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北京大学留学編(2)前編 – 頤和園のカバと、図書館の光

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旅の随筆
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自転車で頤和園まで行けるのが、北大生の特権だった。5月の昆明湖で見た謎の生物、夜の学生寮で見た8人部屋の現実、そして夜10時の図書館で見た満席の光。1987年の北京大学で、私が目撃した日中の学生の決定的な差。

1. 頤和園でカバを見た

北京市内でも指折りの観光名所、頤和園。日本の教科書にも載る歴史の舞台だ。北京大学から北西へ、自転車で近いので何度も行った。

5月、まだ肌寒い季節のこと。園内の人工湖・昆明湖で、バフッバフッと水しぶきを上げる生き物が見えた。まさかこの季節、この観光地の真ん中で人が泳いでいるのか?目を疑った。

蓮池のような泥の中で泳ぐ姿は、カバ以外の何ものでもなかった。正体不明の謎の生物。後に聞くと、冬でも泳ぐ北京の冬泳愛好家だったのかもしれない。頤和園での仰天光景だった。

2. 学生の勤勉さ – 日中の驚くべき差

夜、一般の中国人学生のたまり場に遊びに行ったことがある。男子学生に留学生だと告げると、自分らの寮に案内してくれた。

男子寮は汚いという固定観念があった。だが裏切られた。8人部屋に2段ベッドと小さな机のみ。各自の荷物は最小限。それでも8人で共同生活は息苦しいと感じた。

夜9時、10時を回っても部屋に2、3人しかいない。「みんなは?」と聞くと「図書館で勉強」と。帰りに図書館を覗いて仰天した。席は満席、煌々と明かりがつき、一心不乱に勉強する学生の後ろ姿。背筋がぞっとした。本来あるべき学生の姿がそこにあった。

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