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上映中 おすすめ映画『イノセンツ』(ノルウェー2021/エスキル・フォクト監督)感想‣突然超能力に目覚めた少年少女の過激な夏休み!

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『イノセンツ』のあらすじと概要

退屈な夏休みに不思議な力に目覚めた子どもたちの遊びが、いつの間にか次第に不穏な狂気へと変わっていく姿を、美しくも不気味に描いたノルウェー製のサイキックスリラー映画。

ノルウェー郊外の閑静な住宅団地。夏休みに友人同士になった4人の子どもたちが、親たちの目の届かないところで隠れた力(超能力?)に目覚め始めます。子どもたちは近所の庭や遊び場で新しい力を試しますが、やがてその無邪気な遊びが影を落とし、まるで悪夢の様な奇妙な事件が起こりはじめます。

なお、本作は世界中に多くの熱狂的ファンを持つ大友克洋の傑作漫画「童夢」からインスピレーションを得ていると言います…

監督は、「わたしは最悪。」でアカデミー脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、同監督の「母の残像」「テルマ」「わたしは最悪。」で共同脚本を務めてきたフォクトにとって、自身の監督作はこれが2作目となる。撮影を「アナザーラウンド」「ハートストーン」など北欧映画の話題作を多数手がけるシュトゥルラ・ブラント・グロブレンが担当。

2021年製作/117分/ノルウェー・デンマーク・フィンランド・スウェーデン合作
原題:De uskyldige

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『イノセンツ』のスタッフとキャストについて

エスキル・フォクト監督・脚本:1974年10月31日、ノルウェー・オスロ生まれ。2014年サンダンス映画祭にてプレミア上映された『ブラインド 視線のエロス』で監督デビュー。

ラーケル・レノーラ・フレットゥム(イーダ):緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女、ふたり姉妹の妹

アルバ・ブリンスモ・ラームスタ(アナ):自閉症で口のきけない姉、全く言葉を話せない姉

ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム(アイシャ):互いに離れていてもアナと感情、思考を共有できる不思議な能力を秘めている

サム・アシュラフ(ベン):手で触れることなく物体を動かせる念動力、他人の行動までコントロール出来る力を持つ、母親や猫に対する残虐な行為は残念ながら許し難い行動

『イノセンツ』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】未観賞の方は、観賞後読んでください。

姉アナの足を捻るといういたずらっ子の妹イーダの行動は無邪気な少女の普通の行動としてみたいたら、アナの靴底にガラスの破片を入れるところはやり過ぎでした。残念ながら大友克洋の傑作漫画「童夢」に関する知識はまったく皆無の状態で本作を観賞した為、発生する出来事は理解を超えるものばかりで、何が起こっているのか脳が理解するまでは時間がかなり必要でした。

少年少女たちの無邪気な”悪ふざけ”が徐々に一線を超えていく行動には想像を絶する恐怖を感じました。主要人物となる妹イーダだけは一見無邪気な普通の「女の子」に見えます。彼女の姉アナは自閉症の為、言葉を発する事が出来ません…団地の広場で知り合った少年ベンは多いな瞳をした移民の男の子です。彼は物体を自由に操って動かす事が出来たり、人間の行動まで自分の意思で自由にコントロールしてしまいます。矢張り移民の子供と思われるアイシャは、人の心を読む事が出来、口のきけないアナに喋らせる能力を発揮していました。

不穏な空気が一挙に堰を切り始めるのは猫を捕まえてものすごく高い場所から放り投げる場面でした。一命を取り留めた猫は穢した足を引きづり逃げ回ります。その後のベンの行動は絶対に許されない事だと思いました…

その後のベンの悪魔が乗り移ったかのような行動は多くは語りませんが、興味がある方は是非本編を観賞して頂きたいと思います。ある程度の覚悟は必要かもしれません。子供の行動だからと甘く見ると後悔する事になります。そして、決して恋人同士で見に行くことはお勧めしません。わたしはかみさんとふたりで鑑賞しました。「まったく意味が分からない」「何の映画?」と言われ言葉に窮しました…

可愛いと思っていたイーダも、最後に”敵対”したベンを橋の欄干に立ち上がったところで、異常な行動にでます。これにはさすがにびっくり仰天!

短い夏休みの期間に起こったできごとの数々とは言え、余りにも恐ろしい体験の数々、少年少女は夏休み日記にどんな事を書くのか気になります…

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