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「コーエン兄弟監督」監督作&脚本の映画10作品ご紹介(最近見た映画・見直した映画限定、順不同)

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非常に薄気味の悪い主役だったり、奇想天外な筋書きだったり、ブラックジョークに溢れる”恐ろしい”コメディ”等々、視聴者はどう理解したらいいのか悩んだり、恐怖のどん底に落とされたりしています。これらコーエン兄弟の個性豊かな10作品(監督・脚本)を紹介します。参考にしてみてください。

『ノーカントリー』(2007)

第80回アカデミー賞において、8部門にノミネートされ、作品、監督、脚色、助演男優の4部門で受賞した非常に評価の高い犯罪ドラマです。

1980年の米テキサス西部を舞台に、麻薬密売人同士の銃撃戦があった場所に残されていた麻薬がらみの200万ドルを持ち逃げした男・ベトナム帰還兵(ブローリン)と極めて邪悪で、異常な髪型、危険な殺し屋(バルデム)の追跡劇、そして2人を追う老保安官(ジョーンズ)の複雑な心情が描かれるサスペンス映画。独特の緊迫感と恐怖を演出し、人間と社会の本質をあぶり出す映画となっています。

おすすめ映画|『ノーカントリー』(2007/コーエン兄弟監督)感想‣最も危険な殺し屋をハビエル・バルデムが怪演!

『トゥルー・グリット』(2010)

「ノーカントリー」のコーエン兄弟が、ジョン・ウェイン主演の名作西部劇「勇気ある追跡」(1969)をジェフ・ブリッジス主演でリメイク。

1870年代の米・アーカンソーを舞台にしている西部劇。父親を殺された14歳の少女マッティは父の敵討ちの為、隻眼の凄腕連邦保安官コグバーン(ブリッジス)を雇います。だが、コグバーンは元泥棒で大酒飲みの自堕落な男、彼を信用できないマッティはコグバーンに同行して犯人を追うことになります。テキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わり、かたきのチェイニー(ジョシュ・ブローリン)を追うこととなります

おすすめ映画『トゥルー・グリット』(2010/コーエン兄弟監督)感想‣兄弟監督作品史上最高のヒット作!

 

『ファーゴ』(1996)

コーエン兄弟によるブラックユーモアを各所にちりばめた、代表作にして大ヒット作品、異色のクライムサスペンス。

1987年厚い雪に覆われるミネソタ州ファーゴで起きた狂言誘拐事件が発端。しかしながら、実際の事件はミネソタ州ブレナードで起きます。多額の借金を抱える自動車ディーラーのジェリーは、妻ジーンを偽装誘拐して彼女の裕福な父親から8万㌦の身代金を騙し取ろうと企てます。ところが誘拐を請け負った何とも怪しげな2人組の男が警官と目撃者の3名を射殺してしまったことから、事件は思わぬ方向へ発展していくことになります。

本作品はアカデミー脚本賞、主演女優賞をはじめ、多数の映画賞を獲得しました。また、制作費が700万ドルだったにも関わらず、全世界で6100万ドルを売り上げ大ヒットしています。

なお、冒頭に実話を基にしている旨のテロップが映りますが、これも演出の一つで、実際には完全なフィクションであるという事です!?

おすすめ映画『ファーゴ』(1996/コーエン兄弟監督)感想‣狂言誘拐から始まる悲劇の連鎖をブラックユーモア混じりで描く…

『ディボース・ショウ』(2003)

セレブの結婚と離婚がお盛んなロサンゼルスが舞台。離婚訴訟専門の腕利き弁護士マイルズ(ジョージ・クルーニー)。彼が次に手掛ける依頼人は、妻に浮気の証拠を握られた夫レックスロス氏。離婚の条件を少しでも有利にするため、依頼人の美しい妻マリリン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に会ったマイルズは、彼女が一筋縄ではいかない女性だと知りつつ、彼女に惹かれていきます。コーエン兄弟映画にジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズが新たに顔合わせ。カメラはコーエン作品の常連、名手ロジャー・ディーキンスが担当しています。

おすすめ映画『ディボース・ショウ』(2003/ジョエル・コーエン監督)感想‣かなりの捻りとスパイスの効いた恋愛(コメディ!?)映画!

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)

「ノーカントリー」「トゥルー・グリット」のコーエン兄弟が、2013年・第66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品。1960年代のフォークシーンを代表するミュージシャン、デイブ・バン・ロンクの生涯を下敷きに、売れない若手フォークシンガーの1週間をユーモラスに描いた。

60年代の冬のニューヨーク・グリニッジ・ヴィレッジ。シンガーソングライターのルーウィンは、ライブハウスで歌い続けながらも、なかなか売れることができず、金がなく、友人や知り合いの家のカウチで寝ている生活を続けていました。音楽で食べていくことをあきらめかけていましたが、それでも友人たちの助けを借り、なんとか日々を送っていくようすが繊細に描かれていきます。

また、一匹の猫を特徴的なシーンでとても上手に使っているところが印象に残り、本作の特徴となっています。

映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(感想)60年代、売れない若手フォークシンガーの1週間

『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015/スティーブン・スピルバーグ監督)【コーエン兄弟共同脚本】

いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。

保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、冷戦中の1957年、ブルックリンで画家を装い諜報活動を行っていた、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼されます。常識外れの敵国の人間を弁護することに世間から猛烈な非難を浴びせられますが、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていきます。

死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わりますが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生します。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられることになります。

映画『ブリッジ・オブ・スパイ』(感想)単身敵地(旧東ドイツ)に乗り込むトム・ハンクスの姿が西部劇のヒーローそのもの!感動の実話にびっくり仰天!

『モネ・ゲーム』(2012/マイケル・ホフマン監督)【脚本】

オスカー俳優コリン・ファースとラブコメの女王キャメロン・ディアスが初共演、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が脚本を手がけた犯罪コメディ。1966年の映画『泥棒貴族』のマイケル・ホフマン監督によるリメイク。

ずっこけ美術学芸員のハリー(コリン・ファース)は、印象派の巨匠モネの名画「積みわら」の贋作を用意し、詐欺をもくろむ。相棒のPJ(キャメロン・ディアス)が絵画の所有者になりすまし、億万長者、メディア王で美術収集家ライオネル・シャバンダー(アラン・リックマン)のもとで働いていたが、彼の横柄さと人使いの荒さには日頃から我慢できないものを感じていた。

ハリーをライオネルをカモにして、贋作を掴ませ15億円を奪おうとするが、超天然のPJが次々とトラブルを巻き起こし、シャバンダーの雇った新たなドイツ人鑑定士(スタンリー・トゥッチ)が登場するなど、完璧だったはずの計画はまったく思いもよらない方向へと転がっていきます。

映画|『モネ・ゲーム』(感想)ずっこけ美術学芸員コリン・ファースの犯罪コメディー

『オー・ブラザー!』(2000)

ジョージ・クルーニーを主演に、30年代のミシシッピーの片田舎で故郷を目指す3人の脱獄囚の旅を描く、コーエン兄弟版、ギリシャ詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」が原作となります。

大恐慌に喘ぐ1930年代のアメリカ南部が舞台。ミシシッピ州で服役する詐欺師のエヴェレット(ジョージ・クルーニー)は、共に鎖でつながれた囚人ピートとデルマーと共に脱獄を図ります。三人が目指すのは、昔エヴェレットが埋めたという120万ドルの大金。だが、その隠し場所は人造湖建設の予定地の中にあり、あと4日で水没する運命にありました。目標に向かって邁進する三人は、旅の途中で様々な人物と出会うことになります。

 

おすすめ映画『オー・ブラザー!』(2000/ジョエル・コーエン監督)感想‣コーエン兄弟が描く「アメリカの原風景」

『サバービコン 仮面を被った街』(2017/ジョージ・クルーニー監督)【共同脚本】

ジョージ・クルーニーの監督作で、1950年代に実際に起きた人種差別暴動をモチーフに、アメリカンドリームを絵に描いたような町サバービコンで巻き起こる奇妙な事件をサスペンスタッチに描いたドラマ。脚本をクルーニーとジョエル&イーサン・コーエン兄弟が共同で手がけ、クルーニーと親交の深いマット・デイモンが主演を務めています。笑顔があふれる町サバービコンに暮らすロッジ家の生活は、ある時、強盗に入られたことで一変。一家の幼い息子ニッキーの運命は思いがけない方向へと転じていきます。一方、時を同じくして町に引っ越してきた黒人一家の存在が、町の住人たちのどす黒い本性をあぶりだしていくことに・・・何かおかしい人間不信映画!

『ビッグ・リボウスキ』(1998)

「ファーゴ」でアカデミー脚本賞を受賞したジョエル&イーサン・コーエン兄弟が監督・脚本を手がけ、同姓同名の富豪と間違えられて誘拐事件に巻き込まれた男の騒動を描いたコメディ。1991年、ロサンゼルス。その日暮らしの気ままな生活を送る無職の中年男デュード(ぐーたら男)は、同姓同名の富豪リボウスキと間違われ、2人組のチンピラからまったく身に覚えのない借金を返せと脅されます。自宅の絨毯を一味に台無しにされ腹を立てたデュードは、賠償を請求するべくリボウスキの豪邸に押しかけますが、追い返されてしまいます。数日後、リボウスキに呼び出され再び彼のもとを訪れたデュードは、誘拐されたリボウスキの妻バニーの身代金の引き渡し役を依頼されます……。キャストには主演のジェフ・ブリッジスをはじめ、ジョン・グッドマン、スティーブ・ブシェーミら個性派が集結しています。

おすすめ映画『ビッグ・リボウスキ』(1998/ジョエル&イーサン・コーエン監督)感想‣ジェフ・ブリッジスの脱力感たっぷりの演技が魅力!?

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