>

レビュー「LBJ」ケネディの意思を継いだ男/ジョンソン元大統領の功績に光を当てる

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
Neleh RobertsによるPixabayからの画像
スポンサーリンク

「LBJ ケネディの意思を継いだ男」あらすじ・概要

USA-ReisebloggerによるPixabayからの画像

リンドン・B・ジョンソン(LBJ)は民主党の院内総務として大役を果たしつつ、政治活動をおこない将来の大統領を目指していた。1960年の大統領予備選挙で、党の大統領候補としてジョン・F・ケネディが選出され、ケネディは米大統領に当選を果たす。43歳の若きライバル、ケネディの副大統領となることに同意し、その職に就いたジョンソンだったが、副大統領の執務が国政の中枢からは離れていることに気づく。しかし1963年11月22日、ダラスで暗殺されたケネディ大統領に代わり、ジョンソンは第36代米国大統領に昇格。就任後、ケネディの遺志を尊重し、公民権法を支持するジョンソンは長い間敵対していたロバート・F・ケネディ司法長官や、師弟関係にあった南部出身議員の大物リチャード・ラッセル上院議員との激しい戦いが始まる…

「スリー・ビルボード」のウッディ・ハレルソンが、第36代米大統領リンドン・ジョンソンを演じた政治ドラマ、特殊メイクによりジョンソン大統領瓜二つに変装して演じる。監督は「スタンド・バイ・ミー」「ア・フュー・グッドメン」のロブ・ライナーがメガホンをとった。

「LBJ ケネディの意思を継いだ男」ネタバレ感想

USA-ReisebloggerによるPixabayからの画像

ストーリーとテーマについて

米国ケネディ大統領が暗殺された直後に副大統領から大統領に就任したリンドン・B・ジョンソン大統領がケネディ大統領の意思を受け継ぎ「公民権法」成立に尽力する姿を描く映画。

南部テキサス州出身で、とてもがさつで、下品で田舎者という雰囲気の大統領ですが、政治の世界では上院院内総務という重鎮を努めていたことからも分かる通り、政治家としての信頼や調整の手腕には見るべきものがあった様です。「立法の魔術師」「議会政治の天才」と呼ばれていた。

リンカーン大統領が奴隷解放を宣言したのは、丁度100年前の1862年だ。100年を経ても黒人への差別問題は一向に解決されていない時代の「公民権法」の制定は当時としては大変大きな意味があったとのことです。また、南北戦争で南軍が敗戦して以来、中央政界では南部諸州の分が悪く100年間も南部出身の大統領を送り出していませんでしたが、ようやく悲願が叶いテキサス州出身の大統領が誕生したそうです。

ジョンソン大統領の功績としては、映画内では触れられていませんが、貧困層の救済の為の社会福祉、社会保障制度の拡大に努め高く評価されています。逆に外交面では、功績を残せず、ベトナム戦争への介入が泥沼化した為、責任を取る形で次期大統領選への出馬を断念したそうです。

私はまだ幼かったのでケネディ大統領の暗殺事件の報道については全く知りませんが、ジョンソン大統領の名前はTV、新聞で聞いたり見たりした微かな記憶があります。それもベトナム戦争絡みのニュースが多かった記憶があります。

本編映画内ではほとんど触れられていませんが、ケネディ大統領暗殺の真犯人としてジョンソン大統領の名前が挙げられており、動機、手段なども詳細を描写して暴露本なども出版されていると聞きました。先ほど映画内では一切触れていないと言いましたが、シーザーとブルータスの引用される科白が一瞬囁かれるシーンがありますが、この部分が唯一暗殺を暗示しているのかもしれません。

ジョンソン大統領は小さい頃から、「大統領」になるのが夢だったそうです。そして下院議員、上院議員として院内総務としてめきめきと頭角を現していきます。しかし、民主党の決戦投票ではケネディ候補に敗れ、希望は潰えますが、ケネディ大統領からの電話を受け、ケネディの政策を推し進める為の南部諸州との全面的な調整役には不可欠な人材として期待され、副大統領として招聘を受けます。

一方、ジョンソン大統領には心臓病という持病があり同じ血を引く家族、親族も若くして多く亡くなっています。次期大統領選を待っていては自分が大統領になる機会を失うとみていたのかもしれません。自分の故郷であるテキサス州にケネディを遊説に来させる計画を立て、罠にはめるという計画でした。しかし、誰もが副大統領ジョンソンを疑う事になるであろう、彼の地元テキサスでこんな事件を起こすだろうかという疑問は残ります。

何度も繰り返しになりますが、本作品映画のテーマはリンドン・ジョンソン大統領の功績の偉大さが大変良く分かる映画です。その功績の部分だけにスポットライトを当てているので、本来、他の部分はとやかくいうべきではないのかもしれませんね…

キャラクターとキャストについて

Mike GoadによるPixabayからの画像

ロブ・ライナー監督:86年に監督した「スタンド・バイ・ミー」が大ヒットし、一躍人気監督となった。その後も「恋人たちの予感」(89)や、スティーブン・キング原作のサイコスリラー「ミザリー」(90)、「ア・フュー・グッドメン」(93)などヒット作を手がけた。また、俳優としても活躍し、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)などに出演している。近年では、本作品で(17)で監督・製作、「記者たち 衝撃と畏怖の真実」で監督・製作・出演を務めており、多方面で大活躍している。

ウッディ・ハレルソン(リンドン・ジョンソン役):「ワイルドキャット」(86)で映画デビューを果たし、オリバー・ストーン監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(94)に主演して一躍注目を浴びた。「ラリー・フリント」(96)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされ、「メッセンジャー」(09)では同助演男優賞の候補になった。その後も「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12~15)や「グランドイリュージョン」シリーズ(13、16)、「ガラスの城の約束」(19)といった人気作で活躍中。

関連投稿記事:ガラスの城の約束 ブリー・ラーソン主演映画 レビュー 

まとめ

272447によるPixabayからの画像

他人のスープ皿に残ったスープを、断りも無く手を伸ばしてすくい取って食べたり、トイレのドアを開けっぱなして用を足しながら、側近との打ち合わせを行うというシーンは噴飯物、どんながさつな人間でもそこまではやらないと思う。

身長は192㎝の巨漢大統領だったらしい、一番背の高い大統領はリンカーンで192.5㎝でジョンソン大統領は第二位です。ジョンソン大統領といえばベトナム戦争というイメージしか無かったのですが、国内政治的には大きな貢献をしているので見直しましました。人はイメージだけで判断してはダメですね。結構まだまだ知らない事が多く、映画も本も色々勉強になりますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました