『サイド・エフェクト』のあらすじ・概要
スティーブン・ソダーバーグ監督が、薬の副作用が招いた殺人事件と、その事件に潜む陰謀を描いたサイコサスペンス映画。幸福な生活を送っていたエミリーは、夫がインサイダー取引で収監されたことをきっかけに、かつて患ったうつ病が再発します。交通事故や自殺未遂を引き起こすようになり、精神科医のバンクスの治療を受けます。バンクスは彼女の了承も得て、抗鬱剤の新薬アブリクサを投与します。そして、うつ症状は改善されたものの副作用で夢遊病を発症、やがて無意識状態のまま殺人を犯してしまいます。主治医としての責任を問われ、社会的信頼を失ったバンクスは、エミリーに処方した新薬について独自に調査を開始します。やがてバンクスは衝撃的な真実にたどりつくことになります。
バンクス役のジュード・ロウ、エミリー役のルーニー・マーラほか、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムら豪華キャストの競演が楽しみな映画となっています。
ソダーバーグの社会派作品「インフォーマント!」「コンテイジョン」も手がけたスコット・Z・バーンズが脚本を担当。
原題: Side Effects
『サイド・エフェクト』の監督と主要キャスト
スティーブン・ソダーバーグ監督:米ジョージア州アトランタ出身。1986年、ロックバンド「イエス」のコンサートフィルム「9012ライブ」を撮影し、高い評価を得て翌年に短編映画監督”Winston”を制作しています。
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ジュード・ロウ(ジョナサン・バンクス博士)/誠実な精神科医役、再婚した妻の連れ子は私立学校に入学するための多額の学費、新しい住宅購入資金等も必要な為、長時間労働や新薬開発への協力などで稼いでいました。
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ルーニー・マーラ(エミリー・テイラー):米ニューヨーク出身。ニューヨーク・ジャイアンツの副社長であるティモシー・クリストファー・マーラを父に持つ。高校卒業後、エクアドル、ペルー、ボリビアなどの南米を4か月旅した。その後ニューヨーク大学に進学。心理学などを学んだ/夫の逮捕など精神的な負担も重なり持病であるうつ病が悪化し、投薬に頼らざるを得なかった。しかしながら、新薬の副作用で思いもよらず”夢遊病者”の状態となり、大事件を起こしてしまう事になります!?
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キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ヴィクトリア・シーバート博士) :イギリス出身。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた『マスク・オブ・ゾロ』にてアントニオ・バンデラスの相手役に抜擢され、一躍注目を浴びる。2002年公開の『シカゴ』で共演のレネー・ゼルウィガーと共にゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされたが受賞を逃した(ゼルウィガーが受賞)/本作品では重要な鍵を握る出演者の一人となります。
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チヤニング・テイタム(マーティン・テイラー):大きな野望を持つ青年エリート役。周囲の人間の”密告”でインサイダー取引により投獄されてしまう。
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『サイド・エフェクト』のネタバレ感想
ネタバレあり、要注意!
本作品はネタバレを読んだ後見たらまったく面白く無い映画だと思います。予期していなかった後半の展開に衝撃を受ける事は間違いありません。という訳でまだ本作品を観賞されていない方は是非映画を見てから以下本文をお読みください。
超豪華出演陣に目を見張るサスペンス映画です。ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、チヤニング・テイタム、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの名演技がしっかり見られます。
抗うつ剤の新薬に関わる金目当ての製薬会社の”闇”の部分でも炙り出す映画かと途中までは見ていました。気の毒なエミリーは最愛の夫を、抗うつ剤の新薬副作用により夢遊病者の様に、自らナイフでブスリと刺し殺してしまいます。
真実はまったく違っています。中盤以降次々に暴かれていく驚愕の事実に視聴者びっくり仰天のオンパレードでした。エミリーのうつ病患者らしい全行動はすべて”詐病”だったという衝撃の事実は俄かに受け入れる事はできませんでした。しかも、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ扮する精神科医とグルだったという事も意外中の意外な話の展開…(そんなのわかるはずもありません)初めから伏線らしい伏線は一切無し…
バンクス医師の最後の怒り心頭から振り下ろされた、大鉄槌の大どんでん返しの”仕返し”は少々大人げないところも感じます。しかし悪女エミリーの社会復帰は当然許されない事には納得!
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