り出して成功する。

弟を救えなかった罪の意識に憔悴しきったトリスタンは、「永遠に待つわ」と言うスザンナを残して世界各地へ放浪の旅に出る。数年後、モンタナに帰ってきたトリスタンを迎えたのは、病気で半身付随になった父ウィリアムだった。今は議員となったアルフレッドとスザンナは結婚し、新生活を始めていた…

『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』のスタッフとキャストについて

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エドワード・ズウィック監督/製作:『ブラック・ダイヤモンド』『ラスト・サムライ』などの作品がある。

感想|『ブラッド・ダイヤモンド』(2006/ エドワード・ズウィック監督)西アフリカシエラレオネを舞台とするレオナルド・ディカプリオ主演アクションサスペンス映画

撮影:ジョン・トール 本作品『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』と『ブレイブハート』で2度アカデミー最優秀撮影賞を受賞している。

音楽:ジェームズ・ホーナー 『タイタニック』でアカデミー賞を受賞

(出演)

ブラッド・ピット:周囲にいるインディアンから精神的影響を強く受け、『良く死にたい』と願っている、天衣無縫の青年として育った野生児、人柄から誰からも愛されている。

アンソニー・ホプキンス:「ハンニバル」のイメージと全く異なり、時には激しく怒りを抑えられない時もあるが、三兄弟を見守る良き父親役を演じる。

B.ピットとの共演作投稿記事はこちら:

感想|『ジョー・ブラックをよろしく』(1998/マーティン・ブレス監督)1934年「明日なき抱擁」のリメイク作。

エイダン・クイン:シカゴ出身、84年の「俺たちの明日」で映画デビュー。翌年「サイレント・ローズ/真実への序曲」や「マドンナのスーザンを探して」で注目を受け、ブロードウェイでも活躍。

ジュリア・オーモンド:92年の「独裁/スターリン」で注目され、94年「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」に抜擢された。翌年「麗しのサブリナ」のリメイク版「サブリナ」に出演。その後、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のキャロライン役で出演している。

『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』のネタバレ感想

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三男サミュエルが、許嫁スザンナをひとり残し、愛国者として第一次世界大戦に親の反対を押し切り出征してしまうところにこの家族の悲劇の発端があります。スザンナはサミュエルの戦死後、直ぐに故郷のボストンに戻ってしまえばよかったのですが、越冬する為残った為、アルフレッド、トリスタン兄弟との三角関係が発生します。トリステンに「兄弟の縁を切る」とまで言わせてしまいます。

スザンナは告白しています。”実はサミュエルが戦争で死ぬことを願った”と。この言葉には耳を疑わざるを得ませんでした。悪魔のささやきです。スザンナのこの移り気は、根本的に幸福になる権利は彼女には無いのかもしれません。

モンタナが米国の中で、どれほどの田舎なのか良く分かりませんが、これほど壮大な美しい大自然に囲まれた中にいるにもかかわらず、狭い世界で行われている女性を巡る兄弟間で愛憎劇は少し見苦しいなぁとも思えました。これを言ったら元も子もありませんが、3兄弟間でのボタンの掛け違いは何が原因なんでしょう?

米国西部を舞台とした映画感想投稿記事はこちら:

ウインド・リバー ワイオミング保留区を舞台にしたサスペンス映画 レビュー

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 映画 米石油ラッシュ時代の悲劇のドラマ

最後に

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北アメリカに生息するハイイログマは北海道のヒグマの近縁だそうです。ディカプリオの『レヴェナント蘇りし者』でもクマとの格闘シーンが目に焼き付いていますが、どちらも実写かと思われる程精巧に作られた場面で驚愕します。

ネタバレ感想|「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)レオナルド・ディカプリオ主演サバイバル映画

同じ熊でもこちらのクマの方がいいですね!

ネタバレ感想|『私がクマにキレた理由(わけ)』(2008)スカーレット・ヨハンソン主演のコメディ・ドラマ

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