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おすすめ映画『モンスター(2003)』(2003/パティ・ジェンキンス監督・脚本)感想‣主演女優の脅威の役作りは怖過ぎる!

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『モンスター(2003)』のあらすじと概要

86年のフロリダを舞台に、アメリカ史上初の女性連続殺人犯となったアイリーン・ウォーノスの実話を映画化。監督・脚本は撮影助手出身でこれが長編デビューとなるパティ・ジェンキンズ。貧しい家庭で虐待されて育ち、娼婦をして暮らすアイリーン(シャーリーズ・セロン)は、同性愛の少女セルビー(クリスティーナ・リッチ)と酒場で出会い、彼女との生活費を稼ぐために殺人を重ねていきます。主演のシャーリーズ・セロンは13キロ増量(体形の変化が恐ろしや…)し特殊メイクで熱演、アカデミー主演女優賞を獲得しています。

2003年製作/109分/アメリカ
原題:Monster

『モンスター(2003)』のスタッフとキャストについて

パティ・ジェンキンス監督:撮影助手を8年間務めた後、ロサンゼルスのアメリカン・フィルム・インスティテュートで演出を学ぶ。実在の女性連続殺人犯を題材にした本作「モンスター」(03)で映画監督、脚本家としてデビューを果たしています。

シャーリーズ・セロン(アイリーン・ウォーノス):それまでステレオタイプな美人女性役が多かったセロンの本作での演技は好評を博し、見事アカデミー主演賞を受賞しています。13キロの増量を果たし、見事な汚れ役を演じています/生まれて初めて他者に受け入れられたアイリーンは、セルビーのためにもう一度人生をやり直そうと決意しますが、世間から一切受け入れられず又元の”商売”に逆戻り…そして救いようの無い人生を歩き続ける事になります…

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クリスティーナ・リッチ(セルビー・ウォール):「アダムス・ファミリー」シリーズ(91、93)「キャスパー」(95)などで人気子役として活躍/本作ではアイリーンの唯一の友人となるレスビアンの少女役を好演。アイリーンの犯罪については薄薄気付いているが犯罪を重ねるアイリーンを阻止することが出来ずにいます

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ブルース・ダーン(トーマス):「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(13)では、カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞しています。

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『モンスター(2003)』のネタバレ感想・見どころ

(ネタバレ有り)

シャーリーズ・セロンの増量・特殊メイク、不貞腐れた態度、言葉遣いには驚きました。様々な役柄に挑戦する役者魂は素晴らしいのですが、これまでのイメージと180度も違う役柄には演じる方も、見る方も躊躇いがあるに違いありません。こんなシャーリーズを見たくないというファンも一部ではいるのではないかと思われる程、変わり果てた姿に愕然とさせられます…

本作鑑賞は2度目ですが、前回は10年以上以前に観たので内容は良く覚えていませんでした。多分シャーリーズ・セロンが主演であった事を知らずに見ていた可能性があります。ガールフレンドとなる若いセルビーの方がちょっとしたか弱さを秘め乍ら、アイリーンを見詰める眼差しなど、よっぽど可愛くて魅力的だなと感じました。

アイリーンの最初の殺人は「正当防衛」なので恐らく無罪になる可能性がありそうです…しかしながら、セルビーの為という口実で金目当て・車目当てに次々に殺人を繰り返す姿は『モンスター』以外の何物でもありません…

長編デビュー作の脚本・監督作品でこれ程驚愕の女主人公を作り上げてしまう才能に感服しました。また、映画の最後に知らされるアイリーンに対する12年服役後に「死刑」という結果には当然かなぁという思いの方が強かったのですが、パティ・ジェンキンス監督とシャーリーズ・セロンのほとんど限界に近い(かもしれない)執念の深さと映画に掛ける情熱の熱さを思い知る作品でした…

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