『ARGYLLE アーガイル』のネタバレ感想・見どころ
００７シリーズとはまた違ったアクションシーン満載のスパイ映画『キングスマン』シリーズのマシュー・ボーン監督の最新作と聞き、劇場に足を運びました。数多くの映画解説・感想記事で指摘されている通り息も切らさぬスピード感、全く予知できないストーリー展開、素晴らしいアクションシーンの連続に呆気にとられっ放しで、大箱で買ったポップコーンを食べる手がまったく止まることがありませんでした。またまた００７シリーズとの比較になってしまいますが、ジェームズ・ボンドのアクションシーンが終わった後は、しばらく緩やかな淡々としたムード溢れるストーリ―展開が始まります。一方、本編『アーガイル』では一気通貫、文字通り冒頭からラストまで一切妥協を許さぬ”暴走”シーンのみでまとめ上げられているスパイアクションです。それも、観客を騙すことは１，２度では飽き足らず、５，６度…と観客から「えぇぇぇ・・・！」というあっと驚いた悲鳴やらため息が聞こえてきそうでした。
アクションシーンは全く妥協の無い素晴らしいものでした、この事は出演陣のスタントらの演技に対する称賛・絶賛の声でもはっきりわかります。”神業〝演技とまで称賛していました。(月並み乍ら、”ジャッキー・チェン並”）しかし、そんな素晴らしいキレッキレ演技の中にも何故か思わず笑い出してしまいそうな”ユーモア”もたっぷり散りばめられているので、少し安心出来る映画となっています。
映画監督は何かとてつもなく大変そうな職業ながら、自分のとんでもないアイデアを”映像”にできるという大きな喜び、夢に満ちた職業だと再認識出来る映画でした。(変なところに関心してしまいましたが…）
『ARGYLLE アーガイル』のあらすじと概要
「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。
謎のスパイ組織の正体に迫る凄腕エージェント・アーガイルの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」の作者エリー・コンウェイは、愛猫アルフィーと一緒にのんびり過ごす時間を愛する平和主義者。新作の準備を進めている彼女は、アルフィーを連れて列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダンと名乗るスパイに助けられます。やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。エリーの空想のはずだった世界と、命を狙われる現実との境界線が曖昧になっていくなか、敵の一歩先を行くべく世界中を駆け巡るエリーでしたが……。
なお、本編中には2023年11月に発売されて世界的な話題となったザ・ビートルズの最後の新曲「Now and Then」が印象的に、そして何度も使用されています。お聞き逃しの無い様に…
2024年製作／139分／イギリス・アメリカ合作
原題：Argylle
『ARGYLLE アーガイル』のスタッフとキャストについて
マシュー・ボーン監督・製作：ダニエル・クレイグの出世作「レイヤー・ケーキ」（04）で監督デビュー
➢映画『キングスマン』（２０１４／マシュー・ボーン監督）感想‣コリン・ファース主演の猛烈なスパイアクション映画
ブライス・ダラス・ハワード(作家エリー・コンウェイ）：父親は映画監督のロン・ハワード、ブロードウェイの舞台を見たM・ナイト・シャマラン監督に「ヴィレッジ」（04）のヒロイン役に抜てきされ注目を集め、「レディ・イン・ザ・ウォーター」（06）では主演を務めています。
他の出演作➢映画『50/50 フィフティ・フィフティ映画』（２０１１／ジョナサン・レビン監督）感想‣闘病生活の末にガンを克服！笑いは最高の薬というけれど、まったくその通り？
サム・ロックウェル(エリーを救う事になるエイダン）：ちょっと頼りない所もあるが最後にエリーを救います／マーティン・マクドナー監督とは「セブン・サイコパス」（12）に続き「スリー・ビルボード」（17）でもタッグを組み、後者でアカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞や全米俳優組合賞などの助演男優賞を受賞しています。
➢映画『スリー・ビルボード』（２０１７／マーティン・マクドナー監督）感想‣娘を殺されて行き場のない大きな怒りを抱える母親の姿をリアルに描く！
サム・ロックウェル の関連作を観る
ヘンリー・カビル（エリーが描く小説の主人公エージェント・アーガイル）：エイダンとアーガイルの顔が入れ代わり立ち代わりする幻影を見ている様の映像が続きます。
ジョン・シナ（ワイアット）：人気レスラーとして大活躍する一方、俳優としてもデビュー。
➢劇場公開中 新作映画『ワイルド・スピード ファイヤーブースト』（２０２３／ルイ・ルテリエ監督）感想‣ドミニクはファミリーを守り、ダンテの復讐を止めることができるのか？
サミュエル・L・ジャクソン（CIA元副長官アルフレット・ソロモン）：フランスの葡萄畑の中に住む／クエンティン・タランティーノ監督作「パルプ・フィクション」（94）でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、以降タランティーノ作品に欠かせない存在となっています。
➢おすすめ映画｜『ジャンゴ 繋がれざる者』（２０１２／クエンティン・タランティーノ監督・脚本 ウェスタン映画
コメント