『コールド マウンテン』のあらすじと概要
全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイジャーの同名ベストセラー小説を「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督が映画化し、レニー・ゼルウィガーがアカデミー助演女優賞を受賞。激動の時代の中で、強く生き抜く女性の強さが感動を呼ぶ作品です。
南北戦争末期、自ら兵隊を志願し戦争に参加してから3年、激しい戦いの只中に置かれることになったインマンは、友人を失い、自分も負傷した為、故郷であるコールドマウンテンと、出発前の僅かな時間しか共に過ごすことが出来なかった最愛の女性エイダに再び会う為に死を覚悟で脱走し、徒歩でコールドマウンテンに向かう旅に出ます。
撮影は「イングリッシュ・ペイシェント」でオスカー受賞のジョン・シール。
2003年製作/155分/アメリカ
原題:Cold Mountain
ロッテントマト批評家支持率:70%
『コールド マウンテン』のスタッフとキャストについて
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ジュード・ロウ(インマン):イギリス出身の俳優。1999年の映画『リプリー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、その端整な容姿と才能で一躍名を馳せた
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ニコール・キッドマン(エイダ・モンロー):2002年の『めぐりあう時間たち』でオーストラリア人女優として初めてアカデミー主演女優賞を受賞している。これまでに4度アカデミー賞にノミネート歴があり、ゴールデングローブ賞には16度ノミネートされている!
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レネー・ゼルウィガー(ルビー・シューズ):13キロ体重を増やしてイギリス英語をマスターするなど役作りを徹底して臨んだ「ブリジット・ジョーンズの日記」(01)では、多くの女性の共感を呼び、アカデミー主演女優賞候補となる。
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ナタリー・ポートマン(セーラ):本人曰く、高校時代は、試験では常に平均90点以上を維持し続け、成績はオールAだった。ハーバード大学とイェール大学に現役合格。1999年にハーバードへ進学しローウェル・ハウスに入寮する。心理学を専攻したという天才ぶりに驚きます。
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『コールド マウンテン』のネタバレ感想
ネタバレ注意!
米国の南北戦争に出征して3年、生死の狭間を彷徨い、良くぞ生き残ったものと思いました。冒頭の血みどろの戦場のシーンに身を置いたら、わたしだったら3年と言わず3日で逃げ出したくなる様な恐ろしい光景でした。インマンは覚悟を決め病棟から抜け出しますが、その後、故郷までの何百㌔という原野を徒歩で歩き抜きます。その間、『脱走兵』に対しては戦場よりも更に苦しい、いくつもの過酷な運命が待ち構えていました。
一方、故郷に残された女子供にも戦争は大きな数々の悲劇を生んでいました。中でも一番惨いのは脱走兵として故郷に逃げ帰った息子二人と父親を殺されてしまった家族は本当に気の毒でした。
更に、戦場から帰らない恋人を待つエイダも平穏な生活は続きませんでした。ルビーという強力な助っ人の出現で、廃墟と化した農園もようやく息を吹き返したのはこのストーリーの中で唯一の明るさの戻った話題だと思います。
インマンとエイダは奇跡的な再会を果たします。しかし、彼らの幸福な時間は長く続きませんでした。インマンには故郷に戻ったのだから、南北戦争終結後は二人で幸せな家庭を築いて欲しいと願いましたが、それも叶いませんでした。時代に翻弄されたインマンの人生と言えばそれまでですが、なんとも不憫でならない結末です・・・
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