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おすすめ映画|『ドリームプラン』(2021/レイナルド・マーカス・グリーン監督)感想‣“ウィル・スミス史上最高の演技か!?”

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『ドリームプラン』のあらすじと概要

ウィル・スミスが主演・製作を務め、世界最強のテニスプレイヤーと称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育てあげたテニス未経験の父親の実話を基に描いたヒューマンドラマ。

父リチャード・ウィリアムズは優勝したテニスプレイヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿をテレビで見て、自分の子どもをテニスプレイヤーに育てることを決意します。テニスの経験がない彼は独学でテニスの教育法を研究して78ページにも及ぶ世界王者を育てる計画書を作成し、金なしコネなし、富裕層の白人主体のスポーツという完全なる逆境のなか、2人の娘ビーナス、セリーナ・ウィリアムズをテニスの世界王者へと育て上げます。波乱に満ちた驚愕の実話を基にした作品です。

父親は強固な意志を持ち、常識破りの計画を実行に移していきます。ギャングがはびこり治安が悪いカリフォルニア州南部のコンプトンの公営テニスコートで、周囲からの批判や数々の問題に立ち向かいながら奮闘する父のもと、姉妹はその才能を見事に開花させていきます。

2022年・第94回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ウィル・スミス)、助演女優賞(アーンジャニュー・エリス)、エンディング・テーマを歌ったビヨンセが歌曲賞のほか計6部門にノミネートされている。

原題:King Richard

Ichigo121212によるPixabayからの画像

『ドリームプラン』のスタッフとキャストについて

レイナルド・マーカス・グリーン監督:米ニューヨーク州スタテン島出身。2011年から短編映画を制作しはじめ、ブルックリンで起きた警官による黒人銃撃事件を題材にした長編監督デビュー作「Monsters and Men」(18)でサンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞している。

ウィル・スミス(父親リチャード・ウイリアムズ):2001年に公開されたアメリカ映画『ALI アリ』では、伝説のプロボクサーであるモハメド・アリ役を演じ、その演技力が高い評価を受け、同作で第74回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた/テニスは全くの未経験ながら、高額賞金を稼げるスポーツである事を知り、娘をテニスの世界チャンプに育てあげる。家族思いで教育熱心。常にぴちぴちの短パンに白のハイソックス姿で娘たちの練習に明け暮れる日常の姿が印象的。

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ーンジャニュー・エリス(母親アラシーン・ウィリアムズ):アメリカ/サンフランシスコ出身/再婚で3人の娘を引き連れていたが、テニスの逸材を育てるべく更に2人の娘を生んでいる肝っ玉母さんを演じている。

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PexelsによるPixabayからの画像

『ドリームプラン』のネタバレ感想

テニス未経験の父親(コーチ)でも世界チャンピオンを育て上げる事が出来たという事実にびっくり仰天しました。それも二人の世界チャンピオンになった娘二人以外に更に3人の娘と奥さんもいる8人の大家族が一致団結して非常にほのぼのとした和気藹々の雰囲気の家庭を築き上げている所は非常に微笑ましいものでした。ふたりの世界チャンピオンを育てる為に他の家族は犠牲になったという悲壮感は微塵もありませんでした。

不思議なのが、全くのテニス未経験の父親(コーチ)でも世界レベルのテニスプレーヤーを育て上げられるという事実でした。多分この映画を観た、小さな子供を持つ多くの父親(母親)は、それではわたしの娘・息子(隠された才能を持っているかもしれない)も鍛え上げてみようという気持ちを持つのではないかと思いました。(但し、現実はそんなに甘いものではないかも…でも夢を見ることも大事…)

圧巻はプロデビュー戦の2回戦当時世界NO.1の実力者サンチェス・ビカリオと対戦するシーンです。最初はビーナスが先取して優勢でゲームを進めます。しかし、ベテラン、サンチェスの姑息な10分以上に及ぶトイレ休憩で試合の流れを変えられ惜敗してしまいます。肩を落とす娘に父親リチャードは言葉少なく労います。しかしながら、帰ろうと会場の出口の門が開いた瞬間多くの熱心なファンに取り囲まれます。彼らは負けたからとは言えビーナスの大活躍に大興奮したのです。この展開については映画作りの上手さを感じ取る事が出来ました。この素晴らしいシーンに思わず興奮してしまいました。負けてもなお、ファンを喜ばす事が出来る実力、そして試合前のスポンサーとの3億円の契約を蹴り、負けたにも関わらず12億円の別の契約を見事に手に入れていました!!

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