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おすすめ映画|『星屑の町』(2020/杉山泰一監督) 朝ドラ”あまちゃん”ののん(能年玲奈)出演作!

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星屑の町の作品情報

1994年から25年に亘り全7作が実際上演された星屑の会による人気舞台『星屑の町』シリーズを映画化した作品。星屑の会とは、本作の原作・脚本を務める水谷龍二と、ラサール石井、小宮孝泰が、笑ってホロリとする作品を作ることを目指し結成したユニット。

監督は『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』などの杉山泰一。

コーラスグループの面々を大平サブロー、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記、最近の映画「この世界の片隅に」の声優も好評だったのんがヒロインの愛を演じ、「海月姫」以来約6年ぶりに実写映画に出演したもので話題を呼んでいる。もっと映画、TVに出て欲しい!

のんは劇中でギター弾き語りで熱唱する(本気で熱唱する)『新宿の女』、パステルカラーのレトロワンピース姿・ピンキー風のシルクハットが似合う『恋の季節』など懐かしの昭和歌謡を披露する。他に「宗右衛門町ブルース」「ほんきかしら」「中の島ブルース」など、聴けば誰もが耳にしたことのある昭和歌謡が続々と登場。よくぞこの曲を選曲したものと感心するが…昭和風味満点のベタ歌謡曲映画に仕上がっています。

のんもうまいがキティ・岩城役の戸田恵子もなかなかの歌唱力を披露している。と思ったら戸田恵子はもともとアイドル歌手で全く売れなかったが、ビクターからシングル「ギターをひいてよ」でデビューしていて、なんと合計7枚のアルバムを発表している程の超実力派歌手でした。

なお、最近見た邦画は非常に少なく「最高の人生の見つけ方」以来かと思います。

映画「最高の人生の見つけ方」

若い頃から歌手としての人生を歩むという意味ではつい最近みた「ジュディ虹の彼方に」に若干かぶる。

ジュディ 虹の彼方に レネー・ゼルウィガー主演映画

星屑の町のネタバレあらすじ

Cock-RobinによるPixabayからの画像

地方(岩手県久慈市でロケ)の公民館、温泉施設などを巡回興業する売れないムード歌謡コーラスグループ『山田修とハローナイツ』。そこには大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーとして、歌好きの飲み仲間グループである市村敏樹(ラサール石井)と込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)がおじさんバックコーラス、大阪ミナミでくすぶっていた歌手・天野真吾そこそこ歌は上手いが素人に毛が生えた程度か(大平サブロー)をボーカルに迎えてスタート。

途中から参加した西一夫(でんでん)は、ハローナイツの借金を肩代わりすることを条件に、博多にある焼き鳥屋と4人の子どもを女房に任せてグループに参加している。

それぞれの事情を抱えながら続けてきたものの、これといったヒット曲もなく、ベテラン歌手で歌の上手いキティ岩城(戸田恵子)と一緒に地方をドサ回りながら、細々と活動を続けている。ある日、修の生まれ故郷・東北の田舎町にやって来たメンバーたち。そこには、修と遺恨を残す弟の英二(菅原大吉)が待っていた。

一方、英二の息子・啓太(小日向星一)の幼馴染み・愛(のん=本名能年玲奈)は、スナックを経営する母(シングルマザー)・浩美(相築あきこ)を手伝いながら、歌手になることを夢見ていた。一度東京に歌手を目指し出て、失敗して戻ってきているが、諦めきれずにいた。

そんななか、愛が母親の店に飲みに来ていた市村に対して、突然ハローナイツに入りたいと直訴。その晩は酔っ払っていた市村が適当な返事をした事から大騒動に発展する。ハローナイツのメンバーは愛が入団を何とか諦めてくれないものか苦慮する。しかし結局、紆余曲折(ヴォーカル天野が独立を宣言しグループを離れる)はあるものの愛はハローナイツに加入することになる。愛の歌唱力、はち切れる若さに溢れている事から、やがて、じわじわと人気が上昇していくニューハローナイツであった。スポットライトを浴び、TV出演も叶い、状況が一変していくなか、メンバーたちは夢を叶えたかにかに見えたが…

日テレドラマ

星屑の町の見どころ

愛(のん)がどうしても歌手になりたいという気持ちの一途さが痛いほど分かる演技力に脱帽、多少まだまだ粗削りの感じはあるがそれこそ田舎の娘の真摯な気持ちが良く表現されていて好感が持てるし、あまちゃんでTVデビュー以来の新鮮さをまったく失っていない初々しさは素晴らしいの一言…

また、昭和歌謡という古い歌乍らのんの歌唱力には驚いた。どれもこれも50年近く前の懐かしい歌謡曲ながら愛が歌うと非常に新鮮な気持ちで聞けるので不思議な気がする。又愛のデビュー当時、おじさんバックコーラスがついていることに聴衆はかなりの違和感を覚えるたのではないか、これは時間と共にやがては解決されていくのでご心配なく…

おじさんコーラスグループの面々の間でもヴォーカルの天野がソロとして独立する際はコーラスメンバーと取っ組み合いのけんか迄する程の感情が高まるなど、おっさん達といえどもかなり真剣に生きている現実感に迫ってくるものがあった。

東北弁の会話の指導が徹底しており、愛(のん)の言葉が東北弁過ぎて聞き取りずらい位だった。劇中でも「あの娘、訛りがちょっときついね…」という会話がなされており、全くその通りであった。

まとめ

懐かしい歌曲の連発に一時のやすらぎを覚えるものがありました。昨年末家族と那須塩原の温泉地に行った時も地方回りをされている 若い演歌歌手のミニ公演をを聴く機会がありました。氷川きよし風に上手く歌手でした。また、少し前ですが愛知県の長島温泉での歌謡ショーではたまたま三重松坂市出身のあべ静江が出演していました。

映画の中の様にTV、大きなコンサートで活躍されるスター歌手以外に地方巡業をメインとする歌手、コーラスグループが多い事に少々驚きました。また、歌も非常に上手い。

一方、若いのんの起用としては大成功といえるものの、やはり演技力、力強いはつらつさも溢れているのでこれからも出し惜しみすることなく、TV,映画での益々の活躍を是非期待したい。

わたしの評価は90点。

なお、最近は邦画をあまり見ていなかったので久し振りです。昨秋見た下の映画が直近の邦画鑑賞となります。吉永小百合さん日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞ならず残念でした。

映画「最高の人生の見つけ方」レビュー

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