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おすすめ映画『ノースマン 導かれし復讐者』(2022/ロバート・エガース監督)感想‣ヴァイキングの王子アムレートが父を殺した叔父に対する復讐劇

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『ノースマン 導かれし復讐者』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り要注意!】

ロバート・エガース監督が製作費6000万㌦を費やし、目指したものは「史上最も正確なヴァイキング映画」、衣装、装飾品、武具、住居、戦闘船などを徹底研究、1000年前と同じ素材で釘一本、布一切れ、板一枚から調達したという事を観賞後、読んだ映画解説の説明で知りました。そんなことならば、もう少し注意深く見ておけば良かったとおもいましたが、後の祭りでした…

血みどろの戦いのシーンが多いので辟易しましたが、ヴァイキングの獰猛、残虐さは本編を見る事で十分理解できました。打ち破った敵の民、女子供も含めヨーロッパ中の国々、大都市に奴隷として売り捌くシーンにも驚きました。

父王を殺された息子が復讐を成し遂げるまでの困難な道程が延々と綴られていきます。2時間超のかなり長いと感じる映画でした。何度かの復讐のチャンスはありますが、中々決着が付きません。しかも救出を待ち望んでいたと思われた母親は実は父王殺害の鍵を握っていた黒幕であったことを自ら暴露するという衝撃的なセリフを聞き、半信半疑俄かに信じられませんでした…

『ノースマン 導かれし復讐者』のあらすじと概要

「ライトハウス」のロバート・エガース監督が、北欧の神話・伝説「エッダ」と、シェイクスピア「ハムレット」やアニメ「ライオン・キング」の元ネタとなった、12世紀の作家サクソのアムレート(アナグラムでHamlet)伝説を、脚本家ショーンと監督が大胆に翻案、父を殺され国を追われた王子の復讐劇を、忠実に再現したヴァイキング社会と共に描くエピック・ロマン…

9世紀、スカンジナビア地域のとある島国。10歳のアムレートは父オーヴァンディル王を叔父フィヨルニルに殺され、母グートルン王妃も連れ去られてしまいます。たった1人で船を漕ぎ出し祖国を脱出したアムレートは、父の復讐と母の救出を心に誓います。数年後、アムレートは東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返すバイキングの一員となっていました。預言者との出会いによって己の使命を思い出した彼は、宿敵の叔父フィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知り、奴隷に変装してアイスランドへと向かいます。

2022年製作/137分/アメリカ
原題:The Northman

『ノースマン 導かれし復讐者』のスタッフとキャストについて

ロバート・エガース監督・共同脚本・製作:08年に初の短編映画を制作する。アニヤ・テイラー=ジョイを主演に迎え、脚本も手がけたファンタジーホラー「ウィッチ」(15)で長編映画監督デビューを果たし、第31回サンダンス映画祭で監督賞を受賞しています。

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アレクサンダー・スカルスガルド(アムレート):スウェーデン出身。国際的に知られる俳優ステラン・スカルスガルドの長男/危機一髪父親を殺した叔父一味から命からがら故国を脱出し、成長しヴァイキングの一員として各地を荒らし回っていました。預言者との出会いにより自分自身の父親の”復讐”という使命を思い出します。

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アニヤ・テイラー=ジョイ(白樺の森のオルガ):Netflixのドラマシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」(20)が大ヒットしてブレイクし、同作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています/アムレートが紛れ込んだ奴隷の一群にいたスラブ系の美女。

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ニコール・キッドマン(グートルン王妃):アムレートの母親、国王が弟フィヨルニル殺害された後は、彼に従い子供を産んでいる。映画のラストで明らかになりますが、国王謀殺の企みは彼女の指図であった事が明らかになります。

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ウィレム・デフォー(ヘイミル):

イーサン・ホーク(オーヴァンディル):殺害される国王役。出演シーンは映画の冒頭のみで少し残念

ビョーク(預言者):アイスランドのレイキャビックに生まれ、ヒッピー風の共同体の中で育ちます。

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