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映画『ファザーフッド』(2021/ポール・ワイツ監督)感想‣人気コメディアン、ケビン・ハート主演。初めての育児に試行錯誤するシングルファーザーを描く

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『ファザーフッド』のあらすじと概要

Yinan ChenによるPixabayからの画像

妻に先立たれた主人公のシングルファーザーが悪戦苦闘しながら一人娘を育てるヒューマンドラマ。実話を基にしたマット・ロジェリンの小説を原作に、『アバウト・ア・ボーイ』『ベル・カント とらわれのアリア』などのポール・ワイツが監督、脚本を務めた。

初めての育児に試行錯誤するシングルファーザーを『THE UPSIDE/最強のふたり』などのケヴィン・ハートが演じ、『アナベル 死霊館の人形』などのアルフレ・ウッダード、『アンクル・ドリュー』などのリルレル・ハウリーのほか、ディワンダ・ワイズ、メロディ・ハードらが出演する。

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『ファザーフッド』のスタッフとキャストについて

460273によるPixabayからの画像

ポール・ワイツ監督:ヒュー・グラント主演の「アバウト・ア・ボーイ」(02)では兄弟で脚本・監督を手がけ、アカデミー脚色賞にノミネートされた。テロリストと人質の心の交流を描いた「ベル・カント とらわれのアリア」(18)ではジュリアン・ムーア、渡辺謙らを主演に迎え、製作も手掛けています。

監督作品投稿記事 ➢

レビュー|ジュリアン・ムーア/渡辺謙共演 「ベル・カント とらわれのアリア」 結末が余りに哀れ

ケビン・ハート(マット・ログリン):俳優としても活躍する人気スタンダップコメディアン。靴のセールスマンをしながら地元フィラデルフィアのコメディクラブで下積み時代を送り、ジャド・アパトー制作総指揮のTVシリーズ「Undeclared(原題)」(2002~03)で脚光を浴びる。映画「Soul Plane(原題)」(04)でブレイク。ドウェイン・ジョンソンと『ジュマンジ』シリーズに出演するなど、俳優としても大活躍中。

➢ THE UPSIDE/最強のふたり 映画 レビュー

人気コメディアンらしい演技は随所に見られ、飽きませんでした。しかしながら、つっまに先立たれて傷心する姿や、可愛らしい愛娘を育てるシーンはとても演技と思えない真剣さが良く表現されていました。

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リル・レル・ハウリー

『ファザーフッド』のネタバレ感想

Daniela DimitrovaによるPixabayからの画像

シングルファーザーの立場に立ってみれば、周囲からは平凡に見える毎日も、決して平坦ではありません。本作品はごく普通に子育てをする生活を描いていますが、出産と同時に愛する妻を亡くして、更に周囲の補助に頼らず、たった一人で幼い娘を育てる生活を描いています。売れっ子人気コメディアンのケビン・ハート演じる父親マットの悪戦苦闘振りを見ていて、子育てが既に終わった自分自身の過去の思いでを少しだけ蘇らせられる映画でした。

ほぼ99%の子供の世話はかみさん任せになっていたので、マットの様なシングルファーザーの気持ちや立場は十分に理解は出来ません。しかしながら少しは分かるつもりです。会社に赤ん坊を連れて行くという発想は”アメリカ流”なのでしょうか?こんなことは本当にあり得る事なのでしょうか? TV会議でのプレゼン中に赤ん坊が泣き出してしまい、赤ん坊を抱いて”出演”していました。映画を見ている視聴者側が、冷や冷やさせられました。そして、上司からはプレゼンの失態を指摘され会社を、くびになりそうになります。しかし、意外にもこのプレゼンが取引先に受け入れられ契約交渉が順調になりました。どう転ぶか分からないものです。実はマットは子育ても頑張っていますが、自分の仕事でもしっかり頑張っていた事が分かりました。

娘が成長し、母親が希望していたカソリック系の学校に入学させます。女子生徒はスカート着用が義務付けられています。頑なに男の子の様にズボンを穿かせて登校させます。マットが何故ここまで意固地に娘がズボンを穿く事に固執するのかイマイチ理解出来ない点でした。映画のラストでは何と驚くべき事に、マットは自分がスカートを穿き、娘に強制的にスカートを穿かせようとするルールに抗議の態度を示します。

なお、本作品には”悪人”は一人も登場しません。登場人物全員が超が付く”善人”ばかりで固められている不思議な世界でした。

本作品は、これから子育てを始めようとされる、お父さんに是非見て欲しいと思いました。男性の育児休暇が最近日本でも認知されるようになりました。日本のケースは、男性の子育てへの介入の度合いはアメリカの実態とはまだ差があるかもしれません。少なくともわたしが実行した”子育て”は、おしめの交換、授乳、お風呂、絵本の読み聞かせ、土日の遊園地、公園に行く等々… 確かに”楽しい”仕事が山ほどありますので”ご期待”ください。

少子高齢化対策には子育てへの男性のより一層の協力は不可欠だと思います。

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