広大な北大キャンパスは、元は貴族の庭園。芝生でゴルフのアプローチ練習を始めると、とんでもないことが起きた。そして郊外のゴルフ場では、池の前で待ち構える子供たちがいた。1987年、ゴルフがまだ珍しかった北京での、商魂たくましい物語。
3. キャンパスの芝生での余暇
広い北京大学のキャンパスは、大昔は貴族の庭園だったと聞く。五重塔や池もあり、趣がある。
広いから良かろうと、ゴルフボールとクラブを持ち出し、ショートアプローチの練習を始めてみた。通る教師や学生が物珍しそうにチラチラと眺めて通り過ぎる。
中には近寄ってボールを手に取り、さらに勝手に持って行ってしまう連中もいる。年配の教師風の人まで。ボールを転がして遊んでいるのに横取りする行動は、全く理解できなかった。わたしのボールだ、返して欲しいと声を掛けざるを得なかった。
4. ゴルフ場の池に飛び込む子供たち
留学時代、北京にもゴルフ場が何カ所かあり、駐在員も楽しんでいた。台湾時代より回数は少なかったが、留学生同士の親睦コンペに参加した時のこと。
池越えのショートホール。妙にギャラリーがグリーン前に多い。嫌な予感がしながらティーショットすると、運悪く池ポチャ。すると待ち構えていた子供数人が、ザブンザブンと次々池に飛び込んだ。落ちたボールを探しているのだ。
見つけた少年は、打ったプレーヤーに返す礼儀は持っておらず、自分のポケットにしまい込む。2番手が打ってまた池ポチャ、またザブン。運よくグリーンオンすると、子供たちのため息が聞こえてきそうだった。
帰り際、ゴルフ場のゲート付近で、ロストボールを高々と積み上げ、一山いくらで売っているのを見て驚いた。凄まじい商魂だった。



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