1991年公開のスピルバーグ監督『フック』に幼い頃のウェンディ役で出演、その後はテレビ映画など目立たない役を多く演じていましたが、1995年公開の『セブン』にブラッド・ピットの妻役で出演し一躍注目を集めてからの活躍が素晴らしい。1972年生まれで50才を越えながらも、魅力的な美貌はまったく衰えを見せません。わたしの大好きな女優の一人です・・・おすすめの出演作品10作品(最近見た映画限定)でご紹介します。未だ視聴されていない作品がありましたら、是非次回観賞の参考にしてみてください。
『リプリー』(1999/アンソニー・ミンゲラ監督)
アラン・ドロン主演「太陽がいっぱい」(1960)の原作として知られるパトリシア・ハイスミスの同名小説を、「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督が再映画化。より原作に忠実なプロットとなっているという。
1950年代のニューヨークを舞台として始まります。地中海で遊び呆ける富豪の放蕩息子ディッキーを連れ戻す役目を負って、イタリアに渡ったトム・リプリー。贅沢だが刺激のない毎日を送っていたディッキーは、下層階級のトムを物珍しがり、ジャズクラブやセーリングに連れ回します。自由奔放なディッキーの人柄と優雅な生活に強く魅せられたトムは、イタリアでの毎日で彼との間に強い絆が結ばれたと思い込みますが、やがてディッキーの本心を知るようになると、トムはディッキーに成り替わろうというした下心が芽生え始めました…
映画『リプリー』(感想)アラン・ドロンが演じた太陽がいっぱいと同じ原作に基づく作品。あなたの好みはどちらですか?
『コンテイジョン』(2011/スティーブン・ソダーバーグ監督)
「トラフィック」「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダーバーグ監督が、マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットら豪華キャストを迎え、地球規模で新種のウイルスが感染拡大していく恐怖を描いたサスペンス大作。
接触感染により数日で命を落とすという強力な新種ウイルスが香港で発生。感染は瞬く間に世界中に拡大していく。見えないウイルスの脅威に人々はパニックに襲われ、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出している。そして、人々はその恐怖の中で生き残るための道を探っていきます。
現在新型コロナウイルス感染症”COVID-19″蔓延中の最中に居るわれわれは少しばかり、冷静に本作品を見られるものの、やはりほんの数年前にウイルス蔓延の危機についてここまで精確に状況が描かれ、本作で描かれた事象の数々が現実に発生している事に驚きます。この問題はまだ完全な収束に至っていない為、予断は許されない状況です。引き続き気持ちを引き締めたいと思いました。
おすすめ映画感想|『コンテイジョン』(2011/スティーブン・ソダーバーグ監督)地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描いたサスペンス大作
『恋におちたシェイクスピア』(1998/ジョン・マッデン監督)
若き日の文豪シェイクスピアの秘められた恋の行方を、虚実織り混ぜながら描いた恋愛歴史劇。
16世紀末のロンドン、ペストが蔓延し劇場の閉鎖が相次ぐロンドン。人気劇作家シェイクスピアは漸く長いスランプから抜け出そうとしていました。ある日、彼の新作のオーディションにトマスと名乗る若者がやって来ました。実はトマスは、裕福な商人の芝居好きな娘ヴァイオラが女人禁制の舞台に立つために男装した姿だったのです。逃げるように去ったトマスの後を必死に追って商人の屋敷に潜り込んだシェイクスピアは、そこでヴァイオラと出会い恋に落ちます。
しかし彼女には既に、親によって定められた貧乏貴族の婚約者がいました。燃え上がる恋心に創作意欲を刺激され、新作「ロミオとジュリエット」を書き上げていくシェイクスピアでしたが…
おすすめ映画感想|『恋におちたシェイクスピア』(1998/ジョン・マッデン監督)【U-NEXTで視聴】
『セブン』(1995/デビット・フィンチャー監督)
キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たち(若く頑固な新人刑事と、老練なベテラン刑事一週間後に退職予定、を演じたピットとフリーマンの)姿を描いたサイコ・サスペンス。先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いており、すべてのシーン、セリフが見逃せない見どころ満載の映画となっている。20数年前の映画にもかかわらず、古さを全く感じさせない映像センスには驚かされます。
上映開始時、4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画であり、世界合計では3億2730万ドルの総収益を上げている。IMDB(=インターネット・ムービー・データベース)では『第三の男』、『シャイニング』を上回る評価を得ているそうです。
おすすめ映画|『セブン』(1995/デビット・フィンチャー監督)ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン共演の傑作サスペンス
『フック』(1991/スティーブン・スピルバーグ監督)
大人になって昔の記憶を失ったピーターパンが、再生してからの冒険を描くファンタジー。
40歳の弁護士であるピーター・バニングは、アメリカの企業付きの弁護士で猛烈な仕事人間、家族を省みずに仕事に熱中するあまり、ついには家族から軽蔑される始末。そんな一家が妻の祖母・ウェンディのいるイギリスに里帰りした晩、子供たちが何者かに誘拐されてしまいます。誘拐犯が残した脅迫状には、フック船長の名前が記してありました。
途方に暮れていたバニングに、祖母のウェンディは、バニングこそがかつてのピーター・パンであったことを告げます。しかし、かつての記憶を完全になくし、自分がピーター・パンであったことすら忘れてしまったバニングは、すぐには信じようとしません。そんな時、突然小さな妖精のティンカーベルが現れます。バニングはティンカーベルと共にさらわれた子供たちを救うために、半ば強引に連れ去られる形で再びネバー・ランドへと向かうことになります…そこには宿敵フック船長と海賊たちが待ち構えていました。先に拉致された二人の子供達、更にはピーターパンのかつての友達だった子供たちとの再会します。やがて、ピーターは自分がかつてピーターパンであった記憶を取り戻し、空を飛ぶ能力も回復する事になります。
映画『フック』(感想)スティーブン・スピルバーグ監督がピーター・パンの作品が大好きで、映画化をかねてから熱望していた!
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(2005/ジョン・マッデン監督)
デビッド・オーバーンのピュリッツァー賞受賞戯曲を「恋におちたシェイクスピア」の監督&主演コンビ、ジョン・マッデンとグウィネス・パルトロウで映画化。
キャサリン(グウィネス・パルトロウ)の父親(アンソニー・ホプキンス)シカゴ大学教授、は20代で数々の業績を残した天才天才数学者でした。しかし、精神のバランスを崩し病んでしまいます。5年の看病も空しく、亡くなってしまいます。意気消沈している彼女の元に、父の教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)が、遺された100冊以上もある教授のノートを見に訪ねて来きます。ノートを調べていたハルは、日記や他人には意味のない記述の中に、数学界を揺るがす驚きの証明が書かれているの事を発見します。戸惑う姉のクレア、興奮するハルに、それは父親ではなく自分が書いたものだとキャサリンは主張しますが・・・
映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(2005/ジョン・マッデン監督)感想‣天才数学者だった亡き父が残した一冊のノートに書かれた世紀の証明をめぐって…
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001/ウェス・アンダーソン監督)
崩壊した天才ファミリーの再生をユニークな作風で描き、ウェス・アンダーソン監督が世界的に注目を集めるきかっけとなった異色コメディ。
ニューヨークで暮らすテネンバウム家の3人の子どもたちは、長男チャスはビジネス界で大稼ぎ、長女マーゴは劇作家、次男リッチーはテニス選手として、いずれも幼くして成功を収め、世間から天才児と持てはやされていた。しかし、父ロイヤルの過ちと裏切りにより家を出たことで一家は離散し、子どもたちは問題だらけの大人へと成長する。ある日、妻エセルが恋人から求婚されたことを知ったロイヤルは、彼女に自分の死期が近いことを告げ、一家は22年ぶりに一緒に暮らすことになるが……。
映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001/ウェス・アンダーソン監督)感想‣ウェス・アンダーソンの作品で初めて日本で公開された記念すべき作品
『ハードエイト』(1986/ポール・トーマス・アンダーソン監督)
「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などの鬼才ポール・トーマス・アンダーソンが、1996年に手がけた長編監督デビュー作。母親を亡くした青年ジョンは葬儀代を稼ぐためにラスベガスで一発勝負に出ますが、失敗して一文無しになってしまいます。途方に暮れているジョンの目の前に初老の賭博師シドニーが現われ、コーヒーを飲みながら彼に救いの手を差し伸べ、カジノで勝つ方法を伝授して行きます。2年があっという間に過ぎ去り。一流のギャンブラーに成長。更に、恋人クレメンタインと知り合う事も出来たのですが、飛んでも無い事件に関わり合う事になります。それもシドニーの機転で上手く切り抜ける事が出来ました。ところが、ジョンの友人ジミーの存在がシドニーとジョンの人生に思わぬ波乱を巻き起こす事になります……。
おすすめ映画感想『ハードエイト』(1986/ポール・トーマス・アンダーソン監督)‣初老のギャンブラーは、運に見放された青年に興味を持ち、賭け事の勝ち方を伝授!?
『抱擁』(2002/ニール・ラビュート監督)
100年前ヴィクトリア朝時代の著名な詩人2人の禁断とされた秘められた恋愛と、それを一通の恋文から解き明かしていく中で恋に落ちる現代の研究者2人の恋愛を併行して描く文芸ラブロマンス。イギリスの権威あるブッカー賞を受賞した小説が映画化されたもの。
19世紀の桂冠詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュ。奔放な生き方でスキャンダラスな女流詩人として知られるクルスタベル・ラモット。同時代に生きた彼ら二人は、言葉を交わしたことすらないとされていました。現在、アッシュのアメリカ人青年研究者ローランドは、彼の蔵書の中から1通の美しい直筆のラブレターを発見し、その相手がラモットだったに違いないという確証に迫ります…
おすすめ映画『抱擁』(2002/ニール・ラビュート監督)感想‣詩人と進歩的な女性との刹那的だが身を焦がすようなロマンス!?
『トゥー・ラバーズ』(2008/ジェームズ・グレイ監督)
ドストエフスキーの中編小説「白夜」をモチーフに、2人の女性の間で揺れ動く男性の苦悩を描いた恋愛ドラマ。父親が経営するクリーニング店で働く青年レナードは、過去の失恋が原因で自殺未遂を繰り返していたが、両親の紹介で知り合った女性サンドラに気に入られ、彼女と付きあうことに。しかしその一方で、レナードは同じアパートに引っ越してきた奔放な美女ミシェルにもひかれていく、三人の男女が織りなす恋愛劇……。
おすすめ映画『トゥー・ラバーズ』(2008/ジェームズ・グレイ監督)感想‣婚約破棄された気の毒な男が、その後二人の女性を同時に好きになるチャンスを掴む!
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