『プロミシング・ヤング・ウーマン』のあらすじと概要
Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子の妻カミラ夫人役を演じ、テレビシリーズ「キリング・イヴ Killing Eve」では製作総指揮や脚本を担当するなど、俳優・クリエイターとして幅広く活躍するエメラルド・フェネルが、自身のオリジナル脚本でメガホンをとった長編映画監督デビュー作品。
ごく平凡な生活を送っているかに見える女性キャシー。実はとてつもなく切れ者でクレバーな彼女には、周囲の知らないもうひとつの顔があり、夜ごと着飾り、派手めなメイクで外出する謎めいた行動の裏には、ある目的があった。医学部で学び、明るい未来を約束された若い女性(=プロミシング・ヤング・ウーマン)だと誰もが信じていた主人公キャシーが、ある事件に巻き込まれ約束された未来をふいに奪われたことから、復讐を企てる姿を描ていきます。
主人公キャシーを「17歳の肖像」「華麗なるギャツビー」のキャリー・マリガンが演じ、「スキャンダル」「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」や「スーサイド・スクワッド」で知られる女優マーゴット・ロビーが製作を務めている。
2021年・第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優など5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。
原題はそのまま「Promising Young Woman」
『プロミシング・ヤング・ウーマン』のスタッフとキャストについて
エメラルド・フェネル監督・脚本:映画「アンナ・カレーニナ」(12)や「リリーのすべて」(15)、13年放送開始のBBCドラマ「コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語」(~17)のレギュラー出演でキャリアを積む。本編「プロミシング・ヤング・ウーマン」(20)で長編映画監督デビューを果たし、同作で第93回アカデミー脚本賞を受賞した。
マーゴット・ロビー:製作者のひとりとして参加しています。
キャリー・マリガン(カサンドラ・トーマス=キャッシ―):英ロンドン出身。3歳でドイツに移りインターナショナルスクールに通い、その後英国に戻る。ウォルデインガム・スクール在学中に演技に目覚め、講演に来たジュリアン・フェロウズに「プライドと偏見」(05)のキャスティング・ディレクターの助手を紹介されて同作で映画デビューする。
従来どちらかと言えば清楚な雰囲気の、淑女の役柄が多かったのですが、今回は180度違う役柄でびっくり仰天しました。女性の恐ろしさを思い知りました。
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ボー・バーナム(同級生ライアン):「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」で俳優として活躍するほか、「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」の監督としても知られている。キャッシ―の医学部の同級生役で登場、現在は優しい小児科医となっている。但し、過去には恐ろしい悪行が、、、
『プロミシング・ヤング・ウーマン』のネタバレ感想
今年のアカデミー賞が発表された後の公開となっていた為、映画公開を首を長くして待っていました。キャリー・マリガンの新作映画を漸く見る事が出来ました。
期待以上、従来のキャリーと異なる一面が見られてそれはそれで嬉しかったのですが、”悪い”男には情け容赦の無いちょっとサイコな女性役にははっきり言って驚きました。泥酔しているかと見せかけた女性が実は全くの素面だったという、アメリカ女性版「仕置き人シリーズ」の中村主水を思い出してしまいました。ある面からみると「痛快」なコメディ映画です。しかし、性悪男の肩を持つ訳ではありませんが、すべての男が、実に恐ろしい結末なので唖然とさせられます。この精神的なダメージからは当分立ち直れそうにありません…
エメラルド・フェネル監督・脚本という事です。男性を徹底的に嫌悪する、何か恨み骨髄というような悪い経験でもきっとあるに違いありません。その憂さをあたかもスクリーン上で晴らしているかの様な徹底振りでした。
ラストは口外できませんが、ここまでやるかという一線を超えている徹底振りにも驚愕!少し後味の悪い映画ですので、カップルで観に行くのは反対です。かみさんと行かなくて本当に良かった(ホッ!)
ストーリー内容とは裏腹に、キャリーの衣装が華やかで、カラフル、時にど派手で素晴らしいので大注目です。何を着ても似合ってしまうところが圧巻です。最後の看護師スタイルも!
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