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おすすめ映画|『キッズ・オールライト』(2010/リサ・チョロデンコ監督)一風変わりな家族を通し、真の愛情や家族のあり方を見詰める!

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『キッズ・オールライト』のあらすじと概要

David MarkによるPixabayからの画像

アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロら豪華キャスト共演のファミリー群像劇。

ニック(ベニング)とジュールス(ムーア)は結婚して、南カリフォルニアで暮らすレズビアンのカップル。彼女たちにはそれぞれ子供がいて、家族4人で暮らしているが、ジュールスの息子で弟のレイザーは、大学進学で家から出てしまう姉のジョニに頼み込み、自分たちの父親(人工授精の精子提供者)を一緒に探しだそうとし、実際にその子たちの生物学上の父親(精子提供者)と会った事から、小さな家族に徐々にきしみが生まれ始めます。

陽光降りそそぐ明るい南カリフォルニアのちょっと”進歩的な家族”(レスビアンの女性二人が親の家族)のわずかな弱点を浮かび上がらせている印象的な作品です。

背景にある、菜園で獲れるオーガニック野菜、テーブルに置かれたカリフォルニアワインやバスタブに入れるバスソルトといったすべての小物が、彼らの衣食住の豊かさを物語っている演出がなされています。

共演にミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン。監督は「しあわせの法則」のリサ・チョロデンコ。

2010年製作/106分/アメリカ

原題: The Kids Are All Right

ロッテントマト批評家支持率:92%

『キッズ・オールライト』のスタッフとキャストについて

Peter HによるPixabayからの画像

リサ・チョロデンコ監督:1964年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。アリー・シーディとラダ・ミッチェルを主演に迎えた『ハイ・アート』(98)で長編映画監督デビュー。本人も、匿名の精子提供を受け、男児を出産しています。

アネット・ベニング(ニック):1988年、ダン・エイクロイド主演のコメディ「大混乱」で映画デビューし、「グリフターズ 詐欺師たち」(90)でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。

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ジュリアン・ムーア(ジュールズ):1980年代中頃はソープオペラなどに出演し、「フロム・ザ・ダーク・サイド ザ・ムービー 3つの闇の物語」(90)でスクリーンデビューを果たす。「42丁目のワーニャ」(94)での演技が評価され、「SAFE」(95)で初主演を務める。

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マーク・ラファロ(ポール):10年には初監督作品「シンパシー・フォー・デリシャス」がサンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞。世界的大ヒットを記録したマーベルの「アベンジャーズ」シリーズ(12~)では、ブルース・バナー/ハルク役で好評を博す。

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ミア・ワシコウスカ(ジョ二):1989年生まれ、オーストラリア/キャンベラ出身。エドワード・ズウィック監督作「ディファイアンス」でハリウッドに進出し、「That Evening Sun」でインディペンデント・スピリット賞の最優秀助演女優賞を獲得。ティム・バートン監督作「アリス・イン・ワンダーランド」のアリス役に抜てきされ、世界中の注目を集める

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『キッズ・オールライト』のネタバレ感想

Jill WellingtonによるPixabayからの画像

想像を超えた家族構成にドキリとしました。母親が二人いる4人家族で、和気藹々と幸せに生活していました。子供たちの精子提供者への思いも複雑のモノだと思いますが、勇気を出し姉弟二人でその男に会いに出掛けます。弟は生物学上の父親に「精子をどんな気持ちで提供したのか?」というストレートな質問をします。”父親”は正直に「人助け」だったと答えています。同性婚が合法化されると、本作品の様な家族が増える事には、わたし自身物凄く抵抗感を感じてしまいます…

生まれた子供の立場からすれば、自分の父親はどんな人?という素朴な疑問を持つのは当然の事だとは思います。しかしながら、相当複雑な気持ちを持つと思います。ミア・ワシコウスカはその気持ちをスクリーン上で見事に演じていましたが…

一方、”父親”であるポール役のマーク・ラファロも屈託のない、陽気な性格ですが、何となく優柔不断で愛嬌のある姿は憎めません。最後に『家族』から愛想をつかされ、扉を締められてしまうとガラス窓の外からジョニの姿を寂しそうに見つめている姿は悲壮感がいっぱいでした…

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